不動産市場が冷え込んできているといえども、同分野への新ウェブサイト参入は続いている。火曜日(米国時間11/13)、一年間のベータ期間を経て、CyberHomesは正式にスタートする。類似サービスとしてはすでにZillow、Trulia、Redfin、Realtor.comなどがしのぎをけずっている。「不動産市場が冷めたといっても」とCyberHomesのCEO Marty Frameは言葉を続け「不動産関連のオンラインサービスに対する関心はこれまでに例を見ないほど高まっており、今後の成長が見込まれる。ここでポイントになるのは、この種のサービスの人気は人々の懸念をもとに高まるもの。そして現在、懸念要因は多々ある」。Realtor.comでCTOを以前に務めたFrameは、過去数年間において不動産市場に対する雰囲気がどれほど変化したか充分すぎるほど知っている。
その他多数のサイト同様、CyberHomesでは、住宅所有者や住宅購入を考えている人たち対象に、ある物件についての見積もり価格や、比較対象となるその他住宅の売却価格なども知ることができるようになっている。新モジュラー・ダッシュボード(マイクロソフトのSilverlightをベースにしている)では、各ビジターの好みによってパーソナライズできるようになっている。また、ある都市や地域の不動産市場動向が一目でわかる便利なヒートマップも備えている。例えば、シリコンバレーの物件価格を示すヒートマップを参考までに以下に貼付けておこう(赤みのかかったエリアほど、より高額な物件が位置する)。
そして、同地域の今年の価格変動をパーセンテージによって表示したヒートマップは以下のとおり(ブルーはわずかな下降、グリーンは横ばいを意味する)。
しかし、CyberHomesと他にごまんと存在するその他の不動産関連ウェブサイトとのちがいは何なのか。Frameによれば同サイトのデータが優れている点だという。
確かに、以前にどこか他でも聞いたことがあるようなセリフだ(Zillow Zestimateを覚えている人はいるだろうか)。しかし、CyberHomesは他サイトに比べて優位な点があるかもしれない。というのも、不動産所有に関する権限保険を取り扱う企業としてアメリカ国内最大手のひとつであるFidleity National Financialが同サイトを所有しているからだ。つまり、Fidleity National Financialは、カウンティ内における不動産売買を全て直接に知ることが可能だ。「(他サービスとの)違いとして鍵となるのは、(われわれがアグリゲート対象としている)元データの主要アグリゲータがわれわれ自身であることだ」とFrameは話してくれた。不動産代理業者が利用するMultiple Listing Service(MLS)を除けば、不動産物件の売買、住宅所有者、あるいは住宅ローンの価格などの情報を入手したい場合、情報源の選択肢はFidelity National Financial、あるいは、First American( Zillowは、Dataquickという仲介業者を通じてこちらからデータを入手している)の二つとなる。CyberHomesでは、Fidelity National Financialのデータベースに直接アクセスできるので、対象範囲としているアメリカ国内1億件をこす物件に関する記録をよりタイムリーに更新できるとしている。そして、同サイトでは来年第1四半期からMLSデータも対象に含める予定だ。
ちなみに、CyberHomesでは、私が住んでいるビルを発見できたが、その一方、Zillowでは出来なかった。しかし、私の住んでいるマンションの見積もり価格については、CyberHomeの推定はかなり見当はずれだと思う(最大30%ほど)。これは所在地と面積以外に大した(見積もり算定材料としての)情報をCyberHomesが入手していない為かと思われる。もちろん、地域ごとの市場状況をより正確に反映するよう異なる方法を用いることで調整できるし、マンションの現状についても入力可能だ。そうすることで、だいたいの相場を反映した範囲の価格に落ち着く。しかし、私自身が住んでいる家屋についての価格が不正確だとしたら、他の物件の見積もり金額について信じたりできるだろうか?つまるところ、完璧な不動産サイトの登場はまだこれから、ということになるだろう。それまでの間、CyberHomesのヒートマップは不動産のポルノのような存在としてかなり楽しめるものだ。
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(翻訳:Nobuko Fujieda)







