Amazonのテクノロジー担当主席役員Werner Vogelsが、同社内でテスト中のウェブストレージシステムDynamoに関する、かなり技術的な論文を発表した。アプリケーションが、ウェブ上に広がる巨大なコンピューター網(AmazonのEコマースサイトやGoogleの検索エンジンやオンラインアプリなど)に場を移すにつれて、こうして繋がれた多数のサーバーを大きなコンピュータ1台に見たてる新しいタイプのウェブオペレーティングシステムが出来つつある。(エンジニア系の人は、上のDynamoのリンクで、論文をPDFでダウンロードするかオンラインで読むとよい)
Dynamoは、Amazonが提供しているデータストレージサービス「S3」や、Nirvanix、Flexiscale(以前の記事参照)などの競合するウェブホスティングやストレージのサービスに代わるものではない。現時点ではDynamoをウェブサービスとして提供する計画はない。どうやらこれは、社内に閉じたプロジェクトとして、コンピューターが膨大なウェブを扱う規模になった時代(何万というコンピューター上でシステムが動く)のリレーショナルデータベースがどうあるべきか、を再考しようというものらしい。
Nick Carrが言うには:
20世紀始めの偉大なエンジニアリングプロジェクトといえば、何百万という利用者に、それまで考えもしなかった高い信頼性と効率で電力を供給する送電網を創造したことだった。今日の偉大なエンジニアリングプロジェクトは、AmazonのDynamoが一つの徴候であるように、情報処理と情報配信にも同じようなブレークスルーをもたらすコンピューター網を作ることだ。
ウェブオペレーティングシステムの開発競争は激化している。 この取り組みはあまりにも大きく、立ち向かうことのできる企業はほんのわずか - Amazon、Google、Microsoft、Yahoo、IBM - しかいない。しかし、今度ばかりは、誰かのひとり勝ちということはなさそうだ。
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