イスラエルのeToroは斬新なやり方で外国為替(Forex)取引をやさしくしようとしている。通貨の取引にまつわる複雑な概念を隠すわかりやすいパッケージを作った。
そもそもForex取引の規模はどのくらいなのか。1日の取引高が推定$3.2Trillion(3兆2000億ドル)というから、これはニューヨーク証券取引所(NYSE)の平均取引高のおよそ35倍だ。ただし、株取引が一般大衆に受け入れられているのに対して、これまでForex取引はそのほとんどがプロのトレーダーたちだけの物だった。eToroはこれを変えようとしている。
eToroのCEO、Johnathan Assiaに話を聞いたところ、eToroにとって最大のチャレンジは、Forexのデータをいかに一般の人に簡単でわかりやすく見せるか、ということだという。努力の成果をみるために、まず右の画面イメージで通常のForex取引アプリのインターフェースを見てもらおう。次に、下のeToroの画面を見てみる。米ドルと日本円の関係も百聞は一見にしかず、というところか。
ユーザはクライアントソフトをダウンロードしたら、練習してもいいが、本物のお金で取引を始めることができる。取引に使える通貨は米国ドル、英国ポンド、豪ドル、ユーロ、それに日本円だ。ここからが面白いところ。4つのゲームがある。
- Forexマラソン – 値が上がると思う通貨を選んで、下がると思う通貨とかけっこさせる。
- ダラートレンド – 米ドル対他の通貨のレース。上がるか下がるかを予想する。
- 国際トレーダー – 世界地図の上で、自分のForexポートフォリオと他国通貨との関係を築いてマネージする。
- Forex Match – 上がると予想した通貨を選んで、下がると思う通貨と1対1で綱引きをさせる。

私はeToroから本物のお金の口座をもらい、1時間ほど遊んだところ$17の損だった=(
ユーザーが本物の口座を開設すると、実際には外為取引ブローカー RetailFXまたはIFX Marketsの2社のどちらかに口座が開設される。eToroは、ユーザーの行う取引から予想される手数料が大きくなるようにブローカーを選ぶ。
eToroで奇異に感じたのは、自分たちがオンライン賭博会社ではないと、頑に主張していることだ。この考え方は少し甘いのではないか。第1に、この会社の共同ファウンダーの1人でCTOのDavid Ringは、イスラエル拠点の888.com(オンラインカジノとポーカールームの一大サイト)の研究開発の中心的人物だった。第2に、eToroのクライアントアプリケーションは、ギャンブル用アプリに酷似していて、これは偶然の一致とはいえない。第3に、eTroはBVI会社(British Virgin Island 会社) であり、これは賭博会社の古典的な税対策だ。第4に、同社のアフィリエートマーケティングの条件が、貼博運営会社のやり方をまさに彷彿させる、「eToroの収益の25%または、無料登録ユーザ1人につき$2を受け取る」。
重要な点は、これだけ類似していなからも、eToroは賭博運営会社ではないということ。Forex取引は賭博とはみなされておらず、このためインターネット賭博禁止法案(H.R.4777)の対象にならない。
eToroは2007年1月、第1ラウンドの資金調達で個人投資家から$1.7M(170万ドル)を得た。是非とも追記しておきたいのは、出資者のひとりChemi PeresはPitango Venture Capitalのトップで、かつ政治家で現イスラエル大統領Shimon Peresの息子でもある、ということだ。
CrunchBase:eToro
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(翻訳:Nob Takahashi)




