独り善がりドットコム
by Michael Arrington on 2007年1月28日

私は今夜(1/27)、DoTheRightThingというサイトを覗いてみた。これはユーザーが企業の行動に関する記事を投稿するサイトだ。他のユーザーが投稿された企業の活動内容をDigg方式で「良い」とか「悪い」とか投票したり、コメントを寄せたりする。悪い方は「最悪」から良い方は「パイオニア」まで、総合的な「善悪」の評価が計算され、表示される。

DoTheRightThingでは対象になった企業がこの評価に気付き、企業にとって収益活動以外の活動も社会にとって重要であることを自覚して悪しき振る舞いを止めるようになることを期待しているらしい。いささか偽善的だが、DoTheRightThing自体は収益目的のスタートアップであるので、こういう結構な目的を実現する傍ら自分たちもいくらか儲けるつもりなのであろう。

内容はというと、予想通り、Walmartその他攻撃の的になりやすい企業がぎゃあぎゃあ文句を言われている。あるスコットランド企業は車エビを英国市場に出荷する前にタイに送って殻をむかせているということで攻撃されている。あるユーザーによれば、「こんなことは吐き気がする」のだそうだ。 逆の方向では、誰によらず赤いもの*1)を売ったり、身につけたりしていれば―そしてどうやら彼らだけが―AIDS患者を支援するものとして賞賛されている。

一人の場違いなユーザーが「世界中の悪を全て企業のせいにすべきではない」という興ざめなことを言っているが、この投稿への評価は今のところ非常に低い。

こういった意見の持ち主はDoTheRighTthingからすぐに追い出され、後に残るのは、口を揃えて非難の合唱をすればすべての問題は解決すると思い込んでいる独り善がりな連中の群れになるだろうと私は予想する。

*1) (PRODUCT)RED はU2のボノが代表を務めるアフリカのAIDS患者支援のチャリティーで、協賛企業はキャンペーンロゴ入りの赤い色の製品を販売して収益の一部を寄付する。

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  • http://jp.techcrunch.com/archives/google-and-china-and-evilness/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Googleと中国政府の悪事

    [...] Googleが中国で2005年頃から、政府による検閲済みの検索エンジンサービスを開始したことに私は個人的には腹を立てたことはなかった。 しかし2006年末に台湾で行われたカンファレンスに参加した際に、中国政府が依然として続けている仕業のいくつか、特に法輪功のメンバーに対して加えられているとされる拷問その他の仕打ちについて知る機会があった。それでもGoogleが中国政府と協調しながら中国市場で活動することは、中国社会をオープンなものにする役に立つので長期的には善をなすことになる、とするGoogleの立場にも一理あったと思っている。ところが今やGoogleは中国で活動するという決定は間違っていたと言い出している。ただし、良くないことをしたから間違っていた、自国民の人権侵害を続ける政府を助けたのが間違っていた、とは言っていない。そうではなくて、Googleはビジネス的に間違った決定だったと言っている。Googleの共同ファウンダーSergey Brinは「検閲を助けるという決定は、ビジネス全体として考えた場合損になった」と遺憾の意を述べている。私はこの言明がGoogle広報からの公式のものでなく、非公式のコメントであったことを喜んでいる。このエピソードは、巨大な権力を持つようになってからわずか数年しかたっていない会社が、自分自身の権力と折り合いをつけていくために苦闘していることを直接にうかがわせる希な機会といえるだろう。しかしGoogleが西欧のいささか独善的な世論とうまくやっていくためには「ビジネスとして全体にマイナスをもたらす決定だった」ではなく、「中国政府と協調して活動する政策は間違っていた、なぜなら中国政府は悪だからだ」と言わねばなるまい。[原文へ] Google [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/convinceme-three-ways-to-argue-online/ TechCrunch Japanese アーカイブ » ConvinceMe、オンラインでディベートする3つの方法

    [...] 今日(米国時間1/31)ローンチしたConvinceMeは議論を戦わせて楽しむサイトだ。ディベートにはOpen Debates、Head to Head、King of the Hillの3種類がある。他のディベートサイト、Hot SoupやLoveToLeadが政治や哲学など真面目なテーマの議論とアンケートに焦点を絞っているのに対し、 ConvinceMeでは、誰でも好きなテーマについてディベートを立ち上げることができる。スレッド式のコメントやフォーラムも議論を戦わせるのに格好な場である。TechCrunchのDo the Right Thingの記事のコメント欄がよい例だ。ConvinceMeでは、ユーザーはどんなテーマについても議論することができる。他のユーザーを「納得」させると、投票でポイントを獲得することができ、それによってランキングが付けられる。Head to Head(Competitive Debates)では、メンバーが他のメンバーに挑戦して、プライベートなディベートを始めることができる。この場合は、一方があらかじめ決められた「納得」ポイントを獲得すると勝者となる。誰でも参加できる“Open Debates”(*1)では、それぞれの側の議論は獲得したポイントの順に表示される。“King of the Hill”はちょっとヒネリが加わっていて、メンバーはそれぞれ1回しか自分の立場を主張する議論を投稿できない。最初の100ポイントを獲得したメンバーが勝者となる。Open Debatesは「継続的」なディベートで、どちらかの側に勝ち負けがつくことはない。ただしそれぞれの主張への投票の総数によってコミュニティーの意見の大勢がどちらにあるかは分かる。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/social-networking-for-change/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 変化のためのSNS、Change(.org)

