1年前に写真のスライドショーの共有サービスFilmLoopがローンチしたとき、Michael Arringtonはこれは人気が出るはずと予言した。1年後、Filmloopは新バージョンをリリースする。このバージョンで、写真へのテキストの追加、写真の中への別の写真のはめこみ、画像のタットゥー効果などの新機能がサポートされた。Filmloopは当初デスクトップ・アプリケーションのみで開始されたが、先月、画像スライドショーをウェブページにエンベッドすることができるようになった。またどのブラウザーでもワンクリックで全画面モードの表示が可能になった。FilmloopはSlide、RockYou、BubbleShareその他のライバルとの競争に直面しているが、どうやらスライドショー共有は大いに活気がある分野のようだ。FilmLoop 2.0 のリリースが迫っているので、よい機会だからここでFilmloopの良い点とさらに改良が必要な点を見ていこう。
まず最初にこれは僕が個人的に作ったスライドショーのデモ。
良いニュース
- Filmloop社は強力な支援者に恵まれている。CommVentures や Guy Kawasaki の Garage.com. から$7M (700万ドル)以上の資金調達に成功している。
- スライドショーを共有している複数のユーザーがそれぞれ写真を追加できるのはとてもクール。
- 個別の写真がクリックされたときのアクションを記述するのが簡単なので、このサービスは、たとえばeBay の出品者などに大いに愛用されるに違いない。
- Filmloopによれば、すでに100万人の登録ユーザーによって4200万枚以上の写真がサーバにアップロードされているという。
- スライドショーを見るのにデスクトップ・クライアントが必要なくなったのは大きな改善だ。
- スライドショーの配信にあたってNASCAR、Photobucketと提携に成功―これ以上は望めないすばらしいパートナーだ。
- 世界的な有名ブランド企業がスポンサーについている。
- Windows版のデスクトップのスライドショー作成ツールは基本的な機能を備えており、まずまず使いやすい。
- スライドショーは[動きが滑らかで]非常に見やすい。
スライドショーサービスなんかにベンチャーキャピタルがなぜ大金を?と驚く前に以上のような点を考えてもらいたい。YouTubeがなんでもかんでもクリップして共有する文化のモデルケースなら、その文化に、誰もが持ち歩いているカメラ付き携帯、誰もがオンラインで自己表現を試みる、などの事実をプラスするとスライドショー共有もけっこうシリアスなメディアのインフラになるかも。数年前ではとても信じられなかった展開なのも事実だが。
悪いニュース
Version 2.0 のデスクトップ・クライアントにはぼくはかなりヒドイ目に会わされた。写真のサイズが変更できない、キャプションの文字色が変更できない、いったん保存してしまうと個別に写真を削除できない。さらに保存したスライドショーを再度編集するにはどうしたらいいか発見するまでに相当時間がかかった。その他こういう小さいがイライラさせる点があった。たとえば、内容を変更するためにディスプレイページを離れて戻ってくるとスライドショービルダーは前のレイアウトを覚えていてくれない、などだ。願わくば、リリースまでにナビゲーションと使い勝手が改善されているように。DEMOで見たScrapblogは、かなり複雑ではあるが、ずっとパワフルで使いやすそうだった。もちろんこれはジャンルの違うサービスだが、Scrapblogの方が写真をいじって共有する方法としてはもっと魅力があるように感じる。
そもそもどうしてデスクトップ・クライアントが必要なのかはっきりしない。家族や顧客用(自社ブランドで利用する)に必要と考えているのかもしれないが。Filmloopは2005年のスタート時点でMac版を提供すると約束していたが、まだ実現されていない。
あと「キャッチ-22(板ばさみ状態、どうあがいても解決策がみつからないジレンマの意)」的なジレンマがある。新バージョンはスライドショーのウェブページへのエンベッドと同時にサイズの小さいグラフィックスもサポートしている。上のデモを見てもらえばわかるように、通常表示では、小さい写真はイライラするほど不鮮明だ。スライドショーをクリックしてフルスクリーンで見るとずっと改善されるのだが。FilmLoopはメディアのサイズの設定に関していささかどっちつかずになっているのではないかと思う。実用性を考えるとウィジェットのサイズは小さくないといけないが、フルサイズの写真をこんな小さいスペースに何枚も押し込もうとするのは技術的に非常に難しいチャレンジになってしまう。しばらくいじっているうちに、この点は最初にそう思ったほどの問題ではないと思えてきたが、それにして自分のウェブサイトに設置するウィジェットについてははっきりしたサイズの上限が欲しい。
スライドショーサービスは競争が激しい分野だが、ぼくはこの会社は有望だと思う。いろいろ書いたが、良いニュースの方が悪いニュースをはるかに上回っているのは明らかだ。バージョン2.0でサポートされるようになった機能は従来から強く必要とされていたもの。ただグラフィックスとテキスト追加機能に関しては、リリース時には、現在よりも改良されていることを望みたい。
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