FCC、歴史に名を刻まない
by Michael Arrington on 2007年8月1日

FCC(米国連邦通信委員会)が本日(米国時間7/31)、700 MHz帯オークションのルールを公開した。Googleが正式に申請し(本誌が支持した)新帯使用要件は以下4つ:オープンなアプリケーション、オープン端末、オープンなサービス、そしてオープンなネットワークである。以上のルールがひとつになれば、EUやアジア市場に大きく遅れを取っている米ワイヤレス業界もたちまち競争力をつけていけるというわけだ。

いざ発表になった競売ルールを見てみると、オープンな端末とオープンなアプリケーションなど、Googleが要請した内容がだいぶ盛り込まれている。ただし、オープンなサービスとオープンなネットワークの部分は弾かれているので、サードパーティーの企業は公正な卸価格でこのネットワークにアクセスできない懸念も出てしまう。この業界で技術革新の大波を見る日は来るのだろうか? まだ結論を出すのは早い。FCCはAT&T、Verizonなど現役事業者の機嫌を損ねぬよう波風立たない無難な賭けつなぎをした。Googleなど新企業は参入するかもしれないし、しないかもしれない。

これは明らかに妥協の決断だ。このFCC委員たちの決断が正しいかどうかは歴史が教えてくれるだろう。おそらくAT&T、 Verizonとそのロビースト軍団に歯向かう気がFCC委員たちの側にほんの少しでもあれば、米国はモバイル業界で海外と互角に渡り合えていたはずなの だ。いや、もしかしたら違うかも。

いちおう後世の記録のため残しておくが、オープン化の戦いを喜んで引き受けたのはKevin Martin会長とJonathan Adelstein委員、Michael Copps委員。Deborah Taylor Tate委員とRobert McDowell委員はAT&Tが先週吐き出した暴論をおうむ返しに繰り返すだけで明らかに現役支持だ。

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  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080404google-reveals-spectrum-auction-strategy/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Google、携帯周波数オークションの戦略を明かす

    [...] 事実、当初はGoogleに対抗する入札者が現れず、Googleは10回にわたって自分自身の入札額を更新している。これはVerizonがオープン・デバイスとオープン・アプリケーションに関するルールが適用されないよう、必死で努力したことを物語る。しかし結局この作戦はGoogleの真っ向からの応戦に遭って失敗、結局オープンルールに従わざるを得ない結果となった。ただしVerizonがオープンルールの精神を骨抜きにして、字句だけを遵守するふりをするようなことをしないかどうか、依然注目だ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080505jammed-shut-google-is-worried-what-verizon-might-have-for-future-customers-behind-door-no-2/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Googleの心配するVerizonによるネットワーク締め出し戦略

    [...] 最近行われたFCCによる700MHz携帯周波数帯のオークションで、Googleはこれまで運動してきたオープン化に関するルールが確保されるようにするためだけに、誰が勝とうともGoogleが政府に$4.6B(46億ドル)を少々超える額を支払うリスクを負った。オークションにはVerizonが勝ったが、ではこの周波数帯で構築される将来のワイアレスブロードバンドネットワークでは、あらゆる機器およびあらゆるアプリケーションが使えるようにしなくてはならないのだろうか? [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/breaking-fcc-confirms-that-big-winner-in-spectrum-auction-is-verizon/ 速報:FCCが正式発表、帯域オークションの大勝利者はVerizon。ではなぜGoogleは笑っているのか

    [...] 真の勝者はGoogleであり、その理由は文字どおり、敗れたからだ。Googleは最低$4.6 B(46億ドル)で入札することを公約し、これが同社でロビー活動をしていた「オープンデバイスおよびオープンアプリケーションルール」の引き金となったのだが、Googleが本気でオークションに勝つつもりだとは誰も思っていなかった。ワイヤレスネットワークを構築、運用していくことは、検索広告と比べてずっとマージンの薄いビジネスで、帯域のリースだけでも気を遣う。しかし、早々と$4.6B(46億ドル)の見せ金をしたことによって、Googleは新しいゲームのルールを支配することができたのだ。今Verizonが、縛られているそのルールを。Googleにとって必要だったのは、運用会社が誰であれ、ブロードバンドのワイヤレスネットワークで、GoogleのモバイルアプリやAndroid電話機が差別されないこと、それだけだった。 [...]