今日(米国時間2/8)、ビジネス雑誌Fast Companyは読者向けビジネス志向のSNSサイトをローンチした。 ブログ投稿、コメント、読者からのQ&Aなどの機能が中心となる。読者はサインアップしてプロフィールを作成、ビジネスの話題を中心とした会話に加わるよう勧められる。
ここ数年、印刷版のFast Companyは主にBob SafianとWill Bourneという2人の優秀な編集長のおかげで廃刊の瀬戸際からよみがえった。(ちなみに2人とも私がFortuneの記者をしていた頃の編集長だ)。いよいよデジタル版の整備に乗り出してきたわけだが、Robert ScobleがFastCompany.TVを始めるというニュースは聞いたことがあるだろうと思う。
次のステップがソーシャル・メディアということになる。雑誌の購読者というのはそのままではソーシャル・ネットワークではない。しかしある種のコミュニティーではある。Fast Companyはこの点の違いをよく認識しているようだ。Mansueto Digitalの社長、Edward Sussmanはブログで次のように説明している。
まず第一に、われわれがそうでないものを確認しておこう。われわれは純粋な意味でのソーシャル・ネットワークではない…メンバーがFacebookやMySpaceに行くと友達や同僚など、メンバーがすでに知っている相手を見つけることができる。ここでは現実がネット上に再現されている。「友達の友達」と知り会ったりもできるだろう。
われわれのところはそうではない。
われわれはまったく新たに作られたコミュニティーだ。われわれが集まってきたのはビジネスのアイディアについて意見を交わしたいからだ。 われわれはビジネスが好きだ。重要だと考えている。働くことがわれわれの生活により一層の意義を与えると信じて入れう。ビジネスはわれわれの文化を形作るのに決定的な影響を与えるものだ。
FastCompany.com上で、読者は自分のブログを始め、グループに参加し、ビデオを投稿し、記事にコメントし、「Fast Talk」というディベート・フォーラムのテーマを提案することができる。読者や専門家の投稿に混じって、印刷媒体の記事やスタッフ・ライターの記事も時系列でブログ的に掲載される。
このサイトの狙いは読者がスタッフ・ライターや寄稿者と容易に交流でき、また読者自身の考えを簡単に投稿できるようにすることにある。読者の投稿はプロの記事と同列にトップページに堂々と掲載される。また読者の投稿はすべて読者のプロフィール・ページに集められ、タグ付けされ、テーマ別に8つのセクション(イノベーション、テクノロジー、リーダーシップ、マネージメント、キャリヤ、仕事と生活のバランス)に分類されてアーカイブされる。このサイトはオープンソースのコンテンツ・マネジメント・ソフトウェアのDrupalをベースに開発された。またOpenIDをサポートしている。
Business 2.0誌が廃刊に向かっていた時期、われわれが編集長のJosh Quittnerの部屋に集まってどうやったら雑誌を救えるか、ブレーンストーミングしたことを思い出す。そのときに議論されたアイディアがまさにこのようなものだった。残念ながら、われわれの場合はブレーンストーミングのままで終わってしまったのだが。Fast Companyの場合にこういったアイディアが成功するかどうかは、 読者の知的レベルがどれほど高いか、どれほど積極的にコミュニティーに参加する意欲があるかにかかっている。しかし、あらゆるメディアサイトはユーザーの声に耳を傾け、ときには読者の声に屈することもいとわない心構えが必要だ。そうできないサイトはいずれデッドプールを行きになる。
最近のそのような試みのひとつがIndustry Standardのウェブサイトとしての復活だ。ここでは読者にビジネス・トレンドを占わせるという手法で参加を確保しようとしている。こういう傾向はますます広まっていくだろう。その結果、メインストリーム・メディアとブロゴスフィアはますます区別しにくくなる。これらはやがて大きな対話的環境の中に統合されていくことになるのだろう。
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(翻訳:Namekawa, U)





