インターネットラジオの「Dデイ」―連邦高裁が、新ロイヤリティへの抗告を却下
by Duncan Riley on 2007年7月14日

SaveNetRadio.org米連邦高裁は、米国インターネットラジオ業界の存続にかかわると新ロイヤリティの、適用開始延期の要請を退けた。

高裁によると、ウエブ放送局が提起した問題は、「厳格な基準」を満たしていないということだ。

著作権審査委員会が課す新料金体系は、来たる土曜日(米国時間7/14)に発動され、曲毎、リスナー毎の課金モデルが、2006年1月まで逆上って課される。この新料金体系は、既存の多数のサービスを破産に追い込み、ストリーミン音楽では収益が上げられなくなるので、残ったサイトも撤退せざるを得ないだろう。これまでインターネットラジオ局は、地上波や衛星局と同じように、利益の一定の割合をロイヤリティとして払っていた。

「インターネットラジオ平等法案2007」は、現在議会審議中で、新料金体系を、「ウェブ放送局の総収入の7.5%均一」に置き換えようというものだが、超党派によるこの法案はまだ通過していない。

以前から書いてきていることだが、新料金体系で利益を得るのは巨大メディアだけ、特にCBSは得るものが大きくこの変更を支持しているようで、6月26日の「National Day of Silence」に、系列のストリーミングラジオ局やLast.fmを参加させなかった。Yahoo、Pandora、Realをはじめ他のほとんどの会社は参加している。競合が少なくなればCBSは有利になり、Last.fmの買収に払った$280M(2億8000万ドル)の見返りが良くなるのも間違いない。Last.fmは、英国にあるサイトで運営されているので、このロイヤリティ変更の影響を受けない。

これでもしインターネットラジオがなくなったときの最大の被害者はユーザーだ。インターネットラジオを聞いている人にもいない人にとっても、選択肢が広いことは、誰にとってもインターネットの価値を高めてくれる。選択の幅が狭かったことが、欧米の地上ラジオ局が廃たれた要因だったわけで、同じことが繰り返されて良いものだろうか。1年もして、オンラインラジオがCBS系列のサイトと「Clear Channel」だけになってしまっても。

(記事の一部はArs経由)

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080610aol-radio-relaunches-now-powered-by-cbs-going-after-local-ads/ TechCrunch Japanese アーカイブ » AOL Radioの再出発。CBSと組んで、地元広告に注力。

    [...] ウェブの世界でも、ラジオというのはローカルなものだ。ラジオ局がたくさんあっても、聴取者はお気に入りのカレッジ、あるいはホームタウンのラジオ局を選択する。本日(米国時間6/10)再立ち上げとなったAOL Radio(ベータ版)は、そういった傾向にいろいろな角度から取り組んでいる。まず、AOL Radio内の150局について、音楽を提供してもらうパートナーをXM SatelliteからCBS Radioに変更した(AOLは独自局をさらに200運営している)。CBSはラジオで流す無料の楽曲のうち多くを提供するのに加え、広告販売も引き継ぐ。CBSのセールスチームは既にローカルラジオの広告を販売しているが、これからはAOL Radioの広告も販売していくことになる。楽曲のロイヤリティが急騰する中、CBSがパートナーシップの獲得に成功したのはローカル広告の販売に強みを持つことが大きな理由だ。AOL RadioのゼネラルマネジャーであるLisa Namerowが話してくれた。 ロイヤリティはすごく上がってる。ビジネスのあり方を再考しなければならなかった。ラジオビジネスをより良い収益源とするためにはパートナーが必要だった。広告市場は年間100%の成長をしているけれど、ロイヤリティの高騰に対応するためにはローカルマーケットと広告に注力してより効率的なビジネスを展開する必要があった。CBSは140のセールスチームで、ローカルマーケットにしっかりした地盤を持っている。 [...]