Kindle Fireは、Amazonの全クラウドメディアを1台のタブレットに持ってくる
by Erick Schonfeld on 2011年9月29日

今日(米国時間9/28)ニューヨークで開催されたAmazonのイベントで(ライブブログ参照)、ジェフ・ベゾスがKindle Fireのベールを外した。新しいメディア・タブレットは、Amazonのあらゆるメディアサービスをクラウドからかき集めてくる。そこにはデジタル書籍、映画、楽曲、雑誌、アプリ、ゲームなど1800万点が揃っている。

199ドルのKindle Fireは、Amazonが過去数年間作り上げてきたデジタルメディア製品、サービスのすべてを活用するべくデザインされている。Amazon Webサービス、Instant Video、Kindle Books、AmazonのMP3ミュージックストアクラウド・ストレージAndroidアプリストアなどだ。しかも、なんと真新しいモバイルブラウザー、Amazon Silkが内蔵されていて、EC2[Elastic Compute Clould]の利点を活かして高速にページを読み込む。

AmazonはFireの設計にあたってこう自問した、とCEOのジェフ・ベゾスは言う、「このすべてをまとめて、お客様が喜ぶすばらしい製品に入れる方法はないもののか?」

FireでKindle本を読むことはできるが、もしやりたいことがそれだけなら、99ドルのKindle Touchを買った方がよい。Fireは読書、プラスその他すべてだ。ホーム画面の書棚には、本、ゲームから音楽、映画にいたるまで、あなたの持つすべてのメディアが収められている ― 最新のものからスワイプしてカバーフロー風に見ていくことができる。すべてのメディアは、ワイアレスでクラウドに同期バックアップされている。「削除して、好きな時に取り戻せる」とベゾスは語る。

Kindle Fireには、Amazon Prime(プラスInstant Videl)の1ヵ月間お試しと、ニューススタンドにある全17種類のConde Nastマガジンの無料3ヵ月間お試しがついてくる。AmazonはまさしくFireを、同社のデジタルメディアサービスのすべてをまとめて提供し、無料トライアルでユーザーに試してもらうための手段として使おうとている。

Kindleが書籍のためにWhispersyncを内蔵し、どのデバイスを使っていても本を読み続けられるように、Fireは映画でも同じことをしている。タブレットで見始めてから、ノートパソコンやインターネットTVで続きを見ることができる。Kindle FireはWiFiに依存しており、3Gバージョンは発表されていない。同機は11月15日に出荷を開始する。

Kindle Fireは、概ねわれわれ描いていたとおりだった。Fireは発売直後から、最高のAndroidタブレットになるチャンスを持っている。それは、きめ細やかに調整されたソフトウェアのだけではなく、そこで手に入るメディアすべてによるものだ。もちろん、そのすべてのメディアをAmazonから実に簡単に買うことができる。そして、Appleがソフトウェアとハードウェアとウェブストアを一体化することによって秀でた製品を作ったように、Amazonも同じことを行おうとしている。しかも求めやすい価格で。

「われわれは、プレミアム製品を、非プレミアム価格で提供する」とプレゼンテーションでベゾスが何度も繰り返していた。彼のメッセージは、Amazonの世界では、それぞれの長所を手に入れることが〈できる〉と言っているように聞こえた。

アップデート:Kindle Fireのデモビデオはこちら。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

  • http://www.facebook.com/people/Tetsuya-Matsuzaki/100002037826322 Tetsuya Matsuzaki

    本を読みたければkindle touchを買った方が良い。というのが微妙なことになるかも?

    Kindleはバッテリーの持ちが良いのが良いところだが、Androidのタブレットと同じで、読書しているだけですぐにバッテリーが切れてしまう仕様では使い道が限られてくるでしょう。
    でも値段が安いのでそれなりに売れると思うけど、iPadよりもギャラクシータブの方への影響が大きいでしょうね。わざわざ高いお金を出してギャラクシーを買うと思わないでしょうから

  • http://twitter.com/emashop 絵馬販売ツイッター店

    アマゾンのクラウドを使うためには、このタブレット専用なのか?。
    チャイワン(中国と台湾)に、鴨にされているような感じ。

    車は走ればいい。テレビは見れれば良い。
    囲い込みをしたいのはわかるけど、本が読めればいい。
    そこまでして、専用機を出す意味が、いまいちわからないので、その分析がほしい。

  • http://twitter.com/emashop 絵馬販売ツイッター店

    アマゾンのクラウドを使うためには、このタブレット専用なのか?。
    チャイワン(中国と台湾)に、鴨にされているような感じ。

    車は走ればいい。テレビは見れれば良い。
    囲い込みをしたいのはわかるけど、本が読めればいい。
    そこまでして、専用機を出す意味が、いまいちわからないので、その分析がほしい。

  • ゴリ

    AmazonはiPad向けのkindleアプリも出していますよ
    囲い込みたいのは電子書籍などの販路であって
    ハードはコンテンツを売るための手段の一つに過ぎないような

  • 匿名

    これは、他のメーカーも7インチ追随しそうだね。
    新たな7インチタブレットの市場が開くような気がする。

    米国Amazonは、リビングソーシャルと提携したし、小売業の規模もリアルのほうが数段大きい。ネットの小売は、コモディティー化が限界まで進んでしまった感もするし、これ以上利益を上げるとしたら、リアル市場にでるしかないだろう。リアルにどんどん飛び出すためにも、kindleが戦略商品になり、このサイズの端末は必要になる。

    日本のamazonも一段落したら、同じ事を始めるのかな?

  • http://twitter.com/hirokichi03 hirokichi

    Amazonの戦略は、コンテンツを消費する為のタブレットを提供することなのだ。コンテンツ消費の為の専用タブレットだ。極端な話、端末はただにしてもいい。タブレットが、コンテンツを消費するためのプラットフォームになればいいのだ。
    Amazonは、タブレット市場のダークホースなのだ。

  • Chiharu Ito

    低価格に押さえるため、苔の生えたハード(Black Berry Playbookの機能削減版らしい)を採用しながら、自慢のクラウドで一級品に仕立て上げる。また、ユーザーは結局コンテンツをAmazonで買うのだから、原価近い値段で売っても問題ない。
    別の記事でも書いてあったが、Androidを隠蔽したところもGood。アプリは専用ストアで専用アプリを売れば良い、うんざりするAndroidのバージョンアップに追い立てられる必要は無い。
    やるなぁ…AppleといいAmazonといい、磨き上げてきた技術のもと、自分たちの強みを垂直統合して、大胆な投資をし、見事なサービスを作り上げる…経済面での苦戦が伝えられるアメリカだが、まだまだ凄みを感じさせる。これと同じようなことができる日本企業って、今あるのだろうか?