    [...] 非営利のSNS、Change.orgが今朝(米国時間2/7)ローンチした。このサイトは一般人、活動家を問わず、非営利団体の活動への参加の仕方を変えていくことを目的としている。このサイトでユーザーは自分の関心があるテーマ、飢餓をなくしたり、地球温暖化を防いだりするための方策を議論することができる。ユーザーは他のユーザーの意見を求めることもできるが、さらにユーザーは自分たちが追求する目的に関して時間や金を提供することができる。最近われわれが見てきた他のサイトと違って、Change.orgには独り善がりなところが感じられない。このサイトにはユーザープロフィール、友達、メッセージ、グループ、個人ブログなど通常のSNS機能が備わっている。このサイトではグループはchangeと呼ばれ、あるテーマに関して社会を変化させるために熱心に努力している仲間が集まることが期待されている。プライベートなベータテストでは地球温暖化防止やネット中立性の擁護などに関してグループが作られていた。それぞれのグループにはスレッド形式のコメント欄、チャットができるブログ、写真とビデオを投稿できるギャラリーなどが提供される。このサイトのもう一つの側面は、ユーザーが組織する非営利団体の情報提供である。このサイトにはすでに100万を超える非営利団体ののデータベース(Guidestarを利用) が用意されている。ただしこの検索エンジンを利用してプロフィールが発見できた団体は100あまりだった。それぞれのプロフィールには経歴、ユーザーレビュー、写真、ビデオ、コミュニティーのブログが含まれる。ユーザーはこのデータベースを通じて非営利団体に親しみ、またその団体の支持者となって他のユーザーに広く存在を知らせていくことができる。それぞれの非営利団体にはプロジェクトのページが割り当てられ、団体はメンバーに特定のプロジェクト、あるいは一般的な目的のために寄付を募ることができる。団体のページからは、直接クレジットカード(最低10ドルから)を利用して寄付することもできるし、 Change.orgのユーザー個人はその寄付がなぜ重要なのか説明する文章を掲載することもできる。すべての寄付はJustGive.orgを経由して目的の非営利団体に配分される。Change.orgは寄付金額の1%を手数料として徴収する。 Changeはまた非営利団体がこのサイトで発足時にプロモーションキャンペーンを行う〔際の寄付〕を運営費にあてることを期待している。メンバーは現金の代わりにActionsのページから時間を寄付することもできる。このページはGoogleマップとマッシュアップしており、各種のボランティア活動、決議集会、イベントなどが郵便番号で検索できる。非営利団体自身を含め、誰でもこのページにリストを投稿できる。このサイトは過去2年間Ben Rattrayのプロジェクトで、スタンフォードの友人Mark Dimasが協力し、さらにDarren Haas、Rajiv Gupta、Adam Cheyerらのチームが応援している。現在Change.orgは友人や家族の資金で運営されている。[原文へ] Change.org [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/project-agape-sean-parker-to-apply-virality-to-altruism/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Project Agape―Sean Parker、バイラルパワーを社会運動に応用へ

    [...] 昨日(米国時間3/28)、私はサンフランシスコのFounders Fund のオフィスでSean Parkerと会い、彼が手がけている新しい、まだ名前のない (暫定的に Agape(アガペー)と呼ばれている)プロジェクトのデモを見せてもらった。Parkerはまだ27歳だが、経歴は並外れている。NapsterとPlaxoの共同ファウンダーであり、Facebookのファウンダー、社長でもある。この8ヶ月、ParkerはProject Agapeの開発にかかってきたが、Founders Fundのマネージング・パートナーとしての業務も引き続き行っている。Parkerはバイラルな原理をアイディアに適用する方法に精通している。バイラルなコミュニケーションの原理と、それをさまざまなアイディアに適用して指数関数的な成長を呼ぶためにはどのように調整していけばよいかをテーマに、われわれは1時間半ほどディスカッションした。バイラルなサービスの場合、良いアイディアなのに成長が止まってしまうのは関わる人口が減少した場合だけだ、というのがParkerの意見である。Napster、Plaxo、Facebookを成功させた経験を持つ男の言うことだから、これは正しいのかもしれない。Project Agapeは依然、厚い秘密のベールに包まれているが(Om Malikが最初にこのプロジェクトのことを知ったのはほんの1週間と少し前のこと) 、私はデモとコンセプトワークを少し見ることができた。Parkerの目標は「今までのプロジェクトでずっと成功してきたバイラルパワーを利用するというアイディアを利他主義と社会活動に適用する」ことだという。チャリティー活動、政党活動、市民グループ活動などはいずれも、同じ信条や理想を共有する人々の協力と参加に大きな比重がかかっている。しかし新しい人材を募集したり資金集めをしたりす方法は、おおむねインターネット以前の時代のままだ。社会的な圧力、罪悪感といったものが、人々を白血病の協会のためのチャリティーマラソンやホームレスの救援活動に参加させることに利用されている。Parkerは新しいスタートアップに、これらのすでに機能することが十分確かめられた活動の枠組みを取り入れて、さらに効率化することを狙っている。チャリティーや社会活動の分野では、Change.org、dotherightthing、Six Degrees などのサービスがさまざまな社会的問題について討論する場を提供している。しかしこれらのサイトは新しい参加者を獲得し、実際の活動に赴かせるところまではバイラルパワーを利用していない。Parkerは社会活動の分野で、現在Facebookの周りで起きているような活動―毎日何万という新しいメンバーが加わり、何時間ものソーシャルなコミュニケーションに没頭している―を組織しようしている。「これが実現すればボランティアを募るにも資金集めにも使える効率的なエンジンとなる」とParkerは期待している。新しい会社はBerkeleyに本拠を置いており、この数週間のうちに何か発表があるはずだ。ベータが公開されるのは数ヶ月先になる見込み。注目したい。[原文へ] project agape [...]