Engadget、iPhoneのデマメールでAppleの時価総額を$4 bil下げる
by Michael Arrington on 2007年5月17日

Apple株主にとってはとんだ一日だった(米国時間5/16)。出だしの株価は、AmazonがDRMフリー音楽の販売に乗り出すというニュースがあったものの、時間外取引も多く好調だった

ところが東海岸時間午前11:49、Engadgetが、iPhoneとLeopardオペレーティングシステムの完成が大きく遅れるだろうという記事を掲載した。情報源はApple内部のメールが転送されてきたものだという。元の記事はこれ。

MacのファンやiPhoneを待望する人には悪いしらせだ。iPhoneの発売は6月から…10月(!)にずれ込み、Leopardはまたまた大きく遅れて、2008年1月になるという確かな情報を得た。最新のWWDCのLeopardベータは予定どおり配られるようだが、どうやら品質維持に時間がかかるらしい。Jobsはきっと、この問題は「小切手を切る」(*1)ことではなく、両製品ができるのにいったいどれだけ時間がかかるか、とでも言うに違いない。

(*1 訳注) 先日のApple株主総会でJobsが言った、次のことばを引きあいにだしたもの。「偉大な製品が、小切手を切るくらい簡単に開発できればいいのだが。それならMicrosoftも偉大な製品をたくさん作っただろう」

Apple株はたちまち暴落し、大量の売りによって6分間(11:56~12:06)で$107.89が$103.42になった。これはAppleの時価総額で$4B(40億ドル)に相当する。あっという間に多くの人に損害を与えた。

で、結局そのメールはデマだった。Engadgetはアップデート記事で、Appleの社内メールシステムから送られてきたことに間違いはないが、内容が不正確だったと言っている。Appleは、直ちにEngadgetに対して誤報であることを通知し「このメールは偽物であり、Appleから発信されたものではない。Appleは予定どおりiPhoneを6月に、Mac OS X Leopardを10型に出荷する」と伝えた。

12:22までにはApple株価はほぼ復旧し、終値の下げ幅は$1.40/株、時価総額も$1.25B(12億5000万ドル)に留まった。

訴訟や犯罪捜査が始まることになるだろう(ただし、今回Engadgetが責任を問われることはまずないと思われる。一方Appleは、メールが本当にAppleのサーバーから発信されたのであれば責任を追及される可能性がある)。

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/applegate/ TechCrunch Japanese アーカイブ » アップルゲート事件

    [...] シリコンバレーで今「アップルゲート」と呼ばれている事件についてRyan Blockから公式な表明があった。昨日(米国時間5/17)Engadgetが、iPhoneがの発売が数ヶ月遅れるという記事を掲載したが、実は情報源は偽メールだった。この「ニュース」が出回ってから6分間にAppleの株価は時価総額40億ドル相当暴落した。Engadetはすぐに訂正文を出し、株価は20分ほどで復旧したが、多くの投資家が膨大な金を、歯を磨くほどの間に失った。 [...]

  • http://longtailworld.blogspot.com/2007/05/engadget-in-applegate.html Long Tail World

    アップルゲート事件、翌朝の新聞:Engadget in AppleGate…

    写真はこのテクノラーティランキング世界No.1のEngadget創始者Pete Rojas氏(Gizmodoの親でもあるが)。新刊「T…

  • http://plaza.rakuten.co.jp/unclehoiyer/diary/200705190000/ Macとえいちやin楽天広場

    アップルの株価を直撃したEメール…

     こん○○は!!ホイヤーです。本日の更新は 「Appleの「iPhone」がFCCのテストを通過、米国での販売に承認」と「アップルの株価を直撃したEメール」他をご案内いたします。○アンクル…

  • http://jp.techcrunch.com/archives/google-to-2000share-somebody-muzzle-blodget/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Googleが株$2000だって? 誰かBlodgetを黙らせなくては

    [...] われわれは、若いスタートアップについて楽観的にすぎると批判されることが多い。これについては議論する価値があるが、かりに見当外れだったとしても、少なくとも市場を動かしてはいない。ベンチャーキャピタリストは、自分でデューディリジェンスをやるし、賭け間違いが続けば長くはいられない。ところが、ジャーナリストが公開企業について書けば、株価を動かすことができ(実際、動く)、そして多くの人が多くのお金を失うことになる。 [...]