Facebook、悪玉アプリ退治に乗り出す
by Michael Arrington on 2007年8月18日

いちばん普及しているFacebookアプリケーションのいくつかは、バイラルなプロモーションにきわめて疑問の多い手管を使っている。実際、これに気付いたユーザーから多くの苦情が出ていた。今日(米国時間8/16)、Facebookはそのうちの最悪な例に対して阻止行動に出た。

アプリケーション開発者が新しいユーザーを獲得するためのインチキな手口には2通りある。1つは、ユーザーがアプリケーションをインストールすると、そのユーザー本人からはある見え方をするが、実は第三者に対しては違った見え方をさせる、というもの。ユーザーがあるアプリケーションがかっこいいと思ってインストールしたのに、他のユーザーには大きな黄色いボックスに「皆さんもこのアプリケーションをインストールしてください」というメッセージが表示されていたりする。

2番目の手口は、さらに悪質だが、最大のインストール数を誇るアプリケーションの開発者の多くが使ってきた。これは一種の「メッセージ詐欺」だ。典型的なやり口は、ユーザーがアプリケーションをインストールすると、そのユーザーは何もしていないのに、友達全員にウォール・メッセージとか、あるいは何かアンケートの依頼のメッセージが送られるというものだ。相手がそのメッセージを読もうとするとしかじかのアプリケーションをインストールしないと読めないという表示が出る。アプリケーションをインストールしてみると、本来のユーザーからのメッセージなどはなく、アンケートというのも「最初デートでキスするのはOK?」といったくだらない出来合いの質問があるだけ、ということを発見する破目になる。

Super Wall (RockYou製、 450万ユーザー)、My Questions (Slide製、69万ユーザー)、FunWall (Slide製、36万ユーザー)といった大所が皆この手を使っている。(そしてユーザーはこれらのアプリケーションに対するコメント欄で強く抗議している―このページに飛んで、下へスクロールしてみるとよい)

Facebook、反撃に出る

今日、とうとうFacebookはこの種の行為を阻止する措置を取った。第1の手口に対しては、アプリケーション構築のためのFBML〔Facebookマークアップ言語〕を今回1.1にバージョンアップした。これによって開発者はインストールしたユーザー自身が見えるのとは別の見え方をアプリケーションにさせることができなくなった

Facebookプロフィール・ページのデザインの成功のカギの一つは、ユーザーが自分のページが訪問者にどう見えるか、常に正確に把握できるようにしておいたことにある。ユーザーが自分のプロフィールページにインストールしたアプリケーションが外部に対してどう見えるのか、開発者が設定した見え方と内容が把握できなければ、そのアプリケーションを正しく評価できず、ユーザーは外部に対して自分がどのような情報を発信しているのかを理解することができない。

ユーザーがプロフィールページの外部への見え方を信頼できなくなる原因となるようなFBMLが現在いくつかサポートされている。すなわち、fb:if-user-has-added-appなどを始めとする一連のfb-ifタグである。このようなタグがユーザーが知らないままに外部へメッセージを発信するために用いられている。大きな黄色いボックスに「このアプリケーションをインストールしてください!」などと表示されるのは、その例である。

本日以降、上記のタグはプロフィール用アプリケーションに用いることはできなくなる。われわれはFBMLをバージョン 1.1に統一していくつもりであり、下記のように新しく一連のfb:visible-to-というタグを追加した。

fb:visible-to-owner
fb:visible-to-friends
fb:visiible-to-user
fb:visible-to-added-app-users
fb:visible-to-app-users

Facebookは開発者に対し、ユーザーに誤解を招くようなメッセージの送信をブロックすることを表明した。 これによって SlideやRockYou、その他大勢によるニセのメッセージを使った大量のスパムがブロックされることになる。

この何週間か、われわれは一部の開発者がリンクのクリック、アプリケーションの追加その他の行動を取らせるためにユーザーに誤解を与えるような手段を用いていることに気付いていた。 大多数の開発者はルールに従って正当な手段を用いているのに、一部のものはルールを無視して、結果としてスパムを送信している。これに対し、ユーザーにニセのメッセージを送るなどして、さもなければ取らなかったであろう行動にユーザーを不当に誘い込んでいるような例を発見した場合、われわれはそういったニセのメッセージをブロックすることとした。つまるところ、アプリケーションが発信するメッセージが実際に発信者のユーザーの意思に基づくものであり、受け手を欺くことなく、自由な意思決定による行動を導くような性質のものであるかぎり、なんら心配する必要はない。 しかしながら、あるアプリケーションの発信するメッセージがブロックされるようなら、今で述べたような条件を満たしていない可能性が高い。このような場合、われわれは、他の開発者が採用している正しい手法について説明する用意がある。

