Facebook版アドセンス?:これまでに分かった内容のまとめ
by Erick Schonfeld on 2007年10月31日

グーグルが自ソーシャルネットワーキング専用プラットフォームでFacebookに一騎打ちを仕掛ける一方、FacebookはFacebookで自ソーシャル広告ネットワークでグーグル潰しを画策している。その名もSocialAdsで、正式発表は来週6日(米国時間)の「ad:tech conference」 ニューヨーク会場とも言われている。これは、グーグルが自社SNSのOrku向けオープンAPI新セットとサードパーティー製アプリの発表を当初予定していたと思われるXデイの1日後。グーグル側の発表には数日の遅れが出る模様だ。

SocialAdsとは何か? 実際の発表を見ないと何とも言えないが、これまでに知りえた(と思ってる)情報をまとめるとこうなる。:

SocialAdsでFacebookはリアルのマネーを稼ぎ出す。これは自サイトに出す広告と、間もなく公開が見込まれる広告ネットワークを通して実践する。(たぶん広告提携先兼新投資主のマイクロソフトと共同ではないかと)

SocialAdsが目指すのは、グーグルのアドセンス的なものだが、広告出稿先のウェブページのテキストではなく、Facebookメンバー個々人の興味範囲やプロフィール情報をターゲットに広告を出すところがアドセンスとは違う。ターゲティングは、Facebook会員がソーシャルサイトに寄った際ブラウザにクッキーを埋めて行う。これは一度埋めると、SocialAdsをホストする他のサイトに行った時にもビジターの身分が特定できるようになる。

Facebookでは既にターゲティング広告の試験利用を自サイトで行っている(Facebook Flyersプログラム経由で)が、こちらは会員プロフィールから収集した人口統計およびサイコグラフィック(心理統計)の情報をベースに行っている。 SocialAdsでは、このターゲティングがウェブ全体に拡大できるというわけだ。

みんなの自己申告の興味範囲や人口統計をベースにターゲット広告を出して、果たしてアドセンスのようなコンテクスチュアル広告やその瞬間の探し物が分かる検索広告よりリスポンスの確率が上がるかどうかは見てみないと分からない。 それにFacebookがそのような広告ネットワークを実際始めたところで、広告が出せるのはFacebook加入のメンバーに対してだけ。人数は大きい、成長もしている(Facebookの自社発表では会員5000万人)。でも全ウェブサーファーから見たらほんの一握りだ。一方グーグルのアドセンス広告はウェブ上だれでも見ることができる。 もっともFacebookのユーザー数も大きさは十分なので、ここに広告を出したい他のサイトもあるだろうし、広告主にとっては単に広告ネットワークが備わることで既存のFacebook掲載広告のリーチは今より拡大する、ということか。

かなり興味があるのは、広告がどういった形式をとるかだ。Facebookアプリのようにバイラルな広がりを見せるソーシャルアプリになるのだろうか? あとFacebookがソーシャル広告ネットワークを独自に始めるのか、広告提携先のマイクロソフトと共同なのか、それも要注目なポイント。

マイクロソフトのAd Center経由で広告を出すことも考えられる。もう車があるなら何故、再開発する必要が? 言うまでもないことだが、Facebookには契約上、米国内の全配信広告で(Facebookのサイト上でないものも含め)マイクロソフトと共同で進める義務があるのかもしれない。もしそうならマイクロソフトがFacebookに投じた$240M(2億4000万ドル)の投資はたちまちバーゲン価格になるだろう。

だが仮にマイクロソフトとの契約がFacebook.comに出る広告のみカバーする内容だった場合は、どうか? Facebook単独の事業なら自社が全権を握る広告ネットワークとして金融の未来が見えてくるだろう。既にその野望を示す兆候はある。

Facebookはマイクロソフトが米国内のみならず国際広告パートナーとなったと発表したが、マイクロソフトとのビジネス関係は海外広告の切れ端(つまりFacebookが自社単独で販売できない広告インベントリー)に拡大するに留まった。米国内では逆にマイクロソフトがFacebookの主な広告インベントリーを管理・販売している。結局、Facebookも自社独自の広告ネットワークを構築して管理できた方が、会社としてのバリューは上がるのだ。

Crunchbase: Facebook

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/ok-heres-at-least-part-of-what-facebook-is-announcing-on-tuesday/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Facebookが火曜発表と噂の「Project Beacon」とは? 取材の中締め

    [...] Facebookがニューヨークのad:techで今度の火曜(米国時間)、新広告ネットワーク関連の発表をする…との噂が後を絶たない。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/liveblogging-facebook-advertising-announcement/ TechCrunch Japanese アーカイブ » ライブブログ: Facebook広告についての発表(ソーシャル広告+Beacon+Insight)

