
現在、IPOの「チャンスの窓」が大きく開いており、Zyngaから Grouponまで、皆一斉にIPOに向かって走りだしている。IPOの「チャンスの窓」が開いている期間について、正確なところは誰にも予測できな(大雑把に考えれば1年半程度だろう)。ともかくできるうちにやった方がいい。
その中でも、7月1日のZyngaの上場申請はとりわけ素早かった。ある情報源によると、150ページ以上になるS-1申請書はわずか2、3週間で用意されたという。この規模の企業の上場申請書の準備としてはスピード記録らしい。
CEOのMark Pincusは6月初旬に予定されていたD9カンファレンスへの出席を突然キャンセルした。この時点で、Zyngaは社内的に上場準備の開始に踏み切ったのだろうと観測されている。つまりここで金融機関との交渉が開始され、7月1日までの3週間で申請書が作成されたのだろう。
Zyngaの財務状況は非常に良いので、いつでも望む時期に上場手続を開始することができた。しかし今回の動きにはあまりに突然で、そこには何か緊急性が感じられる。
ひとつの推測は―現時点ではあくまで推測だが―Facebookが社内でIPOのスケジュールを決定したからだというものだ。Facebookは最近Netflixのファウンダーで株式上場を経験ずみのReed Hastingsを取締役に迎えた。このことからFacebookは社内ですでに株式上場の準備を始めているという観測が流れている。準備といってもごく初期の段階だろうが、正規の財務報告書を(もしまだ作成していないなら)作成し、金融機関に提示するために取締役会で承認する手続きを始めたのではないか?
もしZyngaがFacebookが実際に上場準備を開始したという情報を得たとすれば、Facebookに先立って上場を急ごうとしたのかもしれない。その理由はいくつか考えることができる。まず、株式を公開するインターネット企業として人気ナンバーワンの地位を獲得しようとしたのかもしれない(Zyngaの財務状況はGrouponよりわかりやすく、また良好である)。いずれナンバーワンの地位はFacebookの上場によって奪われるとしても、その間、Zyngaの株式にはインターネット・ビジネスの成長に期待する一般投資家の資金を潤沢に集めることができる。
もう一つの理由として考えられるのはこうだ。もしFacebookの上場が大方の予想どおり大成功を収めるなら、Zyngaもその後光効果を得ることができる。つまりFacebookの株価やや株価/利益率と比較してZyngaの株価がさらに上昇を見込める。Facebookの上場でインターネット株のブームが起きるはずだが、それによって利益を得るにはまず上場していなければならない。
それともFacebookには別に関係なくて、CEOのMark Pincusは7月4日の独立記念日の休暇の前に申請書の提出を済ませてしまいたかっただけかもしれない。皆さんのご意見は?
写真: Flickr/Garry
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(翻訳:滑川海彦/namekawa01)
