
先週、SamsungのGalaxy NexusではディスプレイのサブピクセルマトリクスがPenTile方式になるという決定を批判したら、意外なほど大きな反響があった。そのディスプレイ技術は、過去にめざましい実績もなく、今後はどうなるか分からないが、少なくともぼくをがっかりさせるには、十分だった。サブピクセル(==個々のドット)のレイアウトは、ほとんどの人にとって関心のないことだが、でも(Engineer Guyが説明しているように)、画面上の美しい色はほとんどの場合、小さな単色(赤、緑、青)のドットの集まりにすぎない。E-inkの画面は1ピクセル==1ドットだが、もちろんモノクロだ。そして、前に見たMirasolやPixel Qiのディスプレイも、やはりRGBのマトリクスを使っている。しかし、台湾で行われた研究は、1ピクセル==1ドットでしかも無限に多色、という夢のディスプレイを実現してくれるかもしれない。
National Chiao Tung University(国立交通大学)の研究者Wallen Mphepöは、これまでの技術とはまったく違う動作をする、新しい種類のピクセルを作った。詳細情報は乏しいし、研究論文はまだ発表されていないが、Economist誌の この記事に概要が書かれている(記事の図版は写真ではなくてイラスト)。
その新しいスクリーンは、従来のように複数のサブピクセルで1ピクセルを作るのではなく、単一の機構を使う: 直径30ミクロンの酸化ジルコニウム(模造ダイヤでおなじみ)の上に、厚さ1.23ミクロンの銀の層を乗せる。銀は、あなたが想像したように反射材として機能するのではなく、伝達層として機能し、光がそこを通過してZrO2をたたく。そのとき、個々の画素を電気的機械的にわずかに傾けると、通過できる光の波長が変化する……ことによって、各ピクセルの人の目に見える可視色が変わる…というわけでMphepö氏の主張によれば、個々のピクセルが完全な光学パレット(ないしそれに近いもの)を作り出す。
したがって、この新方式のピクセルを使えば、画素密度は一挙に従来の3倍になる。あるいは、同じ画素数ならディスプレイのサイズを1/3にできる。また、ディスプレイの駆動に要するトランジスタと周辺機構は、一定の解像度に対し従来の2/3に減る。
この新しいスクリーンの、デモはまだ行われていない。Mphepö氏が実際に、そのジルコニウム/銀ピクセルを、多数、ディスプレイ装置上に集積できたのかどうかも不明だ。消費者の手に渡るまでには、例によって何年かかるか分からない。でもこれが真実なら、あらゆる企業が殺到して、次世代E-inkの開発にしのぎを削るだろう(受動ディスプレイ–光源を他(外部)に頼るディスプレイ–では今はE-inkが王様だ)。そして、今液晶を使っているタブレットなども、超低電力でフルカラーを提供できるだろう。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
