アメリカ議会がネット中立性問題についてきちんとした結論を出すまでにはまだだいぶかかりそうだ。しかしもうそれは問題ではなくなったのかもしれない。
Dan Kaminskyは、ISPが恣意的に通信速度を絞っているかどうかチェックできるツールを開発した。Forbesによれば、Kaminskyはラスベガスで開催されたセキュリティー・カンファレンスBlack Hatで、N00ter(つまりneutral rooter)と名付けた小さなソフトウェアを公開した。
機能はシンプルだ。N00terはISPが特定のサイトからのトラフィックの速度を人為的に押さえたり、逆に加速したりしていないかを判定する。 N00terはまずVPNとして作動し、プロキシーを経由して身元を隠したパケットを発信する。ただし通常のVPNと異なり、トラフィックは暗号化されていない。そのパケットはあたかもユーザーがテストしたいサイトから送られたかのように偽装されている。ユーザーは、N00terを使わない通常のトラフィックと速度を比較することで、ISPが恣意的に速度を絞っていないか判定できる。Kaminskyは、「ISPはたとえばRoto-N00terとでもいえばいいか、逆向きに作動してN00terを騙すツールを開発することは可能だ」と注意した。
面白いのはKaminsky自身はISPが実際に恣意的に速度を絞っているかどうか明かさない方針であることだ。「私はISPにいる友だちに無用に恥をかかせるつもりはない。ただし、このツールが公開された後は、ISPが恣意的に速度を絞ったりすれば、新聞の一面に出るようなスキャンダルになる。N00terは事実を疑問の余地なく証明する」と警告した。
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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+)
