Bix、オンラインコンテストにビジネスチャンスを見る
by Neil Kjeldsen on 2006年7月18日

アメリカンアイドル”(アメリカのアイドルオーディション番組)というのは、単に皆がスーパースターの卵たちが舞い上がったり、落ち込んだりするのを見たいからというだけでなく、驚くほど多くの人が自分もあの場に出場したいと思うことで成り立っている。Bixは、この2つの面から近く公開する自社のサービスに勝ち目があると考えているのだが、サービスとしては公開型・非公開型のコンテスト開催が可能である。

最初にベータ版サイトを試してみたときには、ただ単にまた1つオンラインカラオケサービスを始めただけじゃないかとしか思えなかった。相当な疑念を抱きながらBixのCEO Mike Speiserと話を始めたのだが、最後には彼らのビジネスモデルを理解するにつけ、見方が変った。

Bixはビジネス上の重要な課題に応えようとしている。これは、ブランドイメージ広告の効果がどんどん減少しているという問題である。米国市場だけでも2005年の広告費は1430億ドルであったが、これらの広告費の大半は印刷メディアとテレビに向けられている。古い諺にもあるように、「広告費の半分はムダに使われた―ただムダだったのは、どっちの半分かわからない」というように言われる訳である。

Speiserによれば、Bixが提供する合法のもとで開催されるオンラインコンテスト(カラオケ、短編映画、フォトエッセイなど、Bixはすべての形態をサポートしている)に対してスポンサーとなることは企業にとって強力なブランド戦略となるはずだという。まさにこの問題を経験して者としても、私は彼の考えは正しいと思う。オンラインコンテストはブランドイメージの確立に役立つだけでなく、マーケターがユーザーに直接コンタクトできる新たなコミュニケーションチャネルとし機能し、クーポンやオファーを配布できる機会を多く作り出してくれる。

しかし、このサイトがマーケティングツールとしか見えないとすれば、果たして皆使おうと思うだろうか?もし企業スポンサーが十分な賞金を提供するならが、多くの参加者(パフォーマー)を集めることができるだろう。また、参加者(パフォーマー)が、良いパフォーマンス – あるいは、ひどいパフォーマンスをしたとしても – それが十分の数揃っていたとすれば、皆は見てくれるはずである。

このサイトは確かに一般大衆ユーザーにも簡単に使えそうにできている。私は歌を吹き込むのは遠慮しておいたが、Speiserがカラオケコンテストを構成し、動画を登録するところを見せてもらった。 コンテンストの設定はすばやく簡単にできるし、ウェブカメラを利用してビデオをアップするのも同じく簡単。またコンテストを視聴、投票、共有するのも簡単だった。

とはいえ、まだまだ課題も多い。本格的に企業から広告費を引き出すにはユーザーインタフェースの改良が必要。また、携帯ユーザー向けの最適化も必要(携帯は”アメリカンアイドル”の投票でも重要な要素だった)。他社に先を越され、外国市場のおいしいところをもっていかれないよう、国際化も急がねば ならない。

成功の兆しが見えれば競争が激化するのは必至である。YoutubeやMySpaceはすでにそこからスターを誕生させることができることを証明しているし、FoxグループはMySpaceとKsoloを同時に傘下に持っており Bixが離陸するようなら、興味をそそられるのは間違いない。

Bixサイトは、今のところまだ招待のみのベータ版、数週間のうちに一般公開されるとのこと。開始当初の数ヶ月間は参加者全員無料の予定であるが、すぐに広告主がコンテストのスポンサーになることが広告費の有効使い道であると認識してくれるだろうと考えている。そのときになって、Speiserと投資家の考えが正しかったどうか分かり、広告主はROIを見てさらに広告費を使ってくれるようになっているのだろう。

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