ほぼ独占レポート: Amazon、ユーティリティコンピューティングサービスを
準備中
by admin on 2006年8月25日

amazon web services

Amazon Web Servicesは、EC2と呼ばれる最新サービスの準備を始めている。サービスは、ユーザーにサーバーとコンピューティング能力(キャパシティ)を設定・運用することを可能としている。ユーザーはAmazonがホストしているサーバーインスタンスを設定でき、その後は他のサーバーと全く同様に利用可能。EC2利用で物理的にハードウェアを入手、設置するという必要性はもはやなく、バーチャルサーバーインスタンスは、CPU、ストレージ、バンド幅の利用に基づきユーザーに課金される。

EC2の料金はインスタンス/時間につき10セント(サーバー1つを常時利用した場合、月額72ドルになる)、バンド幅はGBごとに20セント、ストレージはGBごと15セント(ストレージはS3によるもの)。例えばev1serversのような伝統的なサーバプロバイダーに比べて価格的にははっきりと値ごろ感があるわけではないかもしれない(特にバンド幅コストがそう。たいていのホスティングプロバイダーが2000GBかそれ以上のバンド幅を提供していることを考えると...)。しかし、一部のユーザーにとっては良いソリューションとして利用してもらえることは確か。

利用方法は、ユーザーはAmazon提供のツールを使って、自分のローカルマシン上にマシンイメージを作成(ツールはJavaで書かれている)。ウェブサーバー、アプリケーション環境、メールその他なんでもイメージを設定できる。”イメージ”はFedora Coreで、プレインストールサービスに付属している (AmazonはAMIまたはAmazon Machine Instancesと呼んでいる)。

自分のサーバーとしてサーバーインスタンスを設定するには、このイメージをAmazon S3にアップロードする。いったんアップロードされたらAmazon EC2にアクセスし、イメージをサーバーインスタンスとして登録する。登録後は、サーバーインスタンスをブートし数分間でアクセスできる。サーバーは1.7Ghz Xeon CPU、1.75GBのRAM、160GBのローカルディスク、それに250Mb/秒のネットワーク帯域幅と同等のパフォーマンス。現在EC2では、最高20ものサーバーインスタンスが作成できるが、それ以上必要な場合はAmazonにコンタクトをとるとよい。

サーバーインスタンスは、大規模から中規模のデータベースや大きなウェブアプリなどそこそこのコンピューティングパワーを提供するが、リクエストに応えるためにはコンピューティングパワーをまとめる作業が必要になるだろう。各サーバーインスタンスのキャパシティは固定制限のため、スケーラビリティを達成するのにサーバーインスタンスの増大を必要とするような大きなデータをロードする際は、パフォーマンスに問題が発生しがちだ。分離されたサーバーインスタンスを利用することの問題点として、Sunやその他のベンダーが提供するような「elastic (しなやかな)」コンピューティングではないこと。ユーザーは、サーバー間のクラスタリングやロードバランスのソリューションに対し責任があるので、ここは問題点となる。

EC2は小規模ソリューションが必要なユーザー向けにはよく出来ている。ウェブやメールホスティングなどのタスクが事前に設定された“instant on”サーバーを提供するフロントエンドのプロバイダーが現れるのは、時間の問題だと言えよう。こういったプロバイダーがどのように請求を処理するのかは不明。しかし、エンドユーザーが必要とされるものを全て提供し、利用した分のみ料金を支払うので、ローエンドの共有やバーチャルホスティングの市場を開拓するものになるかもしれない。本サービスの最大のメリットは、オンライン上にサーバを素早く設定できること。それに、料金はサーバー時間の基本レートから(1時間ごと10セント)スタートし、あとは利用したサービス分のみ料金を支払えること。

このサービスがいつ一般向けに公開されるのか発表はないが、現在Amazon Web Servicesの長期ユーザーによって試験的に利用されている。サイト上で資料全文とフォーラムが公開されている。

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  • http://jp.techcrunch.com/archives/media-temple-crushes-shared-hosting/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Media Temple、共有ホスティングサービスを圧倒

    [...] Grid ServerはAmazonの新EC2ユーティリティコンピューティングサービスと比較され、私たちはポッドキャスト中でその点についても話し合った。Media Templeチームは、EC2が常設のバーチャルサーバー構成に対応するようデザインされていない点やカスタマーサービスの欠落、それにGrid Serverのトラフィック急増時の自動対応機能について素早く指摘した。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/new-amazon-web-service-coming-sds/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 新Amazon Web Serviceが近日登場:“SDS”

    [...] Amazonのウェブサービスユニット(過去エントリはこちら:Mechanical Turk、Simple Storage Service[S3]、Elastic Compute Cloud [EC2])は今年大きな波に乗っており、有力なスタートアップ企業が多数このサービスを利用して展開所要時間の短縮と節約に役立てている。TalkCrunch最新インタビューではAmazon CEOのJeff Bezosが同社のウェブサービス部門の戦略について語っている。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/amazon-s3-reaches-5-billion-stored-objects/ TechCrunch Japanese アーカイブ » AmazonのS3、50億アイテムを保存中

