FlipTrack、より洗練されたスライドショーツール
by Marshall Kirkpatrick on 2006年11月17日

FlipTrack は今夜(米国時間11/15)、ユニークなアプローチのオンラインスライドショー作成ツールをリリースした。僕はこれはけっこういけてると思う。デスク トップのアプリだが、ユーザーインタフェースの雰囲気は Garage Band というか Audacity (訳注:どちらも音楽編集ソフト)に歌詞を表示したというところ。これに画像配置ツールが加わる。オンライン写真共有サービス上でユニークな作品を作るユーザー向けの製品だ。

FlipTrack はMacのギターチュートリアルソフトを作っている iPlayMusic社 の一部門だ。この会社は2005年にStewart Putney と Quincy Carrollによって創立された。エンジェルファンドで50万ドルを調達している。この50万ドルはMySpaceのミュージックビデオのスライド ショー用に投資されたといえるが、またメディアの制作に参入する障壁がまったくなくなって、誰でもメディアを作って共有することができる明日の世界への扉 を開くツールに投資されたともいえる。

音楽入りのスライドショーを作る普通の手順は、まず写真が表示される順序を決めて、それに音楽を合わせていく。FlipTrack ではユーザーはまず楽曲を選ぶ。それからビートと歌詞が時系列で表示されるので、楽曲のテンポと変化に合わせてその上に写真を並べていく。

FlipTrack はカラオケサービスのSound Choiceから楽曲のライブラリーのライセンスを受けている。選択の範囲はBob Marleyの Buffalo Soldier からTigerのSurvivor’s Eye、Scooby DooのWhere Are You?、 JesuのWhat A Friend We Haveまでいろいろ。ユーザーは自分で楽曲をアップロードすることはできない。100曲ほどのリストの中から選ばねばならないが、そこにない曲をリクエストするフィールドも用意されている。下のスクリーンショットで分かるように、それぞれの曲のサウンドのビートの表示の上に歌詞が表示される。少なくとも このサービスの場合、ポピュラーな曲をある程度用意している。別の似たようなサービスの場合、選べる曲といえばエレベータの中で聞かされるようなBGMば かりだった。

FlipTrackで作られた作品のサンプルビデオを見たければ、鼻持ちならないStroke Meという曲に我慢できるようなら、このビデオ を会社は推薦している。

妙な話だが、FlipTrack は音楽を波形(waveform)の代わりに言葉とビートで表示する―どういう意味かよくわからないが―ことについての特許を主張している。将来どういうことになるのか覚えておくべきだろうが、僕にはあまり有望な話のようには思えなかった。

FlipTrack は現在Windows 版だけのデスクトップアプリだが、ウェブベースのバージョンも開発中だ。ユーザーが本気で使う気にさせるためには、楽曲の選択が制限を拡張する必要があるだろう。しかし一方ではマスマーケットに受け入れられるための極度のシンプルさとユーザーの自由の間でバランスを取るという難しい問題も考えねばならない。いずれにしてもとても見栄えのするスライドショーを簡単につくる潜在的な可能性がこのアプリにはあると思う。

似たようなサービスには、OneTrueMediaSplashCastFilmLoop 、その他がある。OneTrueMedia はFlipTrack と大分重なるところがあると思うが、FlipTrackの制作ツールにはこれに賭ける意気込みにたいへん真剣なものがあるように感じる。潜在的なマーケッ トは十分に大きいので、かなりの数の企業がこの分野でそこそこやっていける余地があるのではないかと僕は思う。

スライドショー作成ツールのSlide.com は今日、また資金調達を行ったことを発表した。Mayfield and Khoslから推定$8M(800万ドル) を調達、現在までのトータルで$20M(2000万ドル)を集めている。Slide のファウンダーはPayPal と Yelpのファウンダーの一人ではあるが、提供されるテクノロジーを比べると、FlipTrackの方が興味深い。もっともこの世界での勝敗はテクノロジーの優劣だけでなく、販路、収益化戦略、カスタマーサービス、それに運に左右されるのだが。

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/fliptrack-gets-1-5-m-for-synching-slide-shows/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 音楽同期スライドショーのFlipTrack、$1.5Mを調達

    [...] 昨年11月、写真のスライドショーと音楽を同期するデスクトップクライアントのベータ版をローンチしたとき、われわれはFlipTrackを紹介した。今回Fliptrackは最初のラウンドで$1.5M(150万ドル)の資金調達に成功すると同時に新しいウェブ版のクライアントをローンチした。資金はエンジェル投資家のグループとMohr Davidow Venturesが提供した。新しい投資家には、FlipTrackの以前の親会社、Mac用音楽教育ソフトウェアのiPlayへの投資家が含まれている。写真のスライドショー作成サービスは競争が激しい。この分野のリーダーのPhotobucket、さらに新参の2社、RockYouとSlideが数千万ドルの資金を集めている。しかしFlipTrackはスライドと音楽の同期という独特のニッチを狙っている。今回の新しいウェブ版エディタは、プロセスの大部分の自動化に成功、スライドショーづくりを非常に簡単なものにしている。FlipTrackでスライドショーを作るには、用意されている350曲の音楽のどれかを選び、一連の写真を自分のコンピュータまたはURLを指定、MySpace、Friendster、Flickr、PhotoBucketからアップロードするだけでよい。FlipTrackエディタは音楽のリズムに同期させて自動的に写真の切り替えタイミングを決定する。(下のデモスライドでは「Eye of the Tiger」という曲にのせてスライドが同期されている)。このシステムは写真を見せる間隔を決める点でたいへん優秀で、写真の数が少ない場合、曲を全部使いきらず、その一部だけに同期させる新しいオンライン版のエディタは従来のデスクトップ版に比べて機能は簡素化されている。デスクトップ版では写真の切り替えタイミングを曲のリズムの一拍にまで自由に同期させることができたが、実際にはそこまでの機能は必要はない。代わりにオンライン版では写真の順序の編集(ドラグ&ドロップできる)、切り替え効果を含む各種効果などに機能の重点を絞っている。個々の写真に対して、キャプションを付けたり、クロップ、回転、パンなどの処理ができる。FlipTrackが提供する写真と写真の切り替え時の効果にはズーム、溶暗、さまざまな形状(花、ネコ、犬)などが用意されている。新しいエディタはキーフレームと効果を指定する方式がビデオエディタによく似ているが、これには理由がある。FiipTackは実はビデオ編集をレパートリーに入れることを計画している。(われわれの「オンラインビデオエディタを比較する」記事を参照)。 このビデオエディタはインディーのバンドのミュージックビデオ制作にすでに利用されており、スライド用のエディタはその簡易版なのだ。FlipTrackはレコードレーベルのNettwerkと提携しており、大手のEMIもファンが写真やビデオと楽曲をミックスして楽しむことを許可するよう、契約しているバンドに奨励している。FlipTrackでは現在BareNaked Ladiesのビデオコンテストも行っている。[原文へ] FlipTrack [...]

  • givenlee

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