基本的には生産性向上ツールであるEvernoteをプラットフォームと呼ぶのは奇妙に思えるかもしれない。しかし2000万人のユーザーが9000ものアプリをこのクライアント上で使っているのだから、創業3年半のEvernoteはすでに立派なエコシステムだ。
Evernoteはサードパーティーのアプリに加えて、これまでに5種類のシンプルな独自アプリをリリースしている。 Helloはシンプルは会った相手を覚えておくためのツール、Foodは食べた料理を覚えておくツール、 Skitchは簡単に図を描いたり写真を加工したりできるコミュニケーション・ツール、PeekはiPad 2の折りたたみ式カバーを利用したユニークな学習ツール、Clearlyはウェブサイトのページから広告やナビゲーションなど余計な要素を取り去って読みやすくするツールだ。
こうしたアプリをリリースするための資源は十分だ。EvernoteはSequoia Capital、Troika Dialog、 DoCoMo Capital、Morgenthaler Venturesなどの有力ベンチャーキャピタルから調達した9550万ドルの資金の一部を使って、小さなスタートアップをいくつか買収してきた。
EvernoteのCEO、Phil Libinが私に語ったところでは、同社は昨年4社を買収したという。Skitch(そのままアプリ名になった)、Notable Meals(“Foodになった)、Readable(Clearly”になった)、それにMinds Momentumの4社だ。Minds MomentumはEvernoteのTo-Doリスト・アプリとして生まれ変わるべく準備中だ。これは楽しみ!(皆さんもそう思うでしょう? いやほんと、私のEvernoteのコンテンツの半分は即席のTo-Doリストだ。)
Libinは「われわれの買収は比較的小規模だ。すべての案件が1000万ドル以下、キャッシュと株式交換で行われた。ただしEvernoteによる買収は2012から本格化させる予定だ」と語った。
しかし早まって「Evernoteに買収してもらう」というビジネス・モデルを採用しないように。「われわれが求めているのはEvernoteにさらなる情報と価値を付加してくれるような能力のある起業家だ。Evernoteでは会社を売って金を儲けようという人間は必要としていない。われわれは起業家に出口〔現金化のチャンス〕を提供するつもりはない。われわれが会社を買収するのはそこの人材にわれわれのところで働くチャンスを与えるためだ。会社をEvernoteに売ったら週80時間労働の始まりだと覚悟しなくてはならない」とLibinは強調した。
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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+)
