ゲーム開始:ZyngaとSGNのソーシャルゲームデベロッパーを巡る戦い
by Erick Schonfeld on 2008年2月15日

sgn-logo.pngソーシャルネットワークのゲームは、要は規模。Facebookの中だけでもアプリの数は1万6000にもなるので、大きなアプリ会社のもの以外、見つけてもらうことはほとんど不可能だ。アプリ間でのクロスプロモーションがキーになる。例えばSlideやRockYouなどの大きなアプリ会社は、インストール1回につき50セントで、小さいデベロッパーのアプリを自社ユーザーに配布している。しかし、これからは特定のアプリケーションジャンルにわたるネットワークが作られるようになる。

zynga-logo.pngソーシャルゲームのカテゴリーだけを見ても、Social Gaming Network(SGN)と Zyngaの戦いが始まっている。明日(米国時間2/15)、両社それぞれ別々のゲームアプリケーション用の開発プラットフォームを公開する。小規模のゲームデベロッパーに対するアピールは同じ。ゲームネットワークに参加すれば、ユーザーが同じネットワークのゲームをプレーしているときに、ツールバーやゲーム画面で自分のゲームを宣伝してもらえることだ。Zyngaに出資しているUnion Square VenturesのパートナーFred Wilsonが、次のように説明してくれた。

これは、みんながウェブではなくFacebook用にアプリを作りたがるのと、全く同じ価値提案です。すばやくオーディエンスを集められること。オーディエンスへのアクセスが収益化の道です。

両社によるオーディエンス実数の表わし方はそれぞれだ。SGNのCEO Shervin Pishevarはこう言っている、「われわれは、デベロッパーのゲームを数百万人のユーザーと、月間7億ページビューにわたってプロモーションすることができます」。SGNの、Facebookと自社サイトで人気の高いゲームは、Warbook、Street Race、Fight Clubだ。一方Zyngaの言い方は、Facebook、Bebo、Meebo、Friendsterを横断する1日130万人のアクティブユーザー。こちらの人気ゲームはTexas Hold’Em ポーカー(Facebookだけでアクティブユーザーが60万9000人/日)を筆頭に、Blackjack、Attack!、Scramble、Sea Warsが続く。少なくともFacebookではZyngaの方が1日当たりアクティブ数は多いようだ。(ZyngaのFacebook統計情報はこちら、SGNはこちら)。

また、Zyngaは最近小さなゲームデベロッパーを2社買収したとも聞いている。1社はCLZグループのアプリの会社で、36万5000人/日のアクティブユーザーを持ち、もう1つは、Superherosアプリ(アクティブユーザ3万4000人)の会社だ。Zyngaは未解決のScrabulousの運命も回避しようとしている。Scabbleの盗作だということで閉鎖に追い込まれているFacebookのゲームだ。Zyngaは最近Battleshipというゲームの名前をSea Warsに変更した(どんなゲームが元になっているかわかる想像できるだろう)。Attack!はRiskに似ているし、ScrambleはBoggleのデジタル版だ。この分だとまだまだ問題はありそうだ。

今晩、SGNはデベロッパー向けに一連のAPIを公開するほか、Facebookのゲーミングハブアプリケーションもスタートさせる。これは、ハブ内の他のゲーム、特に友人がプレーしているゲームと自分とを結び付ける「ゲームミンググラフ」を作るものだ。Facebookメンバーがハブに参加すると、友人のプレーしているゲームやハイスコアをフォローすることができ、ゲーム関係のあらゆるフィードをプロフィールページからハブに移動できる。Pishevarがこう説明する。

みんなのプロフィールには余計なものが多くて邪魔です。このゲーミンググラフは、ゲーミングハブの中にあります。これはユーザーのあらゆるゲームへのポータルです。

ゲーミングハブは、いずれゲーム用のミニ広告ネットワークになる予定だが、スタート時点ではまだやっていない。Zyngaの方はハブに広告の仕組みが入るようで、広告収益はゲームデベロッパーと分配する。ただし、こうした広告はクロスプロモーションほどは重視していない。

そういうわけで、今後ゲームデベロッパーは、ひとりでいるか、どちらかのゲーミングハブに参加するか、あるいは両方に参加するかの選択を迫られることになる。最高のハブに勝利あれ。

CrunchBase:Zynga

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/fred-wilsons-conflicted-doublespeak/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Fred Wilsonの言うことは筋が通らず、偽善的な上に、利害が衝突している

    [...] Schonfeldがソーシャル・ゲーム・プラットフォームについて書いた記事とVentureBeatのMatt [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/the-uada-biggest-facebook-app-co-or-marketing-scam/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Facebookアプリ開発元番付けで首位に出る無名の団体「UADA」

    [...] これは既にソーシャルゲーム部門でZyngaとSocial Gaming [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/sgn-starts-to-look-like-a-real-company-adds-jetman-to-its-gaming-platform-about-to-raise-10-million/ TechCrunch Japanese アーカイブ » SGNが「本物の会社」になってきた。ゲームプラットフォームにJetmanを迎え、$10M調達間近

    [...] Social Gaming Network(SGN)とZyngaがそれぞれ、Facebookなどのソーシャルネットワーク用のゲーム開発プラットフォームを発表したのは、つい先週のことだった。私は、この2社の間でソーシャルゲームデベロッパーの心を把むゲームが始まったと書いた。Zyngaの人たちには、この見方がお気に召さなかったようだ。ゲーム全部を合わせると、ZyngaはFacebookでのインストール数10番目のアプリ会社だ。SGNは51位。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/at-launch-mytopia-shows-social-networks-how-to-play-nicely-together/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Mytopia、ローンチ―MMOのテクノロジーを生かしてソーシャルなカジュアルゲームの世界を構築

    [...] 5月に、Mytopiaはカジュアル・ゲームのプラットフォームをサードパーティーのデベロッパーに公開する予定だ。「一度コードを書けばどんなプラットフォームでも実行できる」という機能を提供することによって、ZyngaやSGNなどプラットフォームの普及を狙うライバルのソーシャル・ゲーム・サイトの一歩先を行こうというものだ。目を離せないサイトといえるだろう。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080416social-gaming-network-buys-facebook-market-share/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Facebookのマーケットシェアを購買拡大するソーシャルゲームネットワーク

    [...] あまりに増えすぎたFacebookアプリケーション市場での整理統合が既に始まっている(21,800のアプリケーションが集計されている)。有名なアプリケーションの買収はソーシャル・ゲームの分野で発生することになりそうだ。年初にZyngaがCLZ Conceptsと、アプリケーション開発のSuperheroesを買収した。本日、競合社であるSocial Gaming Network(SGN)は、Esgut(Suplerlatives、Entourage、およびText Twirlを開発した)、Free Gifts、Nicknames、Oregon Trail、およびFriend Blockへの経営参画を発表した。これによりSGNは、Facebookユーザ(4850万人)がインストールしているアプリケーションの開発に携わった企業を示すランキングで、Slide(9770万)とRockYou(7260万)に継ぎ、Zynga(3470万)の1つ上に位置することになった。もちろん、SGNが買収したアプリケーションのいくつか(SuperlativesやEntourage)は、ゲームではない。また、より意味のある統計である、日毎アクティブユーザ数ではZyngaが190万対110万で依然としてリードしている。 [...]