データとはつまりは「新しいリンク」。個人データをユーザーが利用できないサイトはつまらない、とTim Berners-Leeは語る
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by Erick Schonfeld on 2008年2月29日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

data-portability-logo.pngソーシャルネットワークの世界において、友だちの友だちは誰かということ(あるいはむしろ友だちやその人と自分との関係を書いたリスト)が大きな議論を生んでいる。Facebook、MySpace、LinkedInなどのソーシャルネットワークを非常に潜在的に価値あるものにしているのは、そのデータの管理だ。しかし、ユーザーが他のサイトに友だちリストごとごっそりと移動することを可能にする動きも起こっている。「ウェブの父」とも呼ばれるTim Berners-Leeとのインタビューの中で、彼はデータの囲い込みに関してソーシャルネットワークを非難している。Paul Millerが行ったそのインタビューは、Berners-Leeにとってはリンクしたデータに他ならない「Semantic Web」に主に重点を置いている。

インタビューは長く、Semantic Web(コンピュータでウェブをより読みやすくする一連の進化中の技術)についてこれまで知りたかったこと(と、それ以上のこと)が全て語られている。しかし、インタビュー開始から約42分後(インタビューを文字に起こしたものはこちら)が最も興味深い部分のひとつになっている。ウェブ上のデータは新しいリンクで、ウェブサイトはそのデータを自分だけのものにするのをやめるべきだ、とBerners-Leeが話しているところだ:

自分たちだけがソーシャルネットワークサイトではないということを理解するのはとても成熟した考えだ、と私は考えています…(中略)…さもなければ、外部リンクが全くないウェブサイトのようなものです。同様にSemantic Webでも、外に全くリンクがなければ、まあ、退屈ですね。

実際、数多くあるウェブサイトの価値の多くは、「外部リンク」です。

今日、従来のウェブ2.0のソーシャルネットワークサイトを見てみると、サイトはこのデータを蓄えています。そして、そのビジネスモデルは「ユーザーにデータを出させ、自分たちはそのデータを自らの利益のために再利用する。そうしてさらなる価値を得る」ということのようです。

では、まず、彼らはユーザーにそのデータを利用させるつもりなのでしょうか? 去年見たように、「ねえ、誰がわたしの友だちかは、いいましたよ。これで[これを伝えるのは]3つ目のサイトです。これから旅行のサイトに行って、写真のサイトに行って、Tシャツのサイトにも行こうとしてるんです。ねえ、ちょっと? みなさん、誰が私の友だちか知ってください」というユーザーからの耐えられないプレッシャーが今の動きだ、と私は思っています。…(中略)…だから、ユーザーは「データを返してください。私のデータなんです」といっているのです。

もちろん、ソーシャルネットワークはすでにこの方向に向かっている。先月、GoogleからFacebookまでがみんな揃ってData Portability Workgroupに参加し、これと、同様の目標に取り組むことを約束した。そして今月初め、誰もが欲しがるそのソーシャルグラフ(友人間の関係を表した相関図)に開発者がアクセスできるようにするためにOpenSocial内で一定の標準を採用すると発表することで、Googleはより具体的な一歩を踏み出した。その標準はFriend-of-a-friend(FOAF)とXHTML Friends Network(XFN)と呼ばれている。これらはBerners-Leeが話しているのと同じ標準のいくつかだ。

業界のワークグループに参加するのと、これらの標準のいくつかを実際に実行するのとは違う。もっとたくさんのSir Timのような人が、ソーシャルネットワークやサイト全般をこの方向に推し進め続ける必要がある。覚えておこう:データは「新しいリンク」だ。データを外に出さないサイトは何の見返りも得ないだろう。そして最終的には視界から消えていくのかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Megumi H.)

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