既にご存知の方も多いことと思うが、Evernote Trunk Conferenceにて、Evernote CEOのPhil LibinがSkitchの買収を発表した。SkitchというのはMac App Storeでのベストセラープロダクトのひとつだ。これまではアプリケーションストアで20ドルにて提供されていたが、買収後は無料で提供していく予定だ。Philは「Skitchの買収が、Evernoteのさらなる前進に繋がると期待している」と述べている。
また、カンファレンスではSkitch for Androidもアナウンスされた。米国時間18日より無料で公開されている。iPhone版も既に開発に着手しているとのこと。「あらゆる環境でSkitchが使えるようにしようと思っています」とLibinは言っている。
Libinのブログ記事によれば、「長い間にわたって、Evernoteへの機能追加要請で最も多かったのは画像の扱いを簡単にできるようにすることと、画像に注釈を入れられるようにして欲しいというものでした」とのこと。そうした要望も、今回の買収に影響を与えたようだ。続けて曰く「Evernote利用者は膨大な数の写真やスクリーンショットを既にシェアしています。しかし画像シェアについては十分な機能を提供できていなかったのです。Evernote内部で、機能追加方式で対応するのか、それとも別アプリケーションを開発して対応するか話し合いを行いました。結局、良いとこ取りのような形で決着したわけです」とのこと。
またLibinはスピーチの冒頭で、今年の数値と昨年の数値を比較しながらEvernoteの成長度合いについても言及していた。Evernoteの登録利用者は現在1250万で、昨年の段階では390万だった。登録者数は3倍以上になり、成長率で言えば213%になる。調査直近30日間のアクティブ利用者数も昨年の120万から今年の450万へと、271%も増えている。
また、新たな登録者数も昨年は日々11,000人だったのに対し、今年は42,000人となっている。こちらは277%の増加となっている。ちなみにEvernoteはフリーミアムモデルを採用しているが、現在の有料利用者は568,000人となっている。昨年の段階は92,000人で、こちらは513%増加したことになるわけだ。
Libinによれば、Evernoteは使えば使うほど有料オプションに移行したくなるサービスだとのこと。データを見ても、利用1ヵ月後には1%しか有料版に移行しないが、1年間利用した後には8%が有料版に移るのだそうだ。そして利用3年を経ると、なんと25%の人が有料利用者となるのだという。「私たちは100年続く企業を目指しています」とLibinは言う。「私たちは、新しいタイプで簡単かつエレガント、使っていて楽しく、そして利用者の方々の脳を改革するようなプロダクトを作っていきたいと考えているのです」。
Libinによれば他にも買収の触手を伸ばすことを考えているのだそうだ。EvernoteはこれまでにSequoia Capital主導によって5000万ドルを調達しており、まだ買収に使える資金にも余裕があるのだろう。ちなみに、今回のSkitch買収にあたっての額は明らかにされていない。
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(翻訳:Maeda, H)

