頭の悪い訴訟好きに生きていく術なし
by Michael Arrington on 2007年10月12日

われわれを訴えると脅してきたメールは、これまでいつも公開してきた。面白いし、トンでもない言いがかりを楯に、法律を乱用する前に少し考えてくれるよう歯止めにでもなれば、という思いもある。だからYouTubeが「差し止め勧告」を送ってきた時、ここに貼り付けたShannon Terryがわれわれを叩きつぶすと脅してきた時のレターも公開した。

さて、史上最高のトンでもクレームが来た。Richard Figueroaが、このAshton Kutcherの画像の所有権は自分にあるので、今すぐ$150,000(15万ドル)払わなければ、$1.5M(150万ドル)の訴訟を起こすと言ってきた。

Michael、どうも。Richard Figuaroaと申します。貴殿が使用している、Beth Boldtが撮影したAshton Kutcherの画像について連絡しています。Bethは貴社が許可なくKutcherの画像を使用して、トラフィックと収益をあげていることに憤慨しています。Bethに対して、貴社が商用に使用したこの画像について$150,000(15万ドル)を支払うよう要求します。これに合意できない場合は、彼女の写真で貴社ウェブサイトへのトラフィックを産むために借用中の画像による収入の損害賠償として$1,500,000(150万ドル)を要求します。GoogleでBeth Boldtを検索すれば、モデル業界やエンターテイメント業界での彼女の位置付けがわかるでしょう。本件は、メディアに知られないよう、隠便に済ませたいと考えていますが、上記の条件に合意いただけない場合は、貴社を著作権侵害で訴えます。Bethは、貴社が使用している画像の撮影者であることから、どういう結果になるかは想像がつくはずです。

Bethからの請求書です。Beth Boldt宛に、$150,000の小切手を書き、以下の住所にお送りください。

[個人情報はここでは非表示といたします。]

なお、支払った後も、別途契約しない限りAstonの画像を使用することはできません。

Richard Figueroa
BethBoldt

問題なのは、そのAshton Kutcherの画像を、われわれのウエブのどこにも使っていないことだ。(この記事で)使った画像はOomaから提供されたもので、Oomaが所有していると言っている(KutcherはOomaのクリエイティブディレクター)。

結局問題は、Googleで検索すると、問題の画像が結果のトップに表示されて、TechCrunchにリンクされていることだった。どうして? よく調べてみたら、誰かがわれわれの記事へのコメントの中から画像にリンクしていたことがわかった。

このことをすべて電話でFigueroaに説明したのだが、Googleがわれわれを買ったので即座に画像をGoogleから消さなければいけないと言い張っていた。残念ながらGoogleはわれわれを買収していないし、Googleサーバーから簡単に画像を消す方法を私は知らない。

ふつうなら、こんな著作権もインターネットも何もわかっていない奴は放っておくのだが、この男はわれわれの広告主も、電話やメールで訴えるぞと脅しているのだ(下のボイスメールを聞いてみてほしい)。みなさん、当然のことながら心配しているので、今日はHeatherも私も、みんなを鎮めるのに大変だ。

こういう男にならないように。

下のボイスメールは、ある広告主のもの。Oomaに送られたものはここで聞ける。


[原文へ]

  • http://freethink.way-nifty.com/ Inetgate

    この記事、原文の方のコメント欄が600件を超えていますが、面白すぎ...

    時間が足りない...orz

  • http://jp.techcrunch.com/archives/great-news-were-not-being-sued/ TechCrunch Japanese アーカイブ » ビッグニュース! われわれは訴えられなかった

    [...] 支離滅裂なことを言う写真家とわれわれのとの間のこれまでのばからしいやりとりを読んで来られた読者にアップデートがある。 Figueroa氏は今日メールを寄こして、われわれを解放してくれた。彼はわれわれを訴えないそうだ。「謝罪」と題されたメールは以下のとおり。マイケル。Ashton Kutcherの写真をあなたがウェブサイトのトラフィックを増やすために使ったと思ってあなた方や広告主を責めたのを謝ります。私より物知りなたくさんの皆さんがいろいろ教えてくれたのでどういうことが起きたのか分かりました。正直、私はインターネットがどういう仕組みで動いているのか分からなかった。今でも分かりません。あの写真がネットに公開されているのはフェアではないと思いますが、Googleに電話してみましたが、けっきょくどうにもできないらしいと分かりました。私がBethBoldtの代理人だといったのは、代理をしているという意味で、弁護士だというつもりではありませんでした。弁護士になりすますつもりもなかったし、そんなことをやろうとしたわけでもありません。私はあの写真に大金を使ったので、写真をネットに出した人の注意を引こうとしただけです。私は責任者の注意を引こうとしただけなんですが、どうやら間違えてハチの巣を蹴ってしまったらしいです。私は侮辱したりやり返したりは好きでありませんから、私どもはあなた方や広告主を訴えません。あなたのサイトはウェブでどんな技術や出来事がホットなのかを公衆に教えるのにたいへん役にたっていて、私もこの分野で投資の機会を探しているので読むのを楽しみにしています。このメールを公開するならアドレスは公開しないでください。サンキュー。Richard Figueroaピース!!彼がわれわれの広告主全員に電話をかけて訴えると脅す前に物事をわきまえてくれていたらもっとよかったのだが。それはそれとして、ひとつだけよいことがあった。Richardは前回の記事についた膨大なコメント中で「TechCrotch」なる単語を造語してくれた。[原文へ] [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/ambulance-chasers-have-a-new-home-sueeasy/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 悪徳弁護士の新拠点、SueEasy

