バルセロナに本拠を置くeyeOSは、注目分野であるウェブ用OSの新市場開拓を目指す企業。自社の市場創出モデルが正しいことに賭けている。倒産したWeb1.0の優良企業desktop.comと同じく、eyeOSもブラウザがベースの “デスクトップ”である。ユーザーはそこから各種アプリ(ワープロ、チャット、カレンダーなど)にアクセスが可能だ。この無料のオープンソースOS事業は 年明け早々にローンチを予定している。今朝(米国時間11/27)ファウンダーのひとり、Pau Garcia-MilàにIMで話を聞くことができた。
eyeOSはZimbraのようにサーバーがベースのアプリだ。アクセスするにはユーザーがこれをダウンロードしてインストールしなくてはならない(サーバーアプリにした理由のひとつは、法人顧客が懸念する情報セキュリティの問題をクリアすることにある)。 ホストつきのデモ版は今年6月に公開、サービス試用登録数は8万人を超えた。
基本はGoowyに似ているが、 eyeOSの場合、Flash上で動かないところが違う。アプリはJavaスクリプトがベースで、どんなブラウザにも対応している。悪くはないのだが Windows OSに丸々取って代わる全機能対応のOSと呼ぶのはまだ早そう。ワープロとチャット、カレンダー、RSS、ウェブ用ブラウザはあるが、表計算とプレゼン用 プログラムなんかが欠けているので正規のOSとは見なすことができない。もちろん全機能対応に向け今がんばっているところだが。
見 逃してはならないポイントは、これがコミュニティ構築努力の一環であることだ。ファウンダーのPau Garcia-Miláによれば、同社は開発アイディアの実に90%をウィッシュリストやwiki、オープンフォーラムに寄せられた一般の方からの要望の声から拾っている、という。
「ウェブOSはオープンソースではなくてはならないし、それはもうマストなんだというのが同社の実感です。 理由は簡単。ユーザーをコンピュータから“自由に”解放しようというのがウェブOSだからです」とGarcia-Milá氏は語る。「仮にオープンソースでなかったら、全てのユーザーを自分のサーバー内に閉じ込めておくことになってしまう」
eyeOSは同社の無料サーバー上でOSをホストしているが、このサーバーは一般からの寄付で運営費を賄っている。eyeOSのインストール法は以下3通り。1)Windows対応の完全OSであるMiniServerを使う方法、2)Windows対応のもっと軽量なサーバーMicroServerを使う方法、3)既存サーバー内にシステムを設定するSource Codeを使う方法。
eyeOSはスペインにて2005年創業。これまでのところ資金源は寄付で集まった$1,300前後しかない。「在スペインに投資面での苦労はつきもの」というのも原因のひとつだが、Garcia-Miláはバージョン 1.0公開次第ビジネスモデルも見直しを考えていると語ってくれた。
類似サービス ORCAのGo2Web2のプレビューも見てもらいたい。
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