eBay、Jajahボタンを貼ったオークション出品を削除中
by Mike Butcher on 2007年10月6日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

これはちょっとばかり校庭でのケンカに似ている。小さい子が大きい子に石を投げたが、先生がやってくると、小さい子が泣き出して大きい子が困っている、というところだ。

月曜日に、インターネットの電話サービス会社Jajahは「call-meボタン」を発表した。これはインターネット経由で通常の電話の通話ができるボタンだ。 Jajahの場合、登録もソフトのダウンロードもヘッドセットも必要ない。通常の電話がそのまま使えて、電話を掛ける側はまったく無料だ。双方の身元は秘密に保たれる。

このボタンはどんなウェブページにでも貼りこむことができ、Jajahは親切にも、オークションに利用すると便利だと示唆した。 翌日には文章をeBayに当てはまるように変えた。Jajahはこれで何が起きるかちゃんと予測していたようだ。

果たして予測どおり、このボタンはeBay出品ページに現れ始め、これも予測どおり、eBayはこのボタンを掲載した出品を丸ごと削除し始めた。eBayとしては2005年に$2.6B(26億ドル)で買収したSkypeが$1.3Bも評価額を下げたので、これ以上の損失を避けようとしているのだろう。eBayでVOIPで売り手と買い手を結びつけるのはSkype以外にあってはならないというわけだ。

eBayの反応は、自分のオークション出品がいきなり消失してしまったユーザーの間に怒りを巻き起こしている。eBayは、Jajahへのリンクは外部のライブ・チャット・システムへの接続を禁止した「不適切なリンクの禁止」という契約条項に該当するものだと主張している。もちろん「ライブ・チャット・システム」に接続するならそれははSkypeでなければならないという意味だ。

Jajahの共同ファウンダー、Roman Scharfは、現在この問題についてeBayに説明を求めているという。回答が出るまでに相当待たされるかもしれないが、彼は気にしないだろう。この揉め事が長く続けば続くほどJajahにとっては好都合である。

皮肉にも、eBayはSkypeのライバルのVOIPへのリンクを貼ったオークションを次から次へと削除し続けなければならないかもしれない。われわれのTringMeの紹介記事 中でも明らかにされているが、eBayの門前には別のVOIPを利用した「call-me」ボタンを提供しそうなスタートアップがいくらでも集まっている。

私はeBayにまったく同情できない。こういったトラブルの原因は、そもそもSkypeの利用が適切でない―一部のパワーユーザー出品者にだけ許可している―ことにある。一般ユーザーが自分なりに安い通信手段を探してきたからと言ってeBayが文句を言うのはお門違いというものだ。

そもそもeBayがSkypeを2005年に買収した際にはこんなことを言っていたのだ。「買い手は簡単に売り手に接触してより詳しい情報を得ることができる。売り手にとってはさらに便利だ。買い手と密接に連絡を取り取引をまとめるのに使える。特に取引に当たって複雑なやりとりが必要な高額商品、中古車や業務用、産業用の機器、高級な骨董品などのジャンルでSkypeはeBayの取引を加速する。」

eBayが当初Skypeの買収に踏み切った理由を思い出して適切な対応をしない限り、eBayは出品を次々に削除し続け、そもそもeBayの成功を支えてくれたユーザーを怒らせ続けなければなるまい。

[原文へ]

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