古いメディア(8ミリ映画等々)をインターネットで共有可能に変換するPeggyBank–半年足らずで黒字経営
by Michael Arrington on 2011年8月11日

peggybank

昔の8ミリのフィルムとかVHSのテープなどを、ほじくり出してきて、今使える映像データに変換したい、と思う(ぼくみたいな!)人は多いんじゃないかな。そんなサービスは山のようにあるから、”メディア変換”とかなんとかで検索すれば、いくらでも見つかる。でも、自分が子どものころ見たビデオとか、そういう、もはや’世の中にそれしかない’貴重なものを彼らに送るのは、いまいち確信が持てない。しかもそれらのサービスは、映像をDVDに焼いて郵送してくる方式がほとんどだ。

ネブラスカ州オマハのPeggyBankは、ちょっと違う。同社は、宛先として自社の住所が印刷された箱を、まず郵送してくる。そこに、写真、スライド、ネガ、8ミリ映画、VHSなどなどを入れて同社に郵送する。すると、それらの画像〜映像を変換し、同社のサイトで見れるようにしてから、元のメディアを返送してくる。それらのファイルは、リンクを共有してもいいし、自分のハードディスクにダウンロードしてもいい。もちろん、DVDやCDに焼いてもいい。

たとえばこれは、1958年のモノクロフィルムから起こしたビデオだ。

PeggyBankは3月にロンチしたばかりで、ビデオのストリーミングにはKalturaを使っている。そのサービスは、低予算の新人スタートアップにしては、かなりすっきりと良くできている。

もっとすごいのは、現在の業績だ。今同社は、すでに黒字で、月商は5万ドル以上ある。一つの注文の平均サイズ(料金)は、数百ドルだ。

どうやったのか?

CEOのJim Simonは、自サイトへのトラフィックを作り出すために、もっぱら、(複数の)日替わりお買い得サイトを使いまくった。最初はGrouponを使ったが、利用者の取り分が少なすぎるし、契約条件が複雑なので、すぐにやめた。彼によれば、New York TimesやLA Timesなどの新聞社がやっているお買い得サービスがパーフェクトだ。まず、オーディエンスに高齢者が多いから、今のデジタルの形式で見たいと思っている古い写真やムービーをたくさん持っている。しかも新聞社は、自社のお買い得企画を、印刷(==新聞本体)、オンライン、大量メール、ソーシャルネットワーキングのサイトなど、いろんな媒体を使って積極的に宣伝している。

今でも彼が使っている集客手段は、ほとんど、これらの日替わりお買い得サイトだけだ。しかも、大量の古いメディアを送ってくるお客が多いから、客単価が大きく(前述)、利益も十分得られるのだ。

ビジネスが軌道に乗った今は、やりたいことがいろいろある。まず、仕事のやり方をもっと合理化して今後のスケールアップに備えること。また技術チームの強化により、ユーザの共有やストリーミングまわりをもっとロバスト(堅牢)にすること。

ここには、革新的な技術は何もない。でもここには、無名の土地で、無からすばらしい製品を作り上げた、若い、根性のあるスタートアップがいる。とくに、マーケティングがとても上手だから、将来は、ビッグビジネスになるかもしれない。

[原文へ]
[jpTechCrunch最新記事サムネイル集]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

  • http://twitter.com/bousaishop 防災グッズランキングツイッター店

    これは日本の高齢化市場で、一番成長力があるサービス。

    >オーディエンスに高齢者が多いから、今のデジタルの形式で見たいと思っている古い写真やムービーをたくさん持っている。

    日本において、葬儀屋さんがこれから一番伸びる有効な「成長産業」ですが、ネットビジネスでは、この需要視点はとても有力ですね。ちょっと真似してスタートしてみようかw。

    成功すれば、高齢者へ「顧客リスト」も充実するし、これからどんどん「増える高齢者」なので、若者ターゲットから高齢者ターゲットへと事業シフトを、ネットサービスで充実させた所が、国内では生き残る。

    こういうネットサービスを成功させれば、たとえ小さな事業の成功でも、そこから派生し誘導する「利益」は美味しい。
    いかに成長産業へシフトさせるかが重要。

    前に孫さんが、勢いの解説で、
    「川の流れに逆らって泳げば前に進まない」
    と単純な事を言っていた。
    いかに楽に儲けるかを、常に考えておかなければいけない。

  • http://www.facebook.com/kazuaki.kuribayashi Kazuaki Kuribayashi

    巧みだ!シニアが万歳