eブックリーダー、「Amazon Kindle」が月曜日にデビュー―見場は悪いがスグレモノ
by Michael Arrington on 2007年11月19日

いろいろと憶測を呼んでいたAmazonの新しいeブック・リーダーKindleがついに月曜の午後、ニューヨークで開催されるAmazonの特別記者会見で公開される。NewsweekのSteven Levy記者はこのデバイスを何週間も使ってみることができたそうで、 先週末、7ページにわたって熱烈にKindleを賞賛するカバーストーリーを掲載した。何の欠点も見出せなかったというのだが、そういえばローンチ前にiPhoneを手にしたジャーナリストも一人残らず「完璧だ!」と言っていた。

Kindleはどうみても史上最高のエレガントなデバイスには見えない。(実のところ70年代から抜け出してきたようなデザインだ)。しかし、機能のリストはたいしたものだし、もしかするとこれで初めてeブックがメインストリームに登場することになるかもしれない。そうなれば、見た目ははるかにエレガントだったSony Readerができなかったことをなしとげることになる。

Sonyの失敗の理由? 第一にコンテンツをダウンロードするのにコンピュータと同期させる必要があったことだろう。この点がKindleのキラーデバイスたるゆえんだ。ユーザーは携帯電話網と(おそらくは)ワイヤレスLAN経由でインターネットにアクセスし、コンテンツをKindleに直接ダウンロードすることができる。さらに携帯電話キャリヤとの契約は通常、月額$60程度するが、Kindleに無料でバンドルされてくるとAmazonに近い筋は語った。

Kindleのユーザーは、ウェブを見ることもできる。Amazonは一部のブログについて月額購読料金を支払えば閲覧できるというサービスを提供する予定ともいわれる。(一部のブロガーは、そもそもなんでAmazonがブログ閲覧に課金するのかいぶかっているが)。

Kindleの価格は$300のSony Readerより約$100高い。スクリーン表示のテクノロジーはSony Readerと同様E Inkを利用している。ということは強い日ざしの下でも読めるし、消費電力は極めて少ないはずだ。

Amazonは業界のeブックのオープン規格をサポートしていない。Amazonが利用しているのは2005年に買収したMobipocket社のテクノロジーだ。

詳細(と大量の写真)は明日のプレス会見で明らかになる。Erickが会場からライブで記事をアップしてくる予定だ。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)

  • 通りすがりですが

    「見場」ではなくて「見栄え」の間違いでは?

  • Namekawa

    ご愛読ありがとうございます。

    ご指摘の件については、

    み‐ば【見場/見端】
    「みば」を大辞林でも検索する
    外から見たようす。外観。見かけ。「―は悪いが味のよいくだもの」
    [類語]格好
    [ 大辞泉 提供:JapanKnowledge ]

    というわけで、「見場」と「見栄え」は類義語ではありますがいちおう別人28号ということでよろしくお願いします~。 (N)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/kindle-first-impressions/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Kindle: まずは触ってみた

