アグリゲートレビュー・サービスのアグリゲートレビュー
by Marshall Kirkpatrick on 2006年9月29日

プロダクトレビュー検索エンジンのRetrevoは、昨日のDEMOでデビューを飾ったかなりクールなサービス。僕たちはライバルのViewScoreについて以前記事に取り上げている。それに加えて、類似サービスのWizeも今月スタート。これらのサイトは、エレクトロニクス製品やその他の製品のレビューを検索するのを支援してくれる。そして、それぞれにユニークな機能セットを備えており、ベーシックな検索、アグリゲーションに付加価値を提供しているのだ。

レビュー記事をアグリゲートする以上に、良いサービスはあり得るだろうか? あるとすると、おそらくこういったサービスのアグリゲートレビューだろう。もしそう考えるなら、あなたはまさにぴったりの場所を発見したことになる。もし、ガジェットにもレビューにも興味がないとしても、次にあげるサイトは「製品検索」や「アフィリエイトによる収入」に付加価値を提供する興味深いケーススタディとして見ていただけるだろう。

アフィリエイトとコンテクスト広告というのは、収益化においては魅力的な可能性を秘め、多数のサイトオーナがこの手段による収入を狙っている。あまりにも多くのサイトがアフィリエイトリンクを利用した収入を図っているので、僕はこの手のものには少々食傷気味。しかし、以下にあげたサイトは大半のサイトにくらべると斬新で面白い。以下の3サイト中、僕はWizeが商業的な成功を収める最大のチャンスを持っていると思うが、RetrevoViewscoreの2サイトが持つ機能のいくつかも気に入っている。

Retrevo

Retrevoはちょうど昨日ローンチ。PDFフォーマットの製品マニュアルやプレビューをメーカーのウェブサイトから見つけ出し、ブログや(オンライン)フォーラム、プロによるレビュー、それに関連記事を検索。各情報源からの記事を簡単に切り替えられるプレビューペインが提供される。

数値によるランク付け、検索保存、その他多数の機能は提供していない。検索先の情報源はバラエティに富んでいるが、それ以上の付加価値があまりない。シンプル、パワフルそれに徹底した検索にはRetrevoは良いオプションだ。同社は、Alloy Venturesからの$1M(100万ドル)以下の出資を受け入れ、更なる資金調達を検討中。(リサイクルまで視野に入れた)製品所有のライフサイクルをサポートするため、多数の新機能を将来的に展開予定。Matt Marshallが、今週前半に取り上げている。

ViewScore

イスラエルに拠点を置くViewScoreは、何千とあるプロによるオンラインレビューを数字による平均評価値とセマンテックアルゴリズムにより、100点満点中のスコアとして算出。レビューの情報源は他のアルゴリズムとユーザーフィードバックによりランク付けされる。サイトは製品スペックを収集、類似製品と比較、それに複数のオンラインショッピングサイトからの価格比較を提供。ユーザーは、ある特定の製品に関する新レビューが更新された際、通知を受け取れるよう登録できる。

Viewscoreは現在、1000ある情報源から6万ものレビューを提供。ブログやその他のソーシャルメディアは情報源に含まれていない。同社はガジェット以外のその他多数の分野に参入し、基本サービスの拡大を図りたいという。Viewscoreについての初期レビューはここをチェックしてほしい

Wize

Wizeは、単なるエレクトロニクスを遥かに越え、多種多様なレビューをアグリゲートしている。例えば、ホーム&ガーデン、ビデオゲーム、ヘルス関連製品、その他などなど。Shopping.comやAmazonといったユーザーによるレビューを掲載しているサイトと、エキスパートによるレビューを掲載している伝統的なレビューサイトから情報を検索。同社によると、1万9806にも及ぶ製品に関して、4735サイトから75万7136の製品レビューを収集しているという。4735とは、なんとも多い。

Wizeは、レビューの内、何パーセントがポジティブまたはネガティブな意見かというのを数値化し、話題の製品を追跡する。その方法は、過去60日間に、製品レビューが何パーセント投稿されたかを単純に集計し、同等クラスの他の関連製品に比べてどのように評価されたかというもの。サイトでは、ユーザーによる評価、エキスパートによるレビュー、それにバズ・フォーミュラを加えて、Wize独自の全体評価を決定する。ユーザー検索はアカウント作成なしに、クッキーによって保存。

見た目にとても美しいし、おそらく商業的な成功を収める可能性をもっとも秘めているもの。人びとは、信頼のおけるプロによる情報と共に、コミュニティからの「良い」「悪い」という単純な人気投票のコンビネーションを好むのではと思う。この中で、最も精巧で興味深いアプローチではないが、大多数のユーザーを集めることでうまく機能するだろう。