    [...] 今(米国時間11/6)、ニューヨークで行われているFacebookの「ソーシャル広告」の発表会場に来ている。Mark Zuckerbergがまもなくステージに上がってわれわれが知っているであろうことを話す。Facebookが広告ビジネスに大々的に参入する、という話だ。今日発表されるであろうBeaconやPandemicというコード名のプロジェクトなど、大半のことはすでにリークしていた。リーク情報がどこまで正しかったか、追加することがあるか見てみたい。Facebookがこの発表に全力を傾けていることは間違いない。アジェンダによるとこの後のパネルにはMicrosoftのKevin JohnsonとBlockbuster CEOのJim Keyesが参加し、モデレーターはCharlie Rose(こういうことに相当高い金をとる、らしい)が務める。Facebookが発表するのは次の3つ。ソーシャル広告(メンバープロフィールデータに基づくターゲット広告で、バイラルに広がる)、Beacon(Facebookメンバーが、特定のブランドやサイトのファンであることを宣言し、フィードの中に推薦文を入れる)、Insight(ソーシャル統計情報を堀り下げたマーケティングデータをFacebookが広告主に匿名の形に集約して提供する)。この3つを合わせたものが「Facebook Ads」だ。Facebook AdsとProject Beacon、スタート時のパートナーのプレスリリースがある。Zuckerbergが今ステージに上った(オーディエンスの中の広告担当役員とプレスに呼びかけていることに注目)。以下のメモは「逆順(新しいものが上)」。後で行われたZuckerbergのプレス会見での小ネタ:Q:「Facebookがコマーシャリズムに走りすぎる心配はないか」Z:「むしろコマーシャル性は低くなるはず。今の広告〈の方が無差別〉だから」重要なポイント: Microsoftはソーシャル広告を提供しない。広告はFacebookがコントロールする。Zuckerbergが次のように言い切っている「MicrosoftはIAB標準広告の独占サードパーティープロバイダー。これ[Facebook Ads]はMicrosoftを通さない。別の種類の広告だと考えている」「価格構造は完全なオークション方式。CPCまたはCPMで値を付けることができる」非ソーシャルの広告もこのシステムで購入できて、明日からこのリンクで使えるようになる。メンバーはソーシャル広告からオプトアウトしたり、オフにすることはできない。少なくとも今はFacebook上で自分の情報を公開するのを止めない限り広告は拒否できない。「これは広告収入で運営しているサービス。無料サービスですから。」とZuckerberg。ZucerbergはGoogle広告と競合しているつもりはなく、オンラインのブランド広告にもっと良い方法を提供していくものだと考えている。ソーシャル広告は、デジタルカメラが欲しいと思っていたところだから「そうだ今すぐ買おう」というようなものではない。何が欲しいかすらわかっていない時に、欲しくなるかもしれない物のヒントを植え付けるためのもの。ブランド広告とはそういうもので、現在オフラインで使われている宣伝費の大半を占めているのがこれだ。私見: これがうまくいけばものすごいことになる、が、Facebookがひどいしっぺ返しを食らうことにもなり得る。友人が私に対して広告しはじめたとしたら、もうその人たちを信用しない(いや、むしろ彼らを避けるだろう…Facebookに行くのをやめて)。だから、本当におすすめしているように見せるのがポイントで、広告のように見えてはいけない。それにだまされる人がどれほどいるかわからないが。これは、役に立っているもの(友人の行動のフィード)をただのスパムに変えてしまうリスクを負っている。Zuckerbergのプレゼンテーション3:06 PM:「ここでお見せしたものは全て今晩ローンチします」 スタート時のパートナーは40社[プレスリリースには60社とある](Blockbuster、CBS、Chase、The Coca Cola Company、The New York Times、Sony Pictures、Verizon、Dove、Zazzle等)。「これは長い時間をかけて進めてきたことです。みなさんにお知らせできた光栄です。」[Zuckerbergステージから降りる]3:03: Insight。プロフィールデータを集約。「みなさんの広告を届ける先の人たちを、年齢、性別、興味、その他近々加える多くのカテゴリーに分類します。」個人を特定するものではないことを説明。「Facebook中の公開フォーラムでみなさんのブランドについて、話題にした人がどれだけいるかを追跡することができます。Facebookに広告を出すと、どれだけのマインドシェアを得ているかを正確に知ることができます。」2:57 PM:「ソーシャル行動+コンテンツ=ソーシャル広告」 メッセージはソーシャルグラフ全体にバイラルに広がる。広告はユーザーのフィードにもパーソナライズされたバナー広告としても表示される。「ターゲティングについてお話しましょう。Facebookでは、リーチしたいぴったりのオーディエンスだけを選んで、その人たちだけに広告を見せることができます。