怪しい算術か? TrialPayは無料サービスで金儲けができると主張
by Nick Gonzalez on 2007年10月28日

trialpay_logo.pngSkype-outを試してみたいが、「VOIPがテレコミュニケーションに革命を起こす」かどうかにはあまり興味がなく、それよりSkypeから通話時間を買っても使い残すのが心配なユーザーがいるとしよう。Mountain ViewのTrialPayはこういうユーザーに無料通話を3ヶ月間提供する。その代わりにユーザーはeBay、ないしその他129社のTrialPayのパートナーから何か購入しなければならない。

Skypeの件はTrialPlayのシステムの一例にすぎない。TrialPlayはユーザーに何か新しいサービスを無料で試させる代わりに、ユーザーがよく馴染んでいるサービスで金を使わせる。つまり新しいサービスにユーザーを紹介し、既存のサービスに売り上げをもたらすことを仲介して利益を上げようというビジネスモデルだ。TrialPlayは1500以上の企業と提携して、ユーザーにその会社で何か買わせるかわりに、一種の広告料として、ユーザーにEconomistの無料購読からシワ防止クリームのプレゼントにいたるまで、さまざまな無料サービスを提供する。

TrialPayのCEO、Alex RampellはSkypeがこの契約でどのくらい儲けているのか直接は明らかにしなかったが、 次のように説明している。「われわれの提携先は10%から100%の利益を得ている。Skypeのような魅力的なサービスの場合、ユーザーは往々にして$8.85の無料プランを得るかわりに〔提携先の会社で〕$80の買い物をする。現在SkypeはStaples.comに大きな収入をもたらしている。Skypeのクレジットを得るためにStaples.comで買いものをたくさんする客がたくさんいる」。Skypeクレジットを買おうとしないユーザーがStaplesからはSkypeに通話クレジットを補填するに十分な買い物をしているのだろうと想像される。ただし、RamplellはSkypeのような「元を取って余りある」例がどのくらいの割合で存在するのかは明らかにしなかった。

しかしパートナー企業は、この提携でどのくらいの実入りがありそうか、事前にある程度コントロールできる。企業は自社のサービスを無料で提供するためにユーザーが他社のサービスで最低どのくらい金を使わねばならないか(Minimum Acceptable Price = MAP)」を定めることができる。このような自社のサービスに対応する最低金額を定めることにはもちろん意味があるが、デジタル商品というのはできるだけ低い金額をつけてより大量に販売することによって収益が最大化するという傾向がある。金額のいかんに関わらず、TrialPayは、さまざまな提携案件について、予想される総収入が最大になる、つまりいちばん儲かりそうな案件をいちばん最初に表示している。

CrunchBase TrialPayへ

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/trialpay-taps-europe-for-big-second-round-of-financing/ TechCrunch Japanese アーカイブ » TrialPayの大型第2調達ラウンドはヨーロッパから

    [...] われわれは、この会社が2007年10月にスタートしたときに紹介した。買い物客はチェックアウトの際に、選択肢が提示されるので、ふつうに支払ってもいいし、どれかのオファーを受けてもいい。店舗側としては気軽に乗れる話で、いずれにしても代金は受け取れる。問題は、これがビジネスとして成立するほど客が利用するかということだ。私には疑問で、それは、これまでに新しい支払い方式を作っては失敗した連中を山ほど見てきたから、というのが理由だ。みんなクレジットカードで満足しているし、どこかにマーケティングのからくりを嗅ぎつけるだろうから。 [...]