『カッコウはコンピュータに卵を産む』にも登場したセキュリティエキスパートのRobert Morris、78歳の人生を閉じる
by John Biggs on 2011年7月1日

セキュリティ分野の専門家として有名だったRobert Morrisが、ニューハンプシャー州レバノンの自宅近くで死亡した。死因は認知症に伴う合併症。また、Morris Wormを作ったRobert Tappan Morrisの父としても知られている。

Morrisはほぼ10年間にわたり、National Security Agency(ISA)のチーフサイエンティストの職に就いていた。1991年に行われたサダム・フセイン率いるイラク軍に対する初のサーバーアタック作戦にも参加していた。またBell研究所のリサーチグループにて各種ツールやシステム構築にも携わり、現代インターネットの基礎を築いた人物としても知られている。

才能豊かな暗号技術者でありプログラマーであったMorrisは、クリフォード・ストールの『カッコウはコンピュータに卵を産む』(訳注:英語版のテキストは無料で読めるようです)にも登場し、以降刊行された、Morris Seriesの登場人物としても有名だ。

1 11 21 1211 111221 … さて、これに続く数字は何か。

Morris氏の死去に哀悼の意を示しつつ、解答は読者の皆さんのエクササイズとして記さずにおきたい。

via NYT

image via Inquirer

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(翻訳:Maeda, H)

  • まるちゃん

    312211 13112221 1113213211 31131211131221 13211311123113112211カッコウはコンピュータに卵を産む 当時、すり切れるほどよく読みました。登場人物だったんですね。

  • http://twitter.com/torisan3500 maeda hiroaki

    日本語版『カッコウはコンピュータに卵を産む』より。ボブ・モリス登場シーン(一部)。

    一九七五年にベル研究所のボブ・モリスとフレッド・グランプが、ファイルの保護が万全でなくてもパスワードの秘密が守られる方式を考え出した。(上p72)

    私は通行を許可されるのに一○分かかった。ボブは木戸御免だった。「このバッジがどこへでも入れてくれる。機密文書を携行している限りはね」(下p141)

    フォート・ミードから車で帰る途中、ボブ・モリスははじめて自己紹介をした。「私はニュージャージーのベル研究所でこの一○年ばかり、UNIXの機密保護ということをやっていてね」。ちょっと待った。だとすると、このひげの男はUNIXのパスワード保護機構を開発した、あのモリスに違いない。(下p142)

    モリスの奇行は伝説的である。デザートを食べたあと、床に寝転がってひげについたクリームを猫になめさせるという話などは、コンピュータ人種のあいだで知らぬ者はない。(下p143)

    「え?」ボブは関心をあらわにした。「辞書を使っているのかな?それとも、暗号化のアルゴリズムを反転するプログラムを編み出したかね?」「辞書だと思います」「だったらあわてることはない。いや、実は私のところで暗号破りプログラムを三通りこしらえていてね。そのうちの一つはパスワードを前処理する方式で、辞書を使うより200倍も速い。コピーを送ろうか?」(下p165)

    これはどうだ、とボブは一連の数字を書き並べた。1、11、21、1211、111221。「この級数をつづけてごらん、クリフ」。私は五分間黒板をにらんで降参した。きっと簡単なことだろうとは思うけれど、今にいたるまで私はこれが解けぬままである。(下p170)

    コンピュータ安全センターの実力者、ボブ・モリスの息子こそ、ウイルス騒動の張本人だったのだ。(下p284)

  • http://www.facebook.com/people/Tetsushi-Morikawa/100001253996726 Tetsushi Morikawa

    なつかしぃ!。高校生の時すごい興奮しながら読んでたのを覚えてます。もう20年も前なんだ。人間へのアタックにはセキュリティスペシャリストもかなわなかったようです。。