私たちにはみんなの性別や、どんな活動に興味があるかがわかっています。場所や国、市、町、興味、性別、職歴、政治に関する見解なども」[Facebook Flyerですでにやっているのと同じように]。2:52 PM:ソーシャル配信、いよいよ面白い部分。自分のページに誰かがはまると、そのことかネットワーク全体にバイラルに広がる。誰かがあるブランドのファンだと言えば、それが信頼できる推薦になる。そのままミニフィードに入る。ブランドへの強力で信頼ある推薦だ。ソーシャルグラフに広がってほしいソーシャル行動のタイプを作り出すことができる。「これを行うためのBeaconというサービスを作りました。Beaconを使うと、ユーザーは情報を自分のページに送り、確認して、Facebook上で共有できます。パートナーの1つがeBayです。」eBayの商品ページをFacebookで共有できる。つまり、ユーザーは他のウェブサイトのソーシャル行動をFacebookの中で共有できる、「これがすべて無料です。」2:48: 「次の100年、広告が変わります。それが今日始まるのです。もはやマーケターが情報を送り出すだけでは十分ではありません。私たちは、新しい広告システムを発表します。メッセージをブロードキャストするのではなく、人と人との会話の中に入っていくのです。3つのステップ。広告主のためにページを作ること、メッセージをバイラルに広める新しいタイプの広告システム、そして深く理解を得ることです」広告主が自社専用のページを作って、自由にデザインできる。「写真やビデオ、会議室、好きなFlashコンテンツの他、サードパーティーのデベロッパーが作ったアプリケーションもページに置くことができます2:46 PM:メッセージはバイラルに広まる。友人を仲間に入れてプロフィールに追加してもらうだけ。どうやってFacebook全体に広まるかの例を見せる。「乳ガン支援」が200万人以上のメンバーに。2:44 PM: Zuckerbergがソーシャルグラフを説明している。「Facebookが真に勝っているのは、みなさんが全てのコネクションを同時に把握できるようお手伝いすることです。コミュニケーションのコストは大幅に下がるので、これまでわずかな大企業がやっていたよりも、さらに効率良く情報を送り出すことができます。2:43 PM: Z: “More than 80 applications have more than one millions users.”「80を超えるアプリケーションに、100万人以上のユーザーがいます。」2:37 PM EST: Zuckerberg: 「100年に一度、メディアが変わります。この100年はマスメディアでした。広告といえば、マスメディアを使ってコンテンツを押しつけること。過ぎ去った100年がそうでした。次の100年、情報は人に押し付けるものではなく、みんなが持っている無数のコネクションの中で共有するものになります。広告は変わります。みなさんはこのコネクションに入っていかなければなりません。「人が人を動かします。信頼する友からの推薦ほど、人に影響を与えるものはありません。最高のコマーシャルのメッセージよりも、信頼できる紹介によって人は動かされます。信頼できる紹介は、広告における至高の目標といえるでしょう。「ユーザー数は5000万人を超え、半年毎に倍増しています。最近30日以内にFacebookを使ったアクティブユーザーだけの数字です。毎日2500万人以上の人がFacebookを使っています。ひとり当たり1日に40ページを見ています、月間650億ページビュー以上です。メモ:Beaconのパートナー(他サイトに置かれたFacebook広告ボタンがクリックされると、そのブランドを支持したとしてメンバーのフィードに反映される。その中でFacebookの友人に積極的におすすめしたいブランドがどれだけあるのか、そもそも認識できるのか??):eBayFandangoIAC brands (CollegeHumor、Busted Tees、iWon、Citysearch、Pronto.com、echomusic)TravelocityAllPosters.comBlockbusterBluefly.comCBS Interactive (CBSSports.com & Dotspotter)ExpoTVGameflyHotwireJoostKivaKongregateLiveJournalLive NationMercantilaNational Basketball AssociationNYTimes.comOverstock.com(RED)RedlightSeamlessWebSony Online EntertainmentSony PicturesSTA TravelThe KnotTripAdvisorTravel TickerTypePadviagogoVoxYelpWeddingChannel.comZappos.com[原文へ](翻訳:Nob Takahashi) [...]

  • http://lifeblog.blush.jp/adosens/?p=48 アドセンスとはについての調査結果 : アドセンスについて

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