Famsterのハムスター君、あなたのママと繋がりたい
by Marshall Kirkpatrick on 2006年8月20日
Famsterは機能盛りだくさんなFlashベースのソーシャルネットワークサイトだ。カリフォルニア州Whittierに本拠を置くウェブデザイン企業Ivenueが始めたサービスで、 大人向けのソーシャルネットワークとしてメインストリーム入りを狙っている。ビジネスモデルはまだ固まっていないようだし、ハムスターのマスコットなどサイトのブランドイメージ戦略にはちょっとあやしいところがあるものの、機能の充実ぶりはたいへんなものだ。サイトのデザインもたいへん良くできているので、ターゲットとしている層からはかなりのユーザーを獲得できそうだ。

ユーザーには、1GBのファイルストレージ、1GBのビデオストレージ、 Famstermailのメールアカウント1つ(容量1GB)、無制限の写真のアップロード、スクラップブックページ、ブログ1つ、簡単なRSSリーダ、カレンダー付きto-doリスト、Yahoo!マップと統合されたアドレス帳、23,000ものあらかじめ登録されたレシピに加えて自分のオリジナルのレシピを投稿できるセクション、さらに家系図づくりなどファミリーユースを狙った機能等々が提供される。

このサービスには性犯罪者の居住地などの動静を地図上に表示する機能がある。(訳注:カリフォルニア州ではMegan’s Lawという法律の下、児童を性犯罪から守るため過去に性犯罪の前科を持つ者は住所・名前などの個人情報の登録が義務付けられ、ウェブサイト上で公開されている)またFamsterは子供たちのネットワーク上での安全についての記事―「オンライン性犯罪者の危険:あなたが考えているより怖い」などといったタイトルだ―へのリンクを張っている。しかし、少なくともこのような最近の研究によれば危険はいわれているほど大きくはない。世間に広まっている不安に迎合しているように思えて、いささか疑問を感じた。それに加えてFamsterという名前もどうかと思うし、ハムスターのアイコンもうるさい。個人的には趣味が合わない。が、それはさておき。

ウェブIM、写真の取り扱いのの全般的な改良、モバイルブログ、写真とビデオの共有、SMSのサポート、カレンダーの記入事項のアラートなどの機能が準備されており、近く提供されるとのこと。

ストレージのコストが最近こんなに低下してきたのはいいことだ。先週FamsterがDiggのニュースになったときにはストレージ容量ははるかに少なくて、多くの批判を浴びていた。このサイトには広告は入らず、プレミアム(有料)アカウントもない。このサービスは準備に相当な時間をかけてきたことがうかがわれる。なかなかすごいサイトのように思える。

ユーザーが自分や家族のメンバーのビジュアルなアバターを作れるセクションもある(CyWorldのminihompiesみたいなもの)。あれこれいじれる要素があるのになぜか頬骨の形には選択肢がない。頬骨の形が同じでは結局誰も彼もなんとなく気味悪く似た顔立ちになってしまうではないか。

頬骨はともかく、このサイトはアーリーアダプターに受けそうな機能とファミリーユーザーが喜びそうな機能の奇妙なごた混ぜになっている。このサイトが最終的にターゲットにしなければならないのはファミリーユーザーだろうから、写真のページのpermalinkのような機能は必要ないのではないか? この種のサービスでは、暗闇の中の一撃というか、水面下の秘密交渉から突然浮上する企業提携や買収の成否が運命を決めることにならざるをえない。Famsterにしても[ビジネスモデルとしては]もっと大きな企業に拾い上げてもらうことを期待しているのではないだろうか。ファミリー向けの親しみやすいソーシャルネットワークを保有することを考慮している巨大メディアビジネスにとっても、Famsterを買収するのは悪くないアイディアだろう。Famsterのハムスターがある日、Good Housekeeping誌の傘下に現れるなんてことがあるかも。

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/mayas-mom-raises-angel-round-launches/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Maya’s Mom、エンジェル投資を調達後、ローンチ

