Google、“Docs & Spreadsheets” をリリース
by Michael Arrington on 2006年10月12日

Googleは「Docs & Spreadsheets」をdocs.google.comでスタートさせたところだ。これまで別々のサービスだった「Writely」と「Spreadsheet」が1枚のコントロールパネルと管理エリアにまとめられた(従来のサイトはdocs.googleにリダイレクトされる)。今回の統合はあまり密なものではないが、Microsoft Officeをまた、ひやりとさせる一撃ではある。今日(米国時間10/10)、思いがけず開発メンバーたちと会えたので、ブロガー何人かと一緒にこのプロダクトを見てきた。

新しいサイトでは、ユーザーのWritelyとSpreadsheetの文書が全て1つのリストになって表示される。ただし、今のところ統合はここまで。2つのプロダクトのインターフェースや機能は、使い勝手に統一感がでるように似せられている。例えばチャットはsrpreadsheetにしかなかったが、今回writelyで文書を作っている途中にも使えるようになった。

とりわけ、spreadsheetをwritely文書に直接埋め込めないことが今回欠けていた機能の一つ。これは猛然と改訂を繰り返しているZohoではすでに可能(Googleも、できるようにすると言っている)。Googleは、自分たちのゴールはひたすら協業と文書の共有で抜きんでることであって、編集機能はまだ当分の間デスクトップのオフィスアプリケーションの方が優れていることを認めている。とはいえ、インポートした文書を共有して、ウェブに公開したり、またデスクトップに戻したりという強力な機能は、Office LiveやMicrosoft Sharepoint Portal Serverのユーザでない限りMicrosoft Officeのユーザーにはできないことだ。そして、Googleのオンラインアプリケーションは無料。

オンライン・オフィス・アプリケーションの弱点といえば、重要な書類であってもGoogleのサーバーに保管されるということ。GoogleのPlatypusプロジェクトに関する内部文書がWritelyで発見されたという今年の事件は、こうした懸念を長続きさせるだけだった(Googleは、セキュリティが破られたわけではないと言っているが)。個人ユーザーや中小のビジネスにとってはそれほど心配はしていないはず、とGoogleは言っている。Googleのセキュリティ対策が、そういうユーザーよりははるか先を行っていることはいずれにせよ間違いない。

Google が今後オンラインオフィス製品をどう広げていくかという質問には今日は答えてもらえなかったし、Googleは「office」という名前を使うことすら好きではないらしい。ただ、Googleがユーザーの声を聞き続けて、ユーザーが欲しい製品を出そうとしていることは明らかだ。Google Readerの最近の変化が彼らの根気の表れだとすれば、Googleのオフィス製品はまだまだこれからもよくなっていくはずだ。

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  • http://jp.techcrunch.com/archives/preezo-enters-online-office-race/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Preezo、オンライン・オフィスレースに参入

    [...] オンライン・オフィスのレースで注目を欲びるのはGoogleとZohoだけじゃない。Microsoft Office製品を真似た新しいベンチャーが次々とローンチしている。 Preezoは、リリース間近のPowePointクローンで、参入に名乗りを上げたところだ。この手の製品ではZoho、 Empressr、Thumbstacksなどこれまでにいくつもフォローしてきた。さらにはデスクトップ・アプリケーションで作ったプレゼンテーションをネットに載せるところだけをやる会社もいくつか見てきた。われわれのお気に入りはSlideshareで、PowerPointのプレゼンテーションを“YouTubeライク” なサービスにアップロードできる。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/google-security-mishaps-and-user-trust/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Googleがユーザーの信頼を得るためにはセキュリティー事故を減らせ

    [...] Google はどうやら全力でオフィス戦略を推進しているようだ。個人や企業向けのキャンペーンで特に力を入れているのは、ユーザーの重要なデータ、文書をユーザー自身のコンピュータや自身で管理可能なサーバからGoogleのサーバに移してもセキュリティー上安全であると確信させる点だ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/google-tags-and-labels/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Googleのタグとラベル

    [...] このブログやSlashdotで Googleの用語について面白い議論が展開されている。Googleではユーザーが内容を分類するために付与するキーワードが、サービスによって「タグ」と呼ばれたり、「ラベル」と呼ばれたりして統一されていない。Gmail、Blogger、Bookmarksでは「ラベル」だが、Google Docs & Spreadsheets、Google Video、Picasaでは「タグ」だ。用語がどっちであろうと大した問題ではないが、内容を記述、分類するキーワードのことは「タグ」というのがウェブでは前から一般的だ。Googleの「タグ」対「ラベル」という不統一は各サービスの開発グループ間の独立性と、それに加えてトップレベルの「そんなことどっちだっていい」という態度の表れなのかもしれない。Gmailの同じ機能である限り、名称は「カエル」だってかまわない、というところか。[原文へ] Google [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/sneak-peek-zoho-notebook/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 独占スクープ:Zoho Notebookを一足お先にプレビュー

    [...] Zohoは、従来どおり新サービスを数週間ごとにリリースし(例としてZoho Wikiを見てほしい)、Ajaxベースのオフィススイートをウェブ