
商業者にとっては、そこらを動き回っている消費者の正確な位置を知ることが重要だ。本日のお買い得、来店者特別サービス、店舗特定特売などの販促企画で、店の近くにいる消費者のスマホなどにメッセージを投げることができるからだ。今、位置把握のために使えるのはGPSとWiFiのシグナルだが、大きなモールや空港などでは、位置の精度が粗すぎてほとんど使いものにならない。
屋内で人間を追跡するシステムはすでにいくつかあるが、スコットランドのSensewhere(旧Satsis)によれば、同社の技術は既存のソリューションを)大きく超えている。同社が開発した”自己修正能力”のある位置感知ネットワークを使うと、界隈に存在するデバイス群のメッシュをコンスタントに更新することにより、パワーの低いデバイスでも5メートルの精度で素早く感知できる。
University of Edinburgh(エジンバラ大学)における研究から生まれた同社は、賞金や借り入れを創業資金としたが、8月には複数のプライベートエクィティファームから1200万ポンドの投資を受けた。もうすぐ公開企業になることを予定しており、先週あたりからメディアの取り上げも増えている。アプリケーションは、iOS用とAndroid用がすでにできている。
同社の技術は、既存の屋内追跡システムに似ているが、同社によると、自己更新機能があるので既存技術よりも優れている:
上のマーケティングトークはなかなか分かりづらいが、要するにそれは何かというと、複数のデバイスの自己更新型のネットワークがあって、それが中央のサーバに自分たちが判断した位置を(WiFi、Bluetooth、RFなどで)周期的にpingする。すると中央サーバはそれらの情報を整理して、マップを更新し、モバイルのノード(+静止ノード)の位置を書き換えるのだ。
このようなシステムが実用化されれば、百貨店や空港のような、デバイス数の多い広大な商業施設はとても助かるだろう。ここで、この技術の今後の完成形を想像してみると、たとえば、その商業施設に入ると時限付きのお買い得企画をお知らせされる、ただしその’時限’は、そのユーザがその商業施設を出るまでなのだ!
今はアプリケーションだが、それでは普及が難しいだろう。ホワイトレーベル化した製品を各商業施設向けにカスタマイズして売り込むとか、あるいは日替わりお買い得サイトのアプリに低レベルで組み込む、という形でないと、無理だね。ユーザであるモールなどは、専用のハードウェアを据え付ける必要はないが、個々のお店などからも利用できるようにするためには、けっこうたいへんなセットアップ作業になるはず。しかしITにとって小売業はつねに悪夢だが、つねに新鮮なマーケティング機会でもある。
Sensewhereのサイトは、現時点では相当簡素だが、アプリとそのサービスについて詳しい情報は、ほかのところで得られる。システムの詳しい説明は、同社のプレスリリース やCrowdsourcingを見るとよいだろう。〔訳注: 本誌のこの記事よりCrowdsourcingのほうが(私には)分かりやすい。〕
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