    [...] Amazon Kindleのプレス会見(今日ライブブログをお届けした)の参加者全員が、この電子ブックリーダーを1台づつもらった。Jeff Bezosのインタビューを待つ間に、いろいろといじってみた。私の第一印象は以下のとおり。FCCの写真で見たほどにはださくないが、たしかに不思議なレトロ感がある。1970年台最先端の特大電卓を思わせる。本物の本よりもずっと軽くて持ちやすい。裏側の大きなグレイのパネルがバッテリーのカバーになっていて、SDカードメモリのスロットはラバー仕上げで、そこに古代からのさまざまなアルファベットの文字や記号が刻まれていて、初めて文字が書かれた書字板をさりげなくあしらっている。画面の文字以外はすべて白色で、これはデバイスが周囲に「溶け込んで」画面の文字以外のものに気を取られないため、ということなのだろうが、オリジナルiPodの白の後追いのようでもある。Kindleは言うなれば「本のiPod」で、Amazonのオンライン書店がiTunesの役割を果たす。Kindleを使うには少々慣れが必要だ。テックオタクにアピールするつもりなのか、活字中毒者向けなのかわからない。多分後者なのだろう(以前の記事でのBezosの話参照)。両者が相応れないというわけではないが、このデバイスは読読体験を新しくしようというものであって、オンライン読者にとって当たり前のことをたくさん盛り込んだものではない。それが欠点になるのかもしれない。本にメモを書き込んだり、マーカーで塗ったりできるのだが、それを誰かと共有することは決して簡単ではない。あと、Amazonアカウントを共有しているのでない限り、誰かにこの電子ブックを貸すのは諦めた方がいい。デジタル著作権管理システム(DRM)によってデバイスの貸し借りは禁止されている。画面は驚くほど読みやすい、ただし灯りは必要(ふつうの本と同じ)。ふつうのコンピュータの画面ではなく、モノクロのE-Ink画面だ。スクロールホイールで、画面右端のデジタルバーを上下されることができる。これがブラウザの右側にあるナビゲーションスクロールバーと同じかと思ったのだが、実際にはページをめくることはできない。そのためには「Next Page」と「Previous Page」ボタンを押さなくてはいけない。これにはちょっとイライラした(しかも、単にスクロールするよりも遅い)。さらに、この「Next Page」ボタンが左右両方にあって無駄に感じる。携帯電話などのソフトキーのようにカスタマイズすることもできない。キーボードのレスポンスは私の指についてこない(CrunchGearのPeter Haも同じ意見)。タイプした文字が画面に表れるまで、かなり待たされる。かなり、といってもミリ秒単位のことだが、それても遅れは明らかだ。少なくとも私は、デバイスがキー入力を認識する早さ以上に入力することはできない。本来、読むための機械ではあるが、ウェブを見たり、メモやコメントも書けるのだからタイプする場面はあるはずだ。このデバイスのよいところは、電子ブックを買ってから読むまでがスムーズなことだ。Amazonの本や、電子新聞、電子雑誌、ブログの有料購読などをデバイスから直接買うことができる。デバイスにはSprint EVDOカードが内蔵されている(WiFiはない)。AmazonはEVDOのデータアクセス権をSprintから卸して、Kindleと共にWhisperNetとして再販している。つまり高速データ通信がデバイスに「無料」でついてくる。おかげで、何を買うのも購読するのもスムーズだ。この部分は実にうまくいっている。しかしこのためにAmazonは前金でかなりの負担を強いられているはずだ。私のSprint EVDOのデータプランは月額$60。これは消費者価格。もちろん、Amazonははるかに安く交渉できたはず。それでも、Kindle 1台につき月に$10だとしても、この通信費を回収するためだけに本の10冊も売らなくてはならない。おそらく、もっといい条件なのだろう、何しろこのデバイスは「ダウンロードして読む」という使い方であって、常時接続するものではないから。結局Kindleは大してバンド幅を使わないことになるのかもしれない。みんなが毎日新しく本をダウンロードするとは思えない。Amazonが月額$1で契約できているとすれば話はわかる。それなら客1人当たり本が1~2冊売れれば年間のワイヤレス通信料をカバーできる。Amazonは、ワイヤレス通信にいくら払っているかについては何も語っていない。デバイス単位でSprintに支払うのだとすれば、Kndleがバカ売れしない限り問題ではない。電子ブックリーダーのほかに、実験的な機能がいくつか付いている。ひとつが、このテバイス用にカスタマイズされた限定版ブラウザーで、あらかじめAmazon.com(本ではなくデジカメが欲しければ、Kindleショッピングページのトップから買うことができる)、Wikipedia、Google、BBC News、Yahoo Finance、Weather Underground、Yellow Pagesなどがブックマークされている。BloglinesなどのURLも自由に入力できる(ただし、Google ReaderにはJavascriptが必要で、Kindleのブラウザーがサポートしていないのでダメ)。ちょっとKindleをハックしてみた。New York TimesのRSSフィードや、TechCrunchなどのブログのフルフィードをこのブラウザーで無料で読むことができる。購読料を払ってダウンロードしなくてもよい。Kindleがどこかのパブリッシャーに購読料をもたらすことには大きな期待はできない。それでも、こうして使えるウェブブラウザーが付いているということは、購読したフィードの中のリンクをたどれるということだ。さらに重要なのは、本の著者にリンクするという世界が広がること。これから本には引用文献だけでなく、リンクを付けることができる。電子ブックの形式を活かせる著者が、興味を持った読者のためのハイパーリンクを入れるようになれば、書籍全般としてウェブの文化と密接にかかわってくる可能性がででくる。本を読む、という行為が最終章では終らなくなる。むしろ、ウェブの情報の世界全体への入口にもなることができる、今のブログやオンラインニュースと同じように。もうひとつクールな実験が「Ask Kindle NowNow」[今すぐKindleに聞け] 。どんなことでも質問すれば、人間の研究者が答えてくれる。これは、AmazonのMechanical Turkというサービスを利用している。「Kindleについて最初に書いた人は誰ですか」と聞いてみたところ、数分後の回答で、2007年9月11日のEngadgetの記事が「早い記事」として紹介された。この記事はたしかにKindleのGoogle検索で上位にでてくるが、New York Timesがこの記事を9月5日に載せている(これも初めてKindleのことを書いた記事ではないかもしれない)。というわけでNowNowはいい線は行っているが、ベストの回答はくれなかった。しかし、タダにこれ以上何を望もうか。Kindleは電子ブック分野にとって間違いなく一歩前進だ。ただし、今年のクリスマスでの大ヒットは期待できない。これはAmazonの長期戦略だ。現物の本を郵送しなくてすむためなら、どんなものでもするし、デジタル販売のマージンはおいしすぎる。デバイスの話ではない。デジタルブックをネットに流すことだ。今後、新しいKindleがでてきることは間違いない。そして、この1号機にはすぐに古風な趣を感じるようになるだろう、あの初代のデカイiPodと同じように。CrunchBase:Amazon[原文へ](翻訳:Nob Takahashi) Amazon kindle [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/liveblogging-the-amazon-kindle-e-reader-show-with-jeff-bezos/ TechCrunch Japanese アーカイブ » ジェフ・ベゾスがKindle発表! アマゾン発表会ライブ報告