    [...] あなたやあなたの大切な人が自動車事故で怪我をしたら。TechCrunchを訴えるには。こんな疑問に答えるべく、間もなくスタートするSueEasy.comは、あなたがタウンページやFindLawやAvvoなどの評価サイトに行く前に、来てもらえることを願っている。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/misunderstanding-copyright-law-and-ruining-everyones-fun/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 誤った理解に基づく著作権法の濫用が興ざめな結果を生む例がまた一つ

    [...] 皆が話題にしていた面白いビデオがオンラインから削除されてしまった―ほとんど削除されてしまったと言うべきか。(親愛なる「Daily Motion」は削除要求を無視する傾向があって、ここではまだ見られるので上に貼っておいた)。こわもて戦術を弄する写真家とその弁護士の犠牲になったのだ。またもや誤った理解に基づく著作権の濫用がアートに悪影響を及ぼした。このビデオはBilly Joelの「We Didn’t Start the Fire」の曲に乗せて、シリコンバレーの有名人を誰かれなく、新たなテクノロジー・バブルに浮かれた人物としてこっけいに描写したものだ。私も例外でなく、というか、YouTube版では私の画像がサムネールに利用されるという栄に浴した。ところがLane Hartwellという写真家が、彼女が撮影した写真の1枚がビデオの中で使用されているのに、使用料が支払われていないとして、弁護士を通じて苦情を言ってきた。ビデオを制作したRichter Scaleは、Hartwellにはビデオの公開を差し止める権利はないとして争う代わりに、単にビデオを取り下げてしまった。Hartwellの周辺には彼女を支持する若干の群集が集まっている。しかし彼らは口調だけは勇ましいものの、著作権法について何も分かっていない。私は今日(米国時間12/15)の午後、著作権法に詳しい弁護士に会ってこの状況を説明してみた。彼は私の予想を裏書してくれた。彼によると「著作権という概念は承認ではなく、禁止するための道具だ」という。つまり著作権法は、著作物に対して第三者が「何をしてはならないか」を定めているのであって、第三者が著作物を利用するにあたって、著作権者に対して事前に承認を求めなければならない義務を課するものではない。Richter Scaleの制作したビデオに関して、問題の写真の使用はほぼ間違いなく「正当な引用」に当たるはずだ。裁判所はこのような問題ではさまざまな要素を検討する。たとえば、裁判所は、著作物の利用の態様が他者に著作物を制作する意欲を失わせるような影響を及ぼすどうかを考慮する。また、その著作物が科学の進歩に寄与するか、有意義な芸術であるかも考慮の対象となる。私が話し合った弁護士は「Richter Scaleのビデオの場合、問題の写真の使用はパロディーの要素として正当な引用と認められるはずだ」と断言している。実際、ここで本当に問題になっているのはHartwellの感情が傷つけられた、という点だ。彼女は著作者として表示されることを求めたが、制作者に無視された。しかし著作者としての表示や感情といったものは、本来著作権法で扱うべき対象ではない。著作権法は、著作物が他者によってどんな場合に利用できないか(あるいは逆に利用できるか)を定めた一連のルールである。この問題で裁判所はRichter Scaleの立場を支持する公算が強かった。しかし彼らはこの問題を争うリスクを避け、ビデオを取り下げるという決定を下した。私はRichter ScaleがHartwellの写真を削除した上で再度ウェブ上に公開してほしいと願っている。このまま埋もれさせてしまうにはあまりにもったいない作品だ。芸術に対する所有権に関する社会的な認識は変化しつつある。いたずらに作品の著作権を主張して、誰にも利用できないサイロの中に閉じ込めてしまえば、単に無視されてしまうだけだ。コミュニティーと協力して作品を積極的にマッシュアップさせ、あるいはいろいろな形での再利用を歓迎するなら、「アテンション」という重要な報酬が得られるのだ。この根底には「コミュニティーのメンバーでありたかったら、作品の利用を許すことによってコミュニティーに貢献しなければならない」という暗黙の理解がある。われわれの関連記事、「頭の悪い訴訟好きに生きていく術なし」を参照。[原文へ](翻訳:Namekawa, U) [...]

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    [...] 頭の悪い訴訟好きに生きていく術なし(米版コメント数の新記録更新) [...]

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  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080526mediascrape-wants-a-word-with-our-readers/ TechCrunch Japanese アーカイブ » MediaScrape:言いたいことがあるなら言えばいい

    [...] 我々が間違ったことをしたと判断したなら、すぐに過ちを修正しただろう。本件について、我々の記事はどうみても公平なものだ。また、これまでにMediaScrape以上に恐ろしげな企業(YouTube、Marvel、Rivals、および個人的に面白かったRichard Figueroa)から法的手段に訴える旨の無益な脅しを受けてきた。これは信頼を築くのに適切な方法とは言えない。Tylerへの提案だが、何か言うことがあるのならコメントを残して欲しい。もらったコメントを記事として掲載しよう。もしとくに言うこともないのならTechCrunchに掲載されるMediaScrapeの記事を楽しんで欲しい。少なくともデッドプール入りするまでは、楽しんでもらえると思う。 [...]