その他

もし、レビューアグリゲートに関心があるなら、次にあげるサービスも一見の価値があるだろう。ShopWiki過去記事はここ。クールな機能を多数満載)。それに風変わりだが、それとなくクールなKülistMetacriticはおそらく、全体的に見てレビューアグリゲートのサイトとしてはリーダー的な存在だが、ガジェットは対象にしていない。

これらは、限られた数の人たちのみが、頻繁に気にとめるというタイプのサイトだろう。だが、必要な時には、とても役立つサイトである。他にも、同様のサービスがいつ出現してもおかしくない。しかし、上記の各サイトはアグリゲートサービス最先端の一例としてふさわしいものだと思う。

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/four-month-old-wize-gets-4-million/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Wize、4ヶ月目で$4Mをゲット

    [...] シリコンバレーのWizeはエキスパートとユーザーによる製品レビューをインターネット全体から収集、独自のアルゴリズムに基づいて1位から100位までのWizeRankを作成する。われわれはWizeとそのライバルのサービスについて昨年記事を掲載し、そこでWizeが商業的に一番成功の可能性が高いと述べた。.今夜(米国時間1/21)、Wizeは最初のベンチャー資金調達ラウンドを発表する。調達先はMayfield FundとBessemer Venture Partners、金額は$4M(400万ドル)。[原文へ] Wize [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/take-neighborhood-gossip-to-a-whole-new-level/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 近所の噂話を違う全く次元に

    [...] 「StreetAdvisor」は、今インターネットのそこら中に過剰なまでに出現している格付け(レーティング)サービスの新参だ。商品や行きたい所の格付けをするところから、ついには人間同志の格付けまで出てきている。このオーストラリア発のスタートアップは、「ご近所」を格付けする。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/product-reviews-everyone-wants-a-piece-of-the-market-but-powerreviews-may-get-it/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 製品レビュー―大勢がこのマーケットを狙っているが、PowerReviewsが勝つかもしれない

    [...] 製品レビューというのは純金のような価値がある。誰でも製品を買う前にその評判を知りたいと思うはず。(Forrester Researchによると71%のユーザーがオンラインで商品を購入する前に製品レビュー情報を見ているという)。もし誰かが製品レビューの流れをコントロールできれば、非常に信頼性の高い見込み顧客情報を手に入れたことになり、自分で商品の売り込みに利用することもできるし、この情報を料金を取って第三者に提供することもできる。今日、製品レビューは大まかに言って、Amazon、CNET Reviews、Epinons (eBayが所有している)といった巨大ハブに集中している。しかしたくさんのスタートアップが新しいアイディアで革新を図り、マーケットシェアの一部を奪おうと努力している。われわれは以前にWizeを紹介したが、このサービスは、ウェブ上の製品レビュー(主にAmazonとEpinions)を収集・分析して、雑多なコンテンツを100点満点の点数にまとめて評価するというものだった。その他にも、Retrevo、Viewscore、Shopwiki、Metacritic、Kulistを比較評価する記事などを掲載している。これらはそれぞれ優れた機能を持っているものの、どんぐりの背比べで、マーケットを支配できるような飛びぬけた存在は出ていない。PowerReviewsはこれらと異なったアプローチを取っている。自社のウェブサイトにAmazonのような製品レビュー機能を設置する余裕のない小売業者が多数存在する。PowerReviewsはこのような業者のサイトに対して一切無料でレビュー機能を提供する。もうひとつのスタートアップ、Bazaarvoiceも小売業者にレビューソフトウェアを提供する。ただしBazaarvoiceは小規模なサイトに対しても月間最低2千ドルの料金を取る。PowerReviewsが無料というのはむろん大きなセールスポイントになる。現在までに120の小売企業がPowerReveiwsのソフトを利用しており、14万前後のレビューが4万5千の製品に対して生成されている。PowerReviewsは小売業者にソフトを無料で提供する見返りに、生成されたレビュー情報を総合して、独自の消費者向けレビューサイトBuzzillionsで公開する権利を保留している。そしてここがPowerReviewsのビジネスモデルの頭が良いところなのだが、PowerReviewsはこのレビューデータによってBuzzillionsに集めたトラフィックを、逆に小売業者のネットワークに対してCPCないしCPAベースで販売する。こういうデータの利用法、つまり提携パートナーのサイトでデータを生成し、それによってトラフィックを集め、集めたトラフィックをパートナーに販売するというモデルを利用したスタートアップは過去に記憶がない。PowerReviewsのビジネスモデルはそれに止まらない。他のコンテンツサイトに対して無印版のBuzzillionsを提供し、引き換えに広告収入の分配を受けることを考えている。PowerReviewsでは無印版のサイトが集めるトラフィックで十分な収益が上がるビジネスモデルが成立すると期待している。しかしPowerReviewsが優れているのはビジネスモデルだけではない。製品レビューは8千種類もの製品レビューテンプレートに基づいてシステマティックに収集される。ユーザーは主としてタグに基づいて製品レビューを作成するよう求められる。PowerReviewsはその製品に関して他のユーザーが付与したタグを候補として提示する。新しいユーザーが製品の情報を検索する場合、探している製品に関連するタグをクリックするよう求められる。PowerReviewsはこのタグに基づいて、その製品ジャンルの中からもっとも適切と思われる製品を選び出して表示する。これが驚くほど的確な選択をするのだ。試しに、Buzzillionsのデジタルカメラ のページに行って中央トップのグリーンのボックスの中のいくつかの質問に答えてみるとよい。この記事の第2段落で名前を挙げたスタートアップのうち、Buzzillionsがなんといってもユニークなビジネスモデルを考え出していると思う。これが成功するかどうかはまだ分からないが、われわれとしは今後も定期的に動向をフォローしてみるつもりだ。PowerReviewsは2005年12月に、$6.2M(620万ドル)をMenlo VenturesとDraper Richardsから調達している。[原文へ] buzzillions powerreview [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/sharedreviews-paid-opinions/ TechCrunch Japanese アーカイブ » SharedReviews―レビューを投稿してキャッシュがもらえる