    [...] 先ほどのエントリで取りこぼした内容があれば拾っていこう。 CrunchGearのPeter Haも僕のすぐ隣で写真撮りながらブログ書いてる(死ぬだろうな)。 では早速始めよう(上からです)。: [...]

  • http://capote.blog87.fc2.com/blog-entry-158.html 広報の視点

    Kindle発表に垣間見られる広報術…

    「アマゾンが黒字化できるかどうか」が、「Eコマースがビジネスとして成立するかどうか」と同義として語られていたのはもう何年も前のこと。多くの人がアマゾンの恩恵を受け、そん…

  • http://jp.techcrunch.com/archives/stealing-books-for-the-kindle-is-trivially-easy/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Kindleにオンラインから海賊版の本を読み込むのはまるで簡単

    [...] 著作権侵害を気にしないのであれば、ネットから無料のebookファイルを入手するのは無料の音楽ファイルを入手するのと同じくらい簡単だ。ネットには合法的にダウンロードできる著作権切れの本が大量に置いてある。しかしベストセラーを含む何万冊という新刊書も音楽や映画と同様、BitTorrentその他からすぐに手に入るのだ。しかも、こういう本を新しいAmazon Kindleに読み込むのはまるで簡単である。AmazonはKindleを作るとき、従来のebookの規格を無視して、2005年にAmazonが買収したスタートアップ、 Mobipocketが開発した独自規格を採用した。ところがBitTorrent上のほとんどのebookは次の4つのフォーマット、.doc (MS Word)、 .txt、pdf、.Lit (Microsoftのリーダーのフォーマット)のいずれかだ。しかしKindleは独自規格のフォーマットに加えて、テキスト・ファイルとWordファイルが読める。またPDFと.Litファイルは簡単にテキスト・ファイルに変換できる。つまりBitTorrentから落としてきたebookはほとんどどすべてKindleで読めるということになる。落としたファイルをKindleに読み込ませるのも簡単だ。Kindleにはそれぞれメール・アカウントが付属している。Whispernet (Amazonが1通について$0.10を課金)を通じてそのメール・アドレスにテキストを送れば、すぐにkindleで読める。それともUSBポートを使ってファイルを転送すればまったく無料だ。テストのために私は著作権切れのファイルをいくつかダウンロードして、テキスト・ファイルにコンバートし、私のKindleにメールしてみた。すると一瞬でメニューにその本が現れた。読むだけではなく、注釈をつけたり、ブックマークできたりするのはAmazonから買った他の本と同様だ。Kindleは最初のiPodにも比較できるようなブレークスルーをもたらすデバイスだ。iPodがMP3プレイヤーを普及させたように、Kindleはebookをマス市場にもたらすに違いない。AppleがiTunesでたくさんの楽曲を合法的に販売しているのは事実だが、ほとんどのiPodの圧倒的多数の曲はユーザーがCDからリッピングしたものか、あるいは著作権を侵害して入手したものだ。私は同じことがKindleでも起きるような気がする。ユーザーはなるほど何冊かKindleで本を買うだろうが、多くのユーザーは読みたい本があったらどこからか盗んでくると思う。Amazonのスマートな新しいデバイスのおかげでこれがたいへん簡単になった。ユーザーはこうした行為をやってもいいのか? 答えはノーだ。しかし、ではユーザーはこういう行為をやるだろうか、と尋ねれば、われわれはもちろんその答えも知っているわけだ。[原文へ](翻訳:Namekawa, U) Amazon kindle [...]

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    [...] 我々としてはどう受け取るべきであろうか?私も発売当初はハマっていたのだが、手に入れてから数週間の内に覚めてしまったのだ。唯その後、CrunchGearのJohn Biggs氏が私から1月に(どうも半永久的に)借りており、私もKindle無しで今は生きている。私にとって最も問題だったのは、Kindleの使い方を憶えるまで、意図しないときにページが変わってしまうことだった。私は今でも多くの普通の本を買っている、しかしもしKindleが私の元に返っきたら、私は喜んでebookに戻るだろう [...]