AOL, MSFT, GOOG: 砂場(ラボ)でやっていることは?
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by Marshall Kirkpatrick on 2006年11月9日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

Micosoft、AOLとGoogle揃って、自社ラボ内でWeb 2.0のベンチャーたちがやっているようなことに興味を示す動きを見せている。ソーシャル・ブックマークから、リッチメディアRSSに、クラスター検索まで、まだ世に出るには時間のかかりそうな最新の研究をざっと見わたしてみる。最新のウェブツールのヘビーユーザー諸君は笑わないように。これはマスマーケットやメインのユーザーたちにとっては未来への兆候なのかもしれない。それとも、同じようなものを先に作ったベンチャーを歯を食いしばって買おうとする会社の兆候なのか。

Microsoft
Microsoftは内部専用のタギング・システムを試行中。これは、Microsoft.comにページを保存することしかできないJavascript ブックマークレット。MicrosoftのニュースをウォッチするMary Jo Foley が昨晩(米国時間11/7)、「TagSpace」と呼ばれるベータ版を見つけた。Soapboxビデオサイト(訳注:マイクロソフトのYouTube対抗の動画共有サービス)のようにLiveブランドにしないのは何故だろう、と彼女は不思議がっている。プロジェクトの説明 には、ここしばらく見たことのない退屈なWeb 2.0の解説と、Tagspaceは「あなたのお気に入りのソーシャルブックマークサービスにとってかわるものではありません(今のところ!)」という件りがあった。

ブックマークレットはあまり役に立たない、というより全く使えない。プロジェクトの解説によればMicrosoftは自社サイトのページにタグを付けることで、うまく整理できるようにしたい、とはっきり言っている。他のサービスのペーシのタグの付け方を調べればずっといいものができただろうに。せめて Windows Live Favoriteでもいいから。説明のテキストに費した時間の半分でも機能に注いでいれば、ちょっとは面白くなったかもしれない。

AOL
Steve Rubel は今日(米国時間11/8)、AOLが新しいAjax RSSリーダーを試行していることを明かした。Steveによれば、ドラッグ&ドロップによるフィードの整理やビデオなどリッチメディアをサポートしているという。まず気付いたのが、OPMLファイルのインポートができないこと。AOLのプロダクト・マネージャー Frank GruberはRubelのブログに来て、このリーダーは「Ajaxツールキット道場」のデモをフィードリーダーの形にしただけのものだと指摘している。 リーダーは、ローンチ前製品用のラボ「AOL Greenhouse」のページで大きく取り上げられている。AOLにはすでにオンラインのフィードリーダーがあるが、新しいリーダーの 基本機能を見ると、物ごとは少しづつ進歩していくものだとわかる。メジャーなオンライン・フィードリーダーでリッチメディアをサポートしているところがあるかといえば、Google Readerはやっていないし、Newsgatorも、もちろんMyYahooもやっていない。Bloglinesはサポートしている。益々ビデオ化してきているオンラインの世界では、AOLのフィードリーダー内でインラインでビデオを見られるというのは価値のあるサービスだと言えるだろう。

Google
Googleのウォッチサイト「Google Operating System」(訳注: Unofficial news and tips about Google “非公式なGoogleニュースと内報”と謳うブログ)によると、Googleの検索実験用のお砂場サイト「SearchMash」で、単一クエリから複数のクエリ結果に展開するサービスを始めた。単一クエリ検索はどこにでもあるから、検索が分化してもっと特化することはみんなの関心事だ。

Clusty.comのようにクラスター化した検索結果を欲しい人はいるだろうか。たぶんいないだろうが、基本コンセプトがしっかりすれば、強力なものになるかもしれない。あいまいな単一検索の意味を推し測ることは永遠の目標だ。検索エンジンにとってはイライラの種に違いない。Searchmashでは、検索結果のページにWikipediaの検索結果のボックスもついている。Googleの検索結果の中でWikipediaのページがハイライトされているなんて考えたことがあるかい? もともと、たいていの検索では上位に入っているのだが、SearchMashのこの機能がGoogleの本流に向かっているとは考えられない。 Wikipediaの世間での信用向上のためにはものすごいアシストだけれどもGoogle自身にとっては[費用が]高くつくかもしれない。

ここで紹介したものはもちろんどれもまだラボの中での話。このまま陽の目を見ないプロジェク トも山ほどある。でも、ビッグプレーヤーたちがこうして、ベンチャーがすでにローンチしてしまったようなWeb 2.0サービスに手を出すのを見るのは面白い。何故、見せているのだろうか。透明性のためだったら、ブログの記事(と、コメント) でもいいだろう。Microsoftの他の部署は、特にそれが得意だ。

おそらく、今後メジャープレーヤーとなるような“未来の頂点”を見せてくれるのはベンチャーたちだけではなく、[大企業も]未だ先見の明を持つ最も活発な情報の源だ、ということを示したいだけなのだろう。この次、「大企業が自分で同じものを作れただろうに、どうしてベンチャーを買ったのだろう」という疑問を持った時には、このことを考えてみてはどうだろう。

おまけのクールリンク:過去に[Google・Microsoft・Yahoo!に]買収されたスタートアップ企業が記されているスライド式年表もチェックしてみて。

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