Facebookの開放は進みつつあるが、あくまで同社の思うがままに
by Mark Hendrickson on 2007年9月7日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

先週来、われわれは、あるフリーランスのプログラマーに取材を行っている。彼は、Facebookサイトを訪問せずに、同サイトでのステータスをアップデートできるというスニペットコードを開発、公開したことから、Facebookとちょっとしたトラブルになった人物だ。

この人物、Christian Flickingerは、4月にFacebookのモバイルサービスを利用して、このシンプルなタスクを実行するPHPコードを自身のブログ「Technologist for Hire」中ここで公開した。Facebookでは、ステータス・アップデートをRSSフィードでエキスポートできるものの、Twitterとは異なり、ステータス・アップデートをインポートする方法が無い。Christianのコードは、この不足部分を補う目的で書かれた。その結果として、その他のユーザーが、Facebookのステータスアップデート処理の改善方法を開発する助けとなった。彼は、Facebookステータスアップデート用のウェブサイト制作にコードを利用したわけではない。彼は、単に、他ユーザーが同コードに変更を加えて、あるいは、そのまま各自のサーバに置けるようにしたに過ぎない。

Christianのコードのこれらの利用方法の一つには、ステータスアップデートを取り込み、Facebook、Twitter、Skype、AdiumそれにQuicksilverといった複数のステータスハンドラにプッシュするというものがあった。他には音楽プレイヤー、インスタントメッセージプログラムあるいはブログプラットフォームなどから情報を取り入れ、どのアクティビティからのアップデート(例えば、最近鑑賞した楽曲、席外し中あるいはブログエントリの見出しなど)からでも、Facebookステータスアップデートを自動的に行う、というものもあった。同コード公開後、その他複数のディベロッパーが同コードを利用して「横串ステータス」にまつわるアイディアをかたちにしたのをChristianは実際に目にした。

しかしながら、先週木曜日にChristianは「コードをブログから削除するように」というリクエストメールをFacebookエンジニアから受け取った。メール中、このエンジニアはChristianの行為は、「単にちょっとした便利なものを一般に提供したいに過ぎない」というものであることを認識した上で、コードは今までずっとFacebookの利用規約(「User Conduct」部分、三番目の黒丸)に違反したものだと主張。説明の中で、彼は、Facebookサイトを外部から自動的にアップデート可能にするのは「すべりやすい坂」を生み出すようなものだと例えている。また、Christianが要求に応じない場合は、Facebookアカウントを利用不可能にするかまたはあわせて法的手段に訴えるとほのめかした。

Christianがエントリを変更せずにいたところ、9月4日、Facebookは彼のアカウントを閉鎖。リクエスト内容はおどかしだけではなかったことを見せつけた。Christianは、この件をめぐって争うよりも、アカウントはより重要であることに気付き、同コードをブログから取り下げた。それ以来、Facebookは彼のアカウントを改めて有効にしている。Christianのコードを利用したその他数人もFacebookの言うとおりにして、改良コードなどを取り下げた。

Facebookがサービス利用規約違反についてユーザーに連絡する権利があるのはもちろんだが、私は「Facebookは何をそんなに心配しているのか」と自問せざるを得ない。同社は、ディベロッパープラットフォームデータフィードそれに人物検索など、ネットワーク開放に向けて長足の進歩を遂げている。一連の展開はFacebookが「Social Graph」の要素を、より広範に消費、利用されるようにしたいと考えているように見られる。

その一方、同社はFacebookインテグレーションサービスを構築した特定のディベロッパーたちを、かなりの勢いで抑えつけようとしている。昨秋、今回の件と同じFacebookエンジニアは、相性を計算するプログラム「UnFaced」のクリエイターにも、取り下げを求めて同様のメールを送信している。Facebookは、両方のケースについて、「なぜこのような行動に出たか」実質的な理由を明らかにすることを拒否した。

昨年後半にかけてのFacebookのサービス利用規約変更を見ると、同社はいつ、どのようにオープンにするか、について用心深さを増している。同規約では、最近「当サービスあるいはサイトから情報を自動的に収集、あるいはやり取りするスクリプト利用」を禁止。しかしながら、アーカイブから見て、同項目は2007年2月10日以降のいつかに加えられたようだ。つまり、フリーのディベロッパーに関するポリシーを緩和する代わりに、より厳しく規制しているようだ。

みなさんはどう思われるだろうか?Christianのコードに対するFacebookの対処は、威圧的だろうか、それとも妥当だろうか?一般的にFacebookはディベロッパーにフレンドリーだろうか?もし、Facebookに関して開発をしたことのある人は、ぜひ経験談を以下で教えてほしい。

[原文へ]

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