
編集者注記: このゲスト記事の筆者は、以前、本紙TechCrunchのライターだったSteve Poland (@popo)だ。彼の最後の記事は、2009年11月のTwitter And Facebook Turn Everyone Into An Affiliate Marketer(TwitterとFacebookはみんなをアフィリエイトマーケターにしてしまう)だった。
2007年のSouth by Southwest(SXSW)でTwitterにユーザ登録したとき、”すごい、こいつはビッグになるぞ”と感じたことを、今でもおぼえている。世間がまだ気づいていない未来の姿を、自分だけがかいま見た、という強烈な感覚だ。それは、友人たちがこぞってTwitterのアカウントを取り始めるころよりも何年も前のことだ(まあ、2007年にTwitterのユーザになることは1995年にドメインを取得するのと同じぐらい’希少な’ことだったとは思うが)。
将来でっかくなるぞ、と思ったサービスはほかにもあったが、最近の4年間では、衝撃的だったのはTwitterだけだ。でも今年(SXSW 2011)は、Foursquareのv3で“Explore”機能を見たとき、こいつは世界を変える、と確信した。Foursquareは初期から使っているが、このバージョン3で、世界中の誰が使っても利益が得られる、と思わせるほどの製品に成熟した。
そして、三度目の”すごい!”が今週訪れた。それは、Turntable.fmだ。新しい良いものに敏感に飛びつくテクエリートたちが、今このサイトに食らいついている。それは、TwitterやFoursquare、Instagramなどのときと同じだ。このまま無事に育てば、このアプリケーションはやがて大きくブレークし、世界を変えるだろう。
ぼくは猛烈な音楽ファンで、とくに、いつでも新曲に飢えている。ちょうどTwitterなどの場合と同じく、まだ誰も知らない気づいてない未来の大ヒットを、発見するのが好きなのだ。そういう、すばらしい曲やバンドを見つけると、それを友だち(あるいは音楽ファンなら誰でも)と共有することも好きだ。でも、曲名やバンド名は共有できても、これまでは、曲を聴く体験そのものをソーシャルに共有することが、できなかった。まあ、フィジカルにどこかに集まれば、それはできるけど(自分の家とか車とか)ね。
何かの曲をかけたら、それを友だちもオンラインで共有して聴ける、というサービスを待望していたのは、ぼくだけではないはずだ。しかも、みんなで聴きながら、テキストでチャットできるといいな。これまでは、曲のリンクを友だちにメールするという、リアルタイムでない方法に頼ってきたが、でもメールとリンクの場合は、すぐにそれを友だちが聴いてくれるとは限らない。彼/彼女が即聴ける状況にある場合でも、ぼくのメールが最優先されないかもしれない。すごくいい曲だから、今すぐ聴いて感想を聞かせてほしいな、とイライラしながら待っていると、全然無関係な、間の抜けた返事が来たりする。
Turntableが、やっとそういう状況を変える。Stickybitsが、そのねらいどおりに離陸できなかったとき、Seth GoldsteinとBilly Chasenはそのときの投資家たち(190万ドル調達していた)にこのアイデアを売り込み、そして立ち上げた。Turntableについて初めて記事を書いたのは本誌のErick Schonfeldだが、それは、彼がたまたま迷い込んだ部屋(サイト上のページ)で、Chris SaccaやHunter Walkらが(仮想DJテーブルで)皿を回していたからだ。でも、Turntable.fmのコンセプトは彼の記事で十分によく分かる。ここの会員になるのは、必ずFacebook経由だ。つまり、爆発的な会員増を防ぐために、今のところ、Facebookの友だちがすでにこのサイトの会員である人しか、新会員になれない。ログインすると、音楽の種類別にいろんな”部屋”があるから、どれかを選ぶ。新しい部屋を作ることもできる。そこが、DJの数がまだ定員の5人に達していなかったら、”Play music”をクリックして自分がDJになれる。自分のアバターが、ステージへ移る。かけたい曲をキューに入れる。サイトの持ち曲は十分に多いが、新たにアップロードすることもできる。曲は各DJ一曲ずつ順番にかけられる。その部屋にいたリスナーは、各曲に”すばらしい”または”だめね”を投票する。”すばらしい”を投票すると、その人のアバターの頭が揺れはじめ、その曲をかけたDJがポイントをもらえる。ポイントが増えると、ごほうび、特典として、そのDJのアバターが変わる。リスナーは曲をiTunesやSpotify、Last.fmなどに加えられる。Turntableのキューに加えてもいい。
Turntableの唯一の問題はレコード会社との契約だったと思うが、どうやら彼らは、MediaNetのストリーミングカタログをライセンスしているようだ。ユーザが自分の曲をアップロードできるから、その点でTurntableにも露出の機会はあるわけだが、でもおそらく、それらの曲をかけられるのはアップロードしたユーザのみになるのだろう。
最初の曲をDJするやいなや、もうあなたは、このサイトにやみつきになる。Twitterでツイートするとリツイートやリプライが待ち遠しくなるのと同じで、Facebookの上でLikeや感想を見たくてたまらなくなる。いろんな人がその曲についてチャットし、Turntableで頭を揺すりはじめるのが見たくなる。どうしても自分の次の曲をかけたいし、どうしても次にかかる曲を知りたいから、訪れるたびに、ものすごく長居をする。
音楽を聴くことが、これほど楽しかったことはかつてない。Turntableでは、いろんな人が選曲に凝りまくるから、知らなかった曲をたくさん見つけることもできる。それに、昔のチャットの素朴な楽しさ。それの再来もある。2000年代に入ってからチャットなんか一度も使ったことがなかったけど、そんなぼくでも、Turntableのチャットルームではノンストップでチャットし、いろんな人と出会う。
こことやや競合するのがPandoraだ。たしかに、Pandoraで’放送’すると、自分好みの曲がずっとかかる。でもそれが職場なら、NSFW(職場閲覧注意)の曲はかからないようにしたい。しかしPandoraには、Turntableのようなソーシャルなリスニングという側面はないし、TurntableをPandoraの一つの放送にたとえれば、みんなの曲がかわりばんこにかかる放送だ。
Turntableは今朝(米国時間6/8)、”fan”(ファン)という強力な機能を導入した。それはTwitterの”フォロー”みたいな機能で、誰かのファンになったら、その人がTurntableでDJするときメールで教えてくれる。友だちがTurntableのどこかの部屋でDJしてたら、ぼくも加わりたい…そんな目的にも使えるね。Turntableが計画しているiPhoneアプリは、外で携帯からDJできるだけでなく、パーティーモードにするとその部屋の全員がDJできるのだ(5人という制限なし)。
MySpaceがお利口でオーナー会社News Corpのお墨付きをもらったら、今すぐTurntableを買うだろう。すると、彼らのソーシャルネットワークは蘇生する。でも Turntableは、買い手を必要としていない。むしろ今の、”穴場的な人気”をずっと維持する秘策が必要だろう。
写真クレジット: Flickr/Drew “Rukes” Ressler
Dennis Crowley
[たった5分でTurntableに惚れ込んでしまった。いい仕事してるね!]
Chris Sacca
[Sonosで聴くと、自分ちのすべての部屋で友だちがDJしてるみたいになる。]
Jeff Weinstein
[仕事のある日でも夜が楽しくなった。Pandoraバイバイ。すてきなサイトだ。]
tristan walker
[turntable.fmはあまりにも危険だ。あっという間に2時間を失う。上手なDJが多いからね!]
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
