「Facebook戦略をグラフにする7つのステップ」(全8回)
最終回 「7. Show Me The Bunny: プレゼント、ポイント、バーチャル通貨
(本章は、Charles River VenturesのSusan Wuが担当した)
少し前にわたしはTechCrunchのバーチャルグッズを紹介する記事に、これが次の有力なビジネスモデルになる可能性があるということを書いた。その後、Facebook上では、数え切れないほどのバーチャル通貨アプリが試されているが、未だにほとんどのアプリに大局観が感じられない。バーチャル通貨は、効果的に使えばユーザーの固定化に大いに役立つ。
堅牢なバーチャルエコノミーは、確固たるユーザーベースを如実に物語る。バーチャルグッズは、コンテキストなしにはまるで意味をなさない。ユーザーがサービスに魅力を感じる度合いと、バーチャルグッズの購買意欲の間には直接的相関がある。ユーザーが自分たちを単なる傍観者ではなく、「住民」だと感じられるようにしてあげられれば、バーチャルエコノミーに参加する意欲は増すはずだ。
そして、逆もまた真だ。しっかりと構築されたバーチャル通貨システムがあれば、ユーザーの固定化が進み、価値の高い社会交流が育まれる。「価値の高い」というのは、社会交流がネットワーク効果を促した結果、ユーザーベースの残存価値が生まれるという意味だ。バーチャル通貨は、単にゼロマージンのコストでユーザーからお金を引き出すための方法ではない。コミュニティーの核となる価値を人の目に曝し、アプリケーションの価値を高めるような行動パターンを推しすすめるための主要な手段だ。これはランキング表によって、ユーザーの目を特定の基準に向けさせることができるのと、よく似たやり方で(下図左のDiggは、実質的にランキングによって動いているコミュニティーと言ってよい)、バーチャル通貨はコミュニティーに共通する暗示的、明示的な価値観を知らしめる効果的な方法になり得る。そして、コミュニティーの交通巡査であるあなたが、「徐行」、「一方通行」「出口」などの標識を正しく設置すれば、コミュニティにとって最適な交通の流れを作ることができる。

バーチャルグッズは、装飾、機能、行動の3つのタイプに分けることができる、装飾系グッズは、主として自己表現に使われる。機能的グッズは、ユーザーエクスペリエンスを意味のある形で変えるもの。例えば、ゲームのWorld of Warcraftで特別有利になる甲冑などは、機能的バーチャルグッズといえるだろう。行動系バーチャルグッズは、何らかのソーシャルな交流のきっかけになる図形アイコンで、現在Facebookでいちばん流行っているのがこのタイプ。このカテゴリーのバーチャルグッズの中でも特によく知られているのがバーチャルギフトだ。
Facebookのトップ10アプリで、X MeとSuperPoke!の2つは、単に意図を伝えあうだけのツールといえる。上図右のX Meの画面イメージにある各アイコンは、ラブ、パンチ、キスなどどれも、ソーシャルな交流の何かをカプセル化したものだ。意図したかどうかはともかく、この手の気軽なアプリは、ユーザーがバーチャルグッズを使って交流するやり方を理解するのを助けている。こうしたアプリがやがてプラットホームとなって、もっと広く通用するバーチャル通貨システムとして巣立っていくことは容易に想像できる。例えば、このアプリを拡張して、ユーザーが自分だけのアクションに自分だけのグラフィックを付けられるようにすれば、新しくレアなタイプのバーチャルオブジェクトが出来あがるだろう。
去る10月7~9日、カリフォルニア州サンノゼにて、Dave McClure主催のFacebookをもっと詳しく知るためのGraphing Social Patternsカンファレンスが開催された。
【編集部】本シリーズ(全8回)は今回で完了です。ご愛読ありがとうございました。
第1回 「Facebook戦略をグラフにする7つのステップ」
第2回 「1. ソーシャルグラフを作る: プロフィールとプライバシー」
第3回 「2. コネクションを作る: ネットワーク、グループ、イベント」
第4回 「3. フィードの必要性: ソーシャルな活動のストリーム」
第5回 「4. コンテンツの共有: 共有と人 – ストーリーやメデイアのタグ付け」
第6回 「5. アプリ・トゥー・ザ・フューチャー: プラットホーム、API、アプリケーション」
第7回 「6. お金を払って参加する: 広告ネットワーク、スポンサー付記事、有料配信」
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