    [...] 今日は私はベンチャーキャピタリストと口喧嘩したり、TechCrunch20カンファレンスの宣伝をしたりするのに忙しくしている間に、Dan FarberがWeb 2.0 Expoのニュースをカバーしていた。ここでなかなか面白い事実が明らかにされた。AmazonのJeff Bezosがちょうど13ヶ月前にローンチしたオンデマンド・ストレージ・サービスのS3に保存されたアイテムが2006年7月の8億件から成長して50億件を超えたと発表した。S3サービスからの収入は Amazonの2006年の$11B(110億ドル)の収入にとっては四捨五入の誤差の範囲くらいのものだ。しかしこのサービスにはデータのストレージ処理を自前で行うのに比べて大幅にコストを節約できたとする熱心なユーザーがいる。Dan Farberが言うように、「インフラストラクチャー・アズ・サービス」の時代が来たといっても過言ではないだろう。ただし、Amazonとしては経費について注意する必要があるかもしれない。 昨年末のBusinessWeekの記事では数字を詳しく挙げてこの点を論評している。投資家にとっていちばん気がかりなのは、ここ3年以上続いたAmazonの新しいテクノロジーへの大盤振る舞いの投資である。現在、今年のテクノロジーへの投資は52%増加して$485M(4千850万ドル)に上っている。新しいテクノロジーを利用した新しいサービス開発のために数百人の技術者、プログラマーが採用され、それを稼動させるサーバー群が購入されている。その結果過去1年の営業利益率は4.1%とWal-Martの5.9%を下回っただけでなく、Webのおかげで旧態依然なものになったと考えられているbricks-and-mortar(オンライン店舗と対比した従来型の実店舗ビジネス)の書店チェーン、Barnes& Noble Inc. (BKS)さえ、もっと高い5.4%の営業利益率をあげている。「このハイテク投資はまだ全然利益に結びついていない」とPiper Jaffray & Co.のアナリストSafa Rashtchyは不満を漏らしている。 おそらくハイテクへの出費は投資家にとって最大の邪魔者だろう。われわれはAmazonの他のウェブサービスEC2とMechanical Turkを紹介している。また私は昨年11月、 Jeff Bezos とAmazonのウェブサービスグループについて話し合った。TalkCrunchでそのインタビューの模様が聞ける。[原文へ] Amazon s3 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/powerset-testing-results-at-mechanical-turk/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Powerset、検索結果をAmazonの「Mechanical Turk」サービスで検証中

    [...] 読者の1人が、ステルスモードの検索エンジンPowerset が、Amazonの「Mechanical Turk 」サービスを利用して検索結果に対するユーザーの反応を調査中であることに気付いた。スクリーンショットを参照(クリックすると拡大する)。参加者に対し、一つの検索フレーズに対していくつかの結果が提示され、 適切さを5段階で評価するよう求められる。この例の検索フレーズは「revealing bikinis〔ビキニで露出〕」だ。参加者が4種類の検索結果を10分以内に評価すると、報酬として$0.02が支払われる。このタスクはすでに終了しており、現在Mechanical TurkにはPowersetのプロジェクトは存在しない。私はPowersetのCEO、Barney Pellと今晩(米国時間10/21)話をしてみたが、彼はPowersetがMechanical Turkを利用して検索結果に対する人間の反応を調査しているのは事実だと確認した。Pellは「検索結果はすべてがPowersetによるものではなく、Googleその他による結果も含まれており、検索フレーズに対してユーザーがそれぞれの結果をどう評価するかを調査している。このプロジェクトは継続中であり、近く新しいタスクが追加されるだろう」と述べた。Pellによれば、PowersetはMechanical Turkを長期間にわたって利用する―正式ローンチ後も利用するつもりだという。実際のユーザーの検索内容をリアルタイムでMechanical Turkに入力し、Powersetとライバルの結果を提示して、どちらが関連性が高いかを評価してもらう。もしPowersetの方が関連性が低いと評価された場合は、システムの調整を行なっていく計画だという。PowersetはまたAmazonのもう一つのウェブ・コンピューティング・サービス、EC2を利用している。また、Powersetは最近、EC2の利用と独自にデータセンターを構築した場合とのコストをユーザーが比較できるよう、自社の成長モデルに関する内部資料の一部を公開している。[原文へ] Amazon Powerset [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/spottt-reincarnates-linkexchange/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Spotttで往年のLinkExchangeが今に蘇る

    [...] SpotttはアマゾンのEC2ウェブサービスから運用しており、広告イメージはAkamaiがホスト(昔のLinkExchangeのような事態に備え迅速に規模拡大できるようにしておきたいのだとKaplanは言う)。MySpaceはじめ各ソーシャルネットワークへの広告出稿を可能にする部分はGigyaと共同で進めている。広告を受理してもらえないソーシャルネットワークにはただ自社広告を出すだけだ、と氏は話している。 [...]