カンファレンスで思いつきでしゃべったことを後になって後悔することがある。先月もロンドンで開かれた「The Future of Web Apps」カンファレンスでBBCなんか解散してしまえばいいと(冗談で)つい口が滑ってしまった。BBCのネットベンチャーには私から言わせると、英国 はじめ欧州一円で民間セクターのスタートアップのイニシアティブを握り潰してしまうようなものも若干含まれているからね。予算が無尽蔵にある公的資金を受けた企業なのだから、どの事業に足を踏み入れるべきか、BBCは慎重に考える必要がある。カンファレンスではその具体例としてBBC バーチャルワールドという新サービスの話を紹介した。
BBCが消滅したらいいなんて本気で私が言うだろうか?もちろん違う。このサイトに多大なトラフィックをもたらしてくれるBBCが消えていいなんて思うワケがない(有能で、経営もしっかりした会社だし)。ところがこの発言の一部始終がばっちりビデオに録画されていたのだ。そして、お察しの通り、こちらは激烈(かつ正当)な批判にさらされている(中にはこんなコメントもあるが)。英国には長年住んだ経験がある。あの恐ろしいBBCのテレビ視聴料のこともよく覚えている。でも、たぶん今回の件は最悪、私の仕事には影響がないだろう。
しかし欧州の新規スタートアップ企業にとってBBCの問題はけっこう深刻な影響があるようで、BBCが進めるJamプロジェクトに ついて欧州委員会(EC)に民間から苦情が出ている。これは「イギリスの全国の子どもたちが学校で習う授業の主要科目を家庭でできるよう支援するオンライ ン学習情報サービス」でサイトは1年前にオープンした。BBCによれば同事業投資予算は5ヵ年1億5千万ポンド(£150Mm)で、すでにその半分を投じ スタッフ190人が登録利用者17万人を対象にサービスを提供している。
民間からの苦情を受けBBCはサービスの一時停止を発表した。「教育セクターの企業から、BBCがビジネスに打撃を与えているとの苦情が出てきたのです。政府助成の外郭団体と思われてるんですね」、BBC広報Torin Douglas氏はこう語る。
どういう性格の苦情か分からないので意見と呼べるようなものもないが、ひとつだけはっきりしているのはBBCが自らの限界に苦しんでいる、ということだ。どういった種類のサービスなら提供していいのか、その線引きで悩んでいる。特に難しいのがオンラインだろう。
この問題について英国在住のみなさんのご意見・ご感想を聞かせてほしい。
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