Facebookはアプリケーション・プラットフォームをオープン化して以来、その管理を良くやってきたといえる。Facebookはアプリケーション開発者を育成する必要がある一方で、ユーザーの利益とサイト全体のセキュリティーを守られねばならない。今回行なわれた決定は、一部のアプリケーション開発者にはマイナスになるだろう。しかし、そういった開発者が行なってきたスパムの撒き散らしから一般ユーザーを守ろうとして取られた手段であることは明白だ。

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/counterstrike-murdoch-dewolfe-annouce-myspace-platform-and-new-privacy-controls/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 逆襲始る―MurdochとDeWolfe、MySpaceプラットフォームと新しいプライバシー・コントロールを発表

    [...] Rupert MurdochとMySpaceの共同ファウンダーChris DeWolfeは今夜(米国時間10/17)、Web2.0カンファレンスでJohnBattelleの質問に答える形で、先週から噂になっていたMySpaceプラットフォームについていくらかの情報を明かした。このプラットフォームは明らかに5月のリリース以来数千のサードパーティーアプリケーションが開発されたFacebookプラットフォームに対応するためのもので、おそらく最終的には多くの面でそのコピーとなるはずだ。Facebookがこの夏経験した成長の痛みを回避するため、MySpaceは段階的なアプローチを取ろうとしている。新しいプライバシー・コントロールも今晩発表されている。以下に詳しく述べる。MySpaceプラットフォームMySpace Platformに関する基本的事項: ここ2週間ほどの間に、ユーザーが自分のページに有用なコンテンツを追加するための手助けとして、MySpaceは既存のサードパーティーのウィジェットの一覧をディレクトリにまとめて提供する。 1、2ヶ月後に、MySpaceは本格的なプラットフォームを発表する。われわれがすでに報じたとおり、基本的な内容は、一連のAPIとMySpace内でアプリケーションを開発するための新しいマークアップ言語となる。開発者はFlashアプレット、iFrame、Javascriptを利用したスニペットなどをアプリケーションに組み込むことができる。またMySpaceの中心となるリソース(プロフィール情報、友達リスト、活動履歴、その他)へのアクセスが保証される。これにより、既存のMySpaceウィジェットとは異なり、開発者はプロフィールその他ユーザーに関してはるかに広汎な情報を入手してアプリケーションに利用できることになる。 広告をアプリケーション・ページ(「コントロール・ページ」と呼ばれる)内に表示することが許可される。広告収入は開発者に100%与えられる。ただしウィジェット広告はMySpaceのページ内に直接表示されてはならない。 プラットフォームを利用したアプリケーションは当初MySpaceのユーザー全員には公開されない。100-200万人程度のユーザーを対象にしたベータテスト期間を設ける。ベータ期間終了後は全 MySpaceユーザーがプラットフォーム・アプリケーションにアクセス可能となる。新しい「友達オプション」とプライバシー・コントロールFacebook同様、MySpaceも近々、「友達」の中に区分を設けることになる。(家族、友達、ビジネスの相手、など)。新たに友達関係を承認する場合にユーザーは友達のタイプを選定できるようになる。その相手がユーザーのMySpaceプロフィールページを訪問する場合、タイプ別のコンテンツが表示される。ビジネスの相手の場合は履歴書が表示され、大学の友達の場合には学生クラブでのどんちゃん騒ぎの写真が表示されるという具合だ。写真撮影: Dan Farberアップデート: MySpaceの来年の利益は$300M(3億ドル)? 質問に答えて、Murdochは「景気が持ちこたえればNews Corp. は来年、EBITDA(税引前利益に支払利息と減価償却費を加算)ベースで$5B(50億ドル)の収入を得られるはず。MySpaceはこのうち$200-$300M(2-3億ドル)程度貢献するだろう」と述べた。[原文へ] Facebook MySpace [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/5app_to_the_future/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 5. アプリ・トゥー・ザ・フューチャー: プラットホーム、API、アプリケーション

