Amie Streetの新楽曲販売モデルは最高だ
Michael Arrington
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最近の音楽業界では、大手レーベルがDRMフリーの音楽販売に向け順調に進んでいることを示唆するニュースが続いている。この前進/進化は避けられないものだし、その後はゼロに近いところまで価格が下がり、いずれはサービスもレベル(簡単&高速なダウンロード、ミュージックビデオやアルバムのアートワークを込みにする、など)に応じ販売するようなかたちに収まるが、それ以外は特筆すべきことは起こらない、というのが私の考えだ。その辺の詳しい話については今週中にまた改めて投稿しようと思っている。
今日はAmie Streetという名前の新規スタートアップにたまたま寄った。もしかして彼らが行き着いたのは、新人で無名のバンドが出すミュージックの発掘&価格マーケッティングの正しいサポートのあり方かもしれない。ファウンダーはElliott Breece、Elias Roman、Joshua Boltuch。3人ともロードアイランド州Providenceの大学生だ。 (写真下:名前は左から)
かなりアルファなサイトでバグも何個かあるし(flashが再生できるのはWindowsPCのFirefoxだけ。IEやMac版のFirefoxでは残念ながら無理)、インターフェイスもフローにちょっとヘルプが要るけども、コアのビジネスモデルはキラーと呼んでいい。今まで見たことのないようなモデルなのだ。
アーティストは自分の楽曲をAmie Streetにアップして宣伝と営業販売ができる。ユーザは友だち同士でソーシャルネットワークを作って音楽を聴いたり買ったり。楽曲はすべてDRMフリーのMP3ファイルで音質は192kpbsのレベルだ。もっともこれはアーティストがアップロードした曲がタマタマそうだったというだけの話かもしれないけどね。
楽曲公開は全て無料。価格は曲の需要に応じ、時間の経過とともに変動していく。今一番高い曲はDanny Rossの”Against the Wall”で36セント。これまでアップされた曲は計273曲。このような需要ベースの価格決定モデルは、楽曲販売向きの賢いアプローチと見た。ユーザは曲を無料で検索・閲覧し、(ストリーミングで)視聴することができる。私も早速ダウンロードを試してみたが動作はいい。自分名義のクレジットカードから3ドル分前払いで利用アカウントを作ったが、買った曲の値段分きっちり引き落としてくれる。
ユーザは曲を買ったら、これを他の友だちに推奨できるが、レコメンには”rec’s”という使用回数に限りのある権利を使わなくてはならない(利用アカウントに1ドル貯めるごとに1つもらえる)。一度推薦してしまうと、あとはその曲の値段が上がるたびに自分の利用アカウントにクレジットが貯まっていくので、これがいい曲を発掘し人に薦めるインセンティブになるというわけだ。
1セント以上の値段の曲をRECすると、Amie Streetは曲の値動きの差額の半分を皆さんにお支払いします。つまり、10セントの時にRECした曲が最終的に90セントまで上がったとすると、当社から皆さんへの支払い分は40セント (差額80セントの半分)になります。
まだ無料(0セント)の段階で曲をRECして98セントまで上がったら、皆さんのAmie利用アカウントには98セントがデポジットされます。Amie Streetが無料の曲をRECした方により多くのインセンティブを支払う理由は、その方たちの負うリスクの方が大きいから。Amie Streetではここに来る皆さん全てに、まだ未発掘の素晴らしい歌をRECしていただきたいと考えています。
曲の売上げが5ドルに届くと、そこから先アーティストには売上げの70%が渡る。Amie Streetだけ独占販売の窓口とする義務はなく、曲はいつでも削除できる。
極めてよく考え抜かれたモデルである。バンドの人というのは曲を盗用する人には関心がない人が圧倒的に多い。彼らが求めているのは人に曲を聴いてもらうことなので、その点でもAmie Streetは自分たちのモノをプロモートする素晴らしいアプローチになりそうだ。 音楽の宣伝にはソーシャルネットワークこそが完璧なメカニズムである、それはMySpaceが証明した。これに一捻り加えたのがAmie Streetのモデル。この一捻りが彼らの手に勝利を運んでくれるかもしれない。同社では全サービス公開に向け今準備中。当分は目が離せそうにない。
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