Facebook、LinkedInを照準に捉える
by Michael Arrington on 2007年10月15日

Facebookはビジネス上のネットワーキングに使われないこともない(特にシリコンバレーでは)が、もともとそのために作られてはいない。ユーザーのプロフィールときたら「デートできるかどうか」や写真、ビデオ、その他非常に個人的な情報が並ぶ。大学の学生寮のネットワークにはぴったりでも、求職やビジネス上のネットワークづくりに向いているとはいえなかった。

これと対照的に、LinkedInの方は、完全に仕事上のネットワークづくりを目指している。何段階も離れた相手まで知人のネットワークに含めることができるので、直接の知人でなくても多数のユーザーの情報を検索、利用できる。これがFacebookだと、友達のプロフィールを見ることはできるし、友達のプロフィール中の友達リストを見ることはできるが、ソーシャル・グラフはそこで行き止まりで、そこから先を見ることはできない。

しかしこの状態は急速に変わろうとしている。第1に、われわれが報じたとおり、先月Facebookは「友達のグループ化」を始めた。 特定の友達を「仕事上の知り合い」と指定すると、通常の友達相手のものとはまったく違うプロフィール(デートの可否とか酔っ払ったところの写真とかは抜きで)を見せることができる。

さらにFacebookは「ネットワークづくり」が可能になるよう、データ構造にそっと変更を加えつつある。ユーザーはFacebookで「友達」、「デート」、その他、求めている関係や活動を表示することができる。ところが最近、「求めている関係」を定義するAPIに「ネットワークづくり」が加えられた。(まだFacebook自体のオプションには加えられていないことに注意。)

FacebookのAPIに詳しい筋の情報によると、これが追加されたのはごく最近なので、まだAPIを解説しているWikiにも掲載されていないぐらいだという。つまり公式のAPI定義文書はこれに対応するWiki文書より早く更新されるということだ。(Wiki文書はFacebookの技術者によって2週間前に更新されたのが最後)。どうやらFacebookは近々この機能をリリースする予定でいるが、まだ今すぐには準備ができていないということらしい。

ひとたびリリースされれば、Facebook (あるいはサードパーティーの開発者)はこのネットワークAPIを利用してさまざまな 機能を実現できる。ユーザーが直接の友達だけでなく、何段階も離れた友達も含めてソーシャル・ネットワークづくりを希望すれば、そのソーシャル・グラフを表示してさまざまな機能を提供するアプリケーションが開発できるはず。たとえば、Facebookの人物検索(すでに一般公開ずみの機能)を利用する場合でも、単に人間を見つけるだけでなく、誰と誰を通してその相手とつながっているかなどの詳細な情報が表示できるようになる。Facebookは実質的にLinkedInタイプのネットワーク機能をFacebookのネットワーク上で実現することができるわけだ。これは長期的に見てLinkedInにとってはたいへん悪いニュースだろう。

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