AdobeのApollo、起業家の新しいプラットフォーム
Ryan Stewart
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もちろん皆さんはリッチインターネットアプリケーション “Rich Internet Application” (RIA)という最近よく使われるようになった言葉をお聞きになったことがあるだろう。この言葉は時にはAjaxについて、時にはFlashについて、また今やMicrosoftのWPF/Eに関連して用いられている。実はRIAというのはテクノロジー世界においてもまだ非常に曖昧模糊としたコンセプトで、誰にせよ(私自身も含めて)、この言葉を定義しようとする者は苦闘を強いられることになる。しかし、ここにあらゆる方面から鋭い関心を注がれているテクノロジーが存在する―Adobeから近くリリースされる予定のApolloプラットフォームだ。
とおりいっぺんの説明としては、Apolloは、まだアルファ版以前の段階にあるが、Flash、HTML、PDFといったウェブテクノロジーを利用してデスクトップアプリケーションを開発できる多様なプラットフォームで作動するランタイムである、といえばよいだろう。いわゆるWeb 2.0は「デスクトップは死んだ」と高らかに宣言してしまったわけだが、これはApolloを見るにつけても、大いに早まった宣告だと思われる。Mike ArringtonはTalkCrunchでAdobeの上級副社長、チーフ・ソフトウェア・アーキテクトのKevin LynchにApolloについてインタビューしている。私も最近Apolloの上級プロダクトマネージャーMike Downeyにインタビューした。また私は 去年Kevin Lynch自身からも話を聞いている。
Apolloの重要性は、これがゲームのルールをすっかり変えてしまうところにある。Apolloはウェブのテクノロジーと資産をデスクトップにもたらす。Apolloはクロスプラットフォームであり、ファイルシステムへのアクセスやJavaScriptを使おうとActionScriptを使おうと同一のAPIセットの利用によって、ウェブ開発者にオペレーティングシステムと緊密に統合されたアプリケーション構築を可能にする。ウェブはアプリケーションの開発における創造性の爆発的な拡張を支えてきたが、Apolloがデスクトップにおけるアプリケーション開発で同じような役割を果たすことは疑いない。
そこで起業家も開発者も共にApolloのもたらす潜在的な可能性に注意を払う必要がある。ウェブがかつて経験したような創造的拡張を、これからデスクトップも経験することになる。しかもより多様な機能とウェブのきわめて普遍的なディスプレイのフォーマット(HTML、Flash、PDF)が利用できるのだ。このプラットフォームのアーリーアダプターは大当たりを取って、昔ウェブが経験したゴールドラッシュ的なブームを巻き起こせる可能性がある。たとえば、Apolloを利用してAdWordsをオンラインでもオフラインでも利用できるような機能を誰かが開発したらどうなるだろう? リッチメディアの新しい提供手段としてはどうだろう? ウェブとデスクトップの双方で機能し、IMとVoIPも統合した画期的なメールソフトは? オンラインサービスに顧客をつなぎ止める新しい手段にならないだろうか? デスクトップアプリの開発がウェブアプリの開発なみにオープンになり、起業家精神はウェブとデスクトップの長所を組み合わせた素晴らしい革新をもたらすはずだ。そうなればエンドユーザーにもスタートアップにも共に大きなメリットがある。
Ryan StewartはリッチインターネットアプリケーションRich Internet Applicationsに関する専門家である。Ryanの個人のブログはここに。ZDNetでもThe Universal DesktopというRIAに関するブログを書いている。Ryanには今後もAdobe Apollo アプリケーションについて書いてもらう予定
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2007年 3月 20日 at 3:56 am