    [...] 「Facebook戦略をグラフにする7つのステップ」(全8回) 第6回「5. アプリ・トゥー・ザ・フューチャー: プラットホーム、API、アプリケーション」Facebookを語るうえでFacebookプラットホームとそれをまとめ上げるAPIとアプリの話をしないわけにはいかない。去る5月にプラットホーム公開したことによって、Facebookが今日のウェブで最もエキサイティングで革命的なアプリケーション開発環境を提供したことは間違いない。過去の回でも書いたように、すでに数百のスタートアップがFacebookアプリを作り、近いうちに大物企業を含む数千のアプリが出荷されるだろう。どのアプリも大成功しているというわけではないが、早期参入組の成功例は、Slide.com、RockYou、SocialMedia、iLike、Flixster、HotOrNot、Renkooなど多数ある。こうした会社はFacebookのユーザーコミュニティーで招待や通知、プロフィール、フィードなどを介してバイラルに広まるFacebookアプリを開発、販売することによって何百万というユーザーを獲得した。サクセスストーリーの中には、スタート時にアプリへの招待やインストールリクエストの基準が甘かったことに乗じたものもあるが、後にFacebookが規制を強化したあとでも、引き続き新しいアプリケーションが追加され、爆発的な伸びをみせてユーザに受け入れられている。 Facebookプラットホーム解剖図(提供:Yee Lee) しかし、こうして多くのアプリが暮らすこの環境も、急速な成長と変化をとげている。Facebookはすでに、アプリを評価する基準を大きく変更し、当初はアプリのユーザー数に注目していたものを、最近では日毎のアクティブユーザー数に重点を移し、総リーチ数よりもユーザーの取り込みを重視したものとなっている(すばらしいやり方だと思う)。評価基準の変更の他に、Facebook APIにも大きな変更が加えられ、必死に書いたコードがあっという間に無駄になったデベロッパーからは若干の不満が寄せられた。変更のほとんどは、大量のアプリ招待状や通知、メッセージを送ったり、ユーザーをハメて意向に反したことをやらせるスパム度の高いアプリを減らすこのが目的で、ユーザーを守るためだった。変更のおかげで、以前よりも安全で活気のあるエコシステムになり、新しい機能も増えたが、週替りのルール変更によって、時に予想外なことが起きたりシステムが不安定になるといった弊害もあった。それでもデベロッパーのほとんどが、この機会をリスクに勝るものと考えているようで、GoogleやLinkedIn、MySpaceなどからソーシャルプラットホームやソーシャルAPIが間もなく出てくると言われながらも、デベロッパーたちの関心も話題も行動も、あい変わらずFacebookが他を圧倒している。現時点ではFacebookのひとり勝ちだ。GoogleやMicrosoft、Yahooらのインターネット巨人たちもみな、大量の支持者やプラットホームを持っていることを考えると、比較的新参者のFacebookとして驚異的な偉業といえる。これまでのところ、リッチなウェブ環境とソーシャルネットワークプラットホームを組み合わせて、ソーシャルのわかるアプリやオブジェクトを作り出したところはFacebook以外に誰もいない。とはいえ、ウェブ業界全体がソーシャルアプリケーションとソーシャルグラフの可能性を認識すれば、一日も早く戦えるプラットホームとAPIをひっさげ、総出でFacebookを射ち落としにかかることは間違いない。第6回 「お金を払って参加する: 広告ネットワーク、スポンサー付記事、有料配信」へ続く [...]

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    [...] 「Plaxoの二の舞い」は何としても避けたいFacebookも、手をこまねいてはいない。過去にはアプリケーションデベロッパーによる悪徳行為を禁止する意向を表明したこともある。本日Facebookは、新たな方策を同社のブログで発表した。 [...]

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    [...] Facebookは、これまで何度もアプリケーションによるスパムを規制する措置をとってきた。最近の対策の一つは、メンバーが他のメンバー宛てに1日に発行できる招待の数を制限するもの。1日20通という固定の上限から、受信者の拒絶率を考慮した可変レートまでいろいろある。こうした措置はすべて普通のFacebookユーザーが、アプリケーションへの登録をもとめる雨あられのようなメッセージの集中砲火を浴びるのを防ぐために考えられられたものだ。 [...]

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    [...] Facebook、悪玉アプリ退治に乗り出す [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20090420myspace-finally-opens-the-door-to-application-notifications/ MySpace、ついにアプリにユーザーへの通知を許可

    [...] こういった基本的な機能がまだ実現していなかったことのほうが不思議だ。なぜこれほど長く待たねばならなかったのか? MySpaceではアプリケーションがスパムをまき散らすことを防止しようとして時間がかかったのだと言っている。実際、Facebookもスタート当初、数か月スパムに悩まされた(その後Facebookはさまざまなスパム防止の手段を採用しているが、それでもまだ完璧とはいえない)。通知はMySpaceで招待と同様、メッセージセンター内のそれ自身のチャンネルに表示される。 これなら多少スパムが混入してもそれほど目ざわりにはならないだろう。 [...]

  • http://www.kgrand.jp/index.php/2009/04/22/myspace%e3%80%81%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%ab%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e3%81%ab%e3%83%a6%e3%83%bc%e3%82%b6%e3%83%bc%e3%81%b8%e3%81%ae%e9%80%9a%e7%9f%a5%e3%82% MySpace、ついにアプリにユーザーへの通知を許可 | KGRAND ONLINE NEWS

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