チャットしながら宇宙人を攻撃するバーチャルワールドEntropiaが、北京のCyber Recreation Development Corp(CRD)と提携し、1年以内に中国に進出する計画を明らかにした。
CRDは中国“サイバーリクリエーション”推進開発投資事業の一環として北京市の後援事業に指定されている。同社によると事業にはSecond Lifeも名乗りを挙げていた、という。
野心的な提携である。Entropia登録ユーザーは現在50万人超。新たに中国合弁事業で最大700万人を目標にユーザーの拡大を図り、最終的には世界 1億5千万人という前代未聞のユーザー数獲得を目指すらしい。同社ではさらにバーチャル経済全体の底上げに期待感を高めており、この合弁事業がさらに年間$1B(10億ドル)の追加収入をもたらすと見ている。
Entropiaでは既にバーチャル銀行取引のライセンスを40万ドルで販売している。David Liu(CRD社CEO)はEntropiaでユートピアを実現するのが目標だ。提携事業で中国には公害と縁のない在宅ワーカー職種の新雇用が新たに1万件生まれるものと期待をかけている。
Entropiaはまた提携を機にメディア企業もユニバースに自社専用のプラネットを追加できるようにする。そこからバーチャル不動産を拡大したい意向だ。このプラネット進出については映画・音楽・ゲーム各社と交渉中。ライバルのSecond Lifeも自社のバーチャルワールドで既に似たような企業ブランディングの事業提携をいくつか結んでいる。
Entropiaは中国市場では依然としてSecond Lifeはもちろん、中国生まれのHiPiHiやShanda CorporationのTBAワールドとも競争していかなくてはならない。Second Lifeトップの起業家Anshe Chungなどは昨年1月から中国駐在に本腰を据えて事業を総括しているが、テーマが成人向きなこと、バーチャルワールドの違法行為(児童虐待、ストーキング、賭博)に絶えず捜査の手が入ったこともあって、Wikipediaをブロックしたあの中国政府がすんなり認可証に判子を押してくれるかどうか、その辺はパッとしない雲行きになっている。

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