Blowtorch、$50M集めてハリウッドにスタジオを作る
by Erick Schonfeld 2007 年 11 月 16 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

blowtorch.pngKelly RodriquesとPaul Schiffの2人が新しいハリウッドスタジオをゼロから作っている、名前はBlowtorch Entertainment。会社はスタートしたばかりで、$50M(5000万ドル)を出資したのはIgnition Partners、Hollywoodの個人投資家らとヘッジファンドが少なくとも1つ(匿名)。RodriquesはIgnitionのパートナーで、以前はデジタル広告の担当役員だった。Schiffはハリウッドのプロデューサーで、Rushmore、My Cousin Vinny、Date Movieなどを手がけた。今週、RodriquesとSchiffが私のオフィスに来て、Blowtorchについて話してくれた。

Blowtorchが作りたいのは学生にアピールするカルト映画。これから3年にわたって、長編映画を18本、製作するか買い付ける予定で、予算は1本当たり約$5M(500万ドル)(ヘッジファンドが年に$40M[4000万ドル]は稼ぎ出すだろうから、それでこと足りるはず)。「われわれは『Napoleon Dynamite』的ビジネスをしたい」とRodriquesは言う。映画を作るにあたって、ウェブサイトを通じて見込みオーディエンスを今まで以上に深く巻き込みたいと考えていて、映画の配役を決めるのを手伝ったり(最近そのアイディアを聞いた)、サウンドトラックの曲を選ぶなどといったアイディアがある。「無秩序な状態にしてはいけない」と、Schiffが釘を刺す。「全員の票が有効で平等に影響力があったら、最後まで映画はできない。それでも、何らかの方法で観客には参加してほしい。」

Blowtorchのオーディエンスメンバーは、映画製作の舵取りを手伝うほかに、自分で作ったビデオを映画館でメイン作品と一緒に上映してもらうチャンスがある。仕組みはこうだ。サイト(今はまだ何もない)では、Blowtorchが作ったデジタル短編映画を見ることができるが、自分のビデオをアップロードすることもできる。サイトにあるビデオ全部が投票の対象になって、FacebookやDigg、Delicious、Twitterなどのソーシャルアプリケーションにバイラルに広がる。オーディエンス作のビデオ中で得票がいちばん多かったものを、プロが撮り直して、Blowtorchのメイン作品の前の5~15分の前座として上映される。

すでにBlowtorchは全米600の大学の近くや効外の映画館と契約を結び、毎週木金土曜の夜にBlowtorch Night専用のスクリーンを確保している。映画館に来たオーディエンスメンバーはそこでデジタル短編を見ながら、携帯電話で投票したり、ビデオのリンクを友だちに送ることができる。つまり、映画館に行かなくても雰囲気を感じることができる。Blowtorchの長編映画がDVDやペイパービュー、ケーブル、テレビに流したりiTunesやAmazonでデジタル配信する時にはVivendiが配給を担当する。

Blowtorch最初の映画はYou Are Here。映画祭で人気の作品を同社が買い取ったもので、来年4月に封切り予定。内容は、ある異常な夜について話をするLAの若者たちの物語。KellyとRodriquesが考えているのが、この映画に出演する女優のひとりBijou Phillipsが、オーディエンスをBlowtorchウェブサイトのビデオざんげ室に呼んで、自身の最も異常だった夜について語らせようというもの。そしていちばんよかったものを映画と一緒に上映する。

12月にサイトが全面オープンすると、メインのタブとしてFront Row[最前列]、Entourage[側近]、Studio[スタジオ]の3つが用意される。Front Rowはメンバーがビデオを共有したりそれに投票したりするところ。人気の作品がここに集まる。Entourageでは、ソーシャルネットワークで好きなメディアの話題で集まったり、他のソーシャルサイトから友人を呼んで投票してもらったり、YouTubeなどからビデオを持ち込むことができる。Studioでは、オリジナルのビデオを投稿したり、マーケティングパートナーが商品の勧誘をしたり、バイラルなビデオキャンペーンをする。

Blowtorchでいちばん印象的だったのが、映画会社でありながら考え方がまるでケーブルテレビ会社のようだというところ。ただし、作るのはTV番組ではなく、18~24歳のオーディエンスにアピールする「ニッチバスター」。「私がわくわくしているのは、特定のオーディエンスをターゲットに、一貫して『ナローキャスト』すること」とShiffeは言う。「そのチャンネルをプログラムする」ということをShiffeは話すだが、チャンネルそのものがあるわけではない。オーディエンスがそこにいたいと思えば、ウェブでも、映画館でも、携帯電話でもいい。Blowtorchがテレビのチャンネルを作っているのではないことはわかるはずだ。チャンスは他にいくらでもあるのだから。

Blowtorch

[原文へ]

(翻訳: Nob Takahashi)

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