
RSSのようなインターネットの配信テクノロジーが新しい情報を得る手段としていかに強力か、PhoenixのスタートアップGenwiがRSS配信コンテンツだけを中心として密かにソーシャルネットワークを創り上げてしまったことでもわかる。
このサイトは見た目はFacebookそっくりで、プロフィール、インスタント・メッセージ、友達登録など基本的なSNSの機能は全て備えている。ただし、これに加えてインターネットのあらゆるメディアを発見し、ユーザー同士で共有する機能が加えられている。
コンテンツのフィードは、ビデオ動画、ブログ、ポッドキャスト、ニュースその他なんであれ、「チャンネル」としてそれぞれのページに配信される。それらのページには最新のアイテムに加えて関連あるチャンネルやユーザーのコメントが表示される
Genwiのチャンネルは選択の幅が広く、キーワードで検索することも、カテゴリー別に順次閲覧することもできる。気に入ったチャンネルを見つけたら登録して購読することができる。ユーザーが登録したチャンネルの最新のアイテムはユーザー別のパーソナルページにマッシュアップして表示される。好みのフィードが登録されていない場合、ユーザーは手動で個別にGenwiのコレクションに登録することができる。
ここまでのところは普通のフィードリーダーのように聞こえるかもしれない(ただし、Genwiのブラウズ、検索、発見機能はGoogle Readerより優れていると思われる)。しかしGenwiのユニークな点は、第一に、このフィードを中心にして議論したり共有したりするソーシャルネットワークが作れることだ。ユーザーは特に気に入ったフィードなりアイテムなりを発見したら、プロフィールページに掲載することで自分の友達すべてとそれらを共有することができる。
Genwiが「コンテンツの共有」というコンセプトだけを柱として完全に自足したSNSを作ることができるのかどうかは興味ある課題だ。 RSSによるコンテンツの共有はすでにFacebookでも可能になっている。そこでGenwiとしてはあらたなコンテンツを発見する機能の強化で競争しなければならないだろう。私の勘では、RSS共有以外の面でもFacebookに匹敵するくらいにGenwiの全般的な機能が強化されなければ、Genwiが大きなユーザーベースを獲得するのは難しいのではないかと思う。
Genwiは他のSNSに対してプレミアム・コンテンツの統合機能を提供することで優位に立てる可能性はある。Genwiではまず音楽の販売の分野でこれを実現したいようだ。共同ファウンダーのKillianMcKiernanとPJ GurumohanはMediaRSS標準の制定に関与しており、ここで得た経験を元に、Genwiを有料ないし広告入りのコンテンツの配信チャンネルにしていく計画だ。
Genwiの開発は2006年早くから始っていたが、実際に運用が始ったの2007年に入ってからだ。現在、月間10万のユニーク訪問者、4千の登録ユーザーがあるという。現在まで外部からの資金調達は行なわれていない。
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