    [...] 両親/家族向けにソーシャルネットワークサービスを提供するサイトは他にも存在する。(われわれがカバーしただけでもMinti、Famster、FriendsForFamiliesがある)。しかし Maya’s Mom は一般的なソーシャルネットワーク機能は二の次で、むしろユーザーからの疑問に他のユーザーが助言を与える機能に焦点を合わせている。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/loopster-makes-friends-of-social-networks/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Loopsterで多数のSNSの情報を管理する

    [...] SNSの人気は依然として上昇中だ。すでにジャンルだけでも数え切れないほどになっている。たとえばわれわれが紹介してきたものだけでも家族向け、犬の愛好家向け、ティーン向け、tween(8-12歳の子供)向け、老人向けとさまざまだ。OpenIDはまだSNSの標準規格となるにはほど遠い (OpenIDディレクトリを見てみればよい)状態なので、こうして分断された世界を統合するためのサードパーティーのツールの分野には大きなチャンスがある。Profilactic とProfileLinkerに並んで、 Loopsterが新しく加わっている。これらのサービスは多くの異なるSNSに参加している友達の情報を一目で見渡せる単一フォーマットに統合してくれる。Profilacticは 、SNS中でユーザー自身やユーザーの友達が作り出した情報(MySpaceのブログやDiggに投稿された記事など)をマッシュアップして、フィード配信する機能に特化している。ProfileLinkerは、ユーザーが加入しているすべてのSNSアカウントの友達の情報のアップデートや新しいメッセージを単一のインタフェースで受け取り、さらに検索もできるようにしてくれる。現在75のネットワークが統合の対象に加えられているが、この数はさらに増え続けるはず。ProfilacticとProfileLinkerに比べるとLoopsterの機能はもっとベーシックなものだ。簡単に言えば、複数のネットワークの友達の情報のアップデートを配信するRSSフィードのような機能を提供する。(まだ実際にRSSでは配信していないが)。ユーザーはLoopsterにMySpace、LinkedIn、Facebook、Live Journal、Bloggerのそれぞれのユーザー名とパスワードを入力してAddボタンを押す。するとLoopsterのクローラーが情報の収集を始める。ロボットがユーザーに代わって各ネットワークにログインし、登録されたユーザーを順次訪問して名前、経歴、趣味、その他の詳細な情報を収集する。(これにはかなりの時間がかかる)。メインページにユーザーの友達のそれぞれのSNSでのプロフィールが表形式で表示される。友達のプロフィールがアップデートされると、アイコンが点灯し、変更内容のメモが表示される。ユーザーはLoopster内の要約版を見ることも、直接相手の属するSNSでオリジナルをチェックすることもできる。ネットワークに属する友達にはおそらく重複があるはずなので、Loopsterには異なるネットワークに属する同一人物のプロフィールをマージする機能もある。ただし、このプログラムにはまだ少々バグがあるらしく、同一のプロフィールがいくつもできてしまった。「友達を追加する」ボタンをせっかちに繰り返し叩いたことが原因かもしれない。そのため複数のクローラーが同一サイトを巡回して同一の情報を持ち帰ってしまったのだろう。ただし、このような非公式にソーシャルネットワークをクロールする方法には危険がある。MySpaceはサイトにアクセスするAPIを公開していない。しかもサイトをクロールする相手に容赦なく差し止め要求を発することで知られている。Singlestat.usはMySpaceの犠牲者の一人だし、ライバルのDatingAnyoneもすでにサービスを停止させられている。Loopsterのようなサイトはソーシャルウェブに起こりつつあるミニ革命の象徴だ。ここでは文書間のリンク関係を管理するのではなく、多数の人々のアイデンティティーの関係を管理することが課題となっている。YahooやGoogleのような従来の検索エンジンはこの種の情報を発見したり管理したりする能力に乏しい。ソーシャルな関係というのは必ずしもハイパーリンクされているとは限らないからだ。Wink、Streakr、そしてセマンティックウェブのスタートアップMetawebなどが埋めようとしているのは、まさにこのギャップだ。[原文へ] loopster [...]