    [...] 大半の製品レビューサイトはプロ版かコミュニティー版かのいずれかに分類できる。CNET Reviewsや、われわれのCrunchGearはスタッフに給料を払って最新のガジェット、テクノロジー系の製品について信頼される(望むらくは)公平なレビューを提供をしようとする。これに対してEpinionsやAmazonはいわば通りすがりの人の善意を頼りにしている。一般から投稿されるレビューが全体として誠実であり、役立つことを期待しているわけだ。一方、各種ユーザーレビューを統合して提供しようとするアグリゲーション・サービスを提供するスタートアップも多数登場している。われわれのまとめを参照。製品レビュー界で最新のアイディアは、これらプロによる有給システムとボランティアシステムをミックスしようとするものだ。「American Idol」のようなテレビ番組に比べれば地味だが、レビュー界における一種の「タレント探し」の試みである。レビューサイトがコミュニティのメンバーにいくらかのキャッシュを支払うことで、ベストレビュアーを決めさせようというものだ。近くローンチが予定されているSharedReviewsは、このカテゴリーに属する。このサイトはレビュー投稿者のコミュニティーで、メンバーのプロフィールページには自分が書いた製品レビュー(ビデオまたはテキスト)やレビューにまつわる感想、レビュアーの技術に対する評価がなどが掲載される。レビュアーはこのサイトに直接投稿することもできるし、APIを利用したウィジェットを利用することもできる。ローンチ前だがサイトのスクリーンショットを入手したので右に載せた。さて、そこからどうやって「もみがらと実をより分け」、レビュアーに報奨を出すかという問題になるわけだが、下の示したフローチャートを見るとSharedReviewsがどういう仕組みを考えているかおおよそのところは予想できる。サイトにレビューを掲載する一方で広告を掲載、収入をコミュニティやレビュアーと分け合おうということだ。SharedReviewsが広告収入の50%を取り、残りは熟練度に基づいてランク付けされたレビュアーとそのレビュアーに投票したコミュニティとに分配される。サイトでは今年秋の正式ローンチを目指して、現在べータテスターを募集している。興味がある読者はこちらから登録できる。製品レビューを投稿してキャッシュを得ることに興味がる向きはexpoTVとShopwikも要チェック。[原文へ] sharedreviews [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/cpa-shopping-search-jellyfishcom-closes-5-million-round/ TechCrunch Japanese アーカイブ » CPAショッピング検索のJellyfishが$5M(500万ドル)調達

    [...] サイトの実用化が進めば、ベース価格も今より下がり、コミッションを上げることも可能だろうと同社では期待している。Vivek PuriがStartupSquadという秀逸なブログの中で同社のサービスを実に分かりやすく解説している。彼によれば今ラウンドは2週間前から調達完了の手続きに入っていたらしい。ショッピングレビューが専門のRetrievo、ViewScore、Wizeのサイト比較レビューも是非ご一読されたい。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090929wize-redesigns-product-review-search-engine/ Wize、製品レビュー検索サイトをリニューアル

    [...] 商品に関するレビューは、利用者によるものも、あるいは専門家によるものも、買い物にあたって非常に参考になる。個人的にはたいてい買い物前に、肯定・否定双方のレビューを探し回ることが多い。そしてこの度、製品のレコメンデーションおよびリサーチのためのエンジンを運営するWizeが、ウェブのあちこちからレビューを収集するサービスのリニューアルを行った。Wiseがサービスの提供を開始したのは2006年で、電化製品、家庭用品、ビデオゲーム、健康用品などのレビューを集めている。AmazonやBestBuy等、ショッピングサイトのユーザレビューや、有名なレビューサイトにある専門家の意見などを収集している。 [...]