今年のクリスマスプレゼントにはこれが欲しい。たいへん高価なサービスになるようだが、Monitor110はすでにベータテスターの収益に貢献しつつある。これはリアルタイムのリサーチ機能のスイートだ。RSS配信の購読、ディープウェブ(訳注:deep web=検索エンジンがクロールしないページやサイト)、RSS配信をしないウェブサイト、その他多数のソースに、多様な形式のアラート、セマンティック 分析、金融市場や大規模なベンチャーファンド分野に関する広汎な知識を統合したサービスである。Monotor110は昨夜Financial Timesで紹介されているが、われわれはサービスの詳細を独占取材することに成功した。また初のスクリーンショットも公開する。
Monitor110はDraper Fisher Jurvetson他の支援を受け開発に3年近くを費やしてきたが、現在2007初頭のサービス開始を目指している。これは私が開発したいろいろなリサーチシステム(大いに誇りにしている)と多くの部分で似ているが、それらをひとまとめにして、さらにスマートにし、かつ自動化したものだ。将来ハイレベルな知識を武器に働く人々は、現在われわれがフィードを購読しているのと同じように、Monitor110とたとえばCMSのSystemOne、アラートのTouchstone を組み合わせて利用することになるだろう。金融関連分野に注目したのはRoot Marketsが最初だったが、Monitor110は当初ヘッジファンド分野に焦点を合わせる。こういったテクノロジーを今日大規模に使いこなすのは純然たる金融分野の ユーザーしかいないだろうが、どんな分野のユーザーも競争力を強化するためにこのようなシステムを利用することができる。
Monitor110は4千万(今年中には1億まで拡大するとのこと)のさまざまなタイプのソースから情報を収集する。ソースは50の要因を独自のアルゴリズムによって解析して得られた金融分野に関する知識によってランクづけされる。(Googleがランク付けに利用している)インバウンドリンク数は価値を計測する要因のうちのひとつに過ぎない。ユーザーはあらかじめシステムが設定した特定の分野ごとのソースのセットを選ぶこともできるし、自ら購読ソースを選定することもできる。更新を配信しないサイトについても適切な間隔で更新をチェックする。ソースにはプレミアム[有料]購読ページその他の ディープウェブソース、ブログ、フォーラム、ニュース、法定開示書類regulatory filingsなどが含まれる。最終成果物は同社独自のRSSリーダーを通じて配信されるが、必要に応じてメール、IM 、SMSも用いられる。
Monitor110のテクノロジーは、単なるキーワード検索ではなく、コンセプチュアルないしセマンティックな解析に基礎を置いている。このコンセプト検索の結果には、当該業界で起きた重要な出来事に基づいて優先順位が付与される。
読者のみなさんが一般向けオンラインリサーチサービスに詳しいなら、TechnoratiプラスPubsubプラスSphereプラスWatchThatPageプラスNexisLexisプラスNewsgator white labelプラスRasasaといったシステムを考えてもらいたい。これに特定分野における深い知識が統合されて、キーとなる情報をどれだけ早く入手できるかで生活している人々をターゲットにしたシステムとなっている。
私自身Monitor110のように数多くのサービスを統合し情報インフラストラクチャー横断的な情報収集システムを作ろうとして苦闘した経験がある。こういった機能が単一のサービスに統合されて利用できるのだからワクワクさせられる。
Monitor110 は同社のサーバにホストされたサービスでユーザーあたりの年間購読契約となる。同社では購読料金をまだ明らかにしていないが、ハイエンドなサービスだという。私はMonitor110設立当初にくらべてRSSフィードやリアルタイムのウェブ検索についてユーザーの理解がより深まってきたのではないかと尋ねた。Monitor110の社長、COOのRoger Ehrenbergは「間違いなくそのとおりだが、RSSに関しては、ヘッジファンド業界では依然ほとんど利用されていない。にもかかわらず、RSS機能は選ばれた少数のベータテスターの間で非常に好評だ。何人かはこのサービスを利用してすでに収益を向上させる方法を見つけている、と私に語った。
Monitor110はアテンションデータ(Attention data)をサポートしていない。Ehrenbergによればこの業界はデータに関するガードが固く、知識を共有するという空気がないからだという。会社が設立されて3年の間にオンラインリサーチ分野のトレンドの先端を行くこれほど多くの機能を取り入れてきたにもかかわらず、ユーザー個人レベルでのアテン ションデータのサポートがないことに私はいささか驚いた。私はまた、プリインストールされたサーバをユーザー企業内に設置してこのサービスが使用できるか尋ねたが、答えはノーだった。
Monitor110は野心的な目標をかかげているが、パフォーマンスのスケーラビリティー面で問題がないのか、また、ユーザー企業の外のサーバに ホストされる点についてセキュリティ面で納得が得られるのか、これらの点は時が経たなければわからないが、この会社には目標達成が可能なリソースがあると思う。
Monitor110の主要な強みは金融分野における知識だ。もしこれが他の専門分野であったら、現在どの程度の需要があるかわからないが、将来は この種のサービスがあらゆる分野で必要とされるようになると確信している。実際、Monitor110のようなリサーチサービスが登場してきたからには、 それぞれの分野で複数のサービスを組み合わせてリサーチを行うことで競争的な優位性を得てきたユーザーは、さらにもう一歩次のレベルを目指さなければなら いことになるだろう。こういったサービスは、ニュースが生まれた後、きわめて早い時期にそれを収集、高度な情報を得るツールとして多くのユーザーに利用されていくだろう。
以下に掲載するのは、同社から公開された最初のスクリーンショットだ。金融分野のユーザーのために特化している様子がわかるが、いかに多様な機能と テーマがひとつに統合されているかも見てとれる。Monitor110はターゲットとする分野で相当数のユーザーを獲得すると思われる。 Monitor110を先駆けとするようなナレッジツールシステムは、近い将来多くの産業分野で利用されることになるだろう。
ベータユーザーは10月には全機能にアクセス可能となる。有料サービスの提供開始は2007年の早い時期。下のスクリーンショットをクリックすると 拡大して表示される。企業検索、コンセプト検索をコントロールするこのシステムの多機能ダッシュボードがどのように構成されているか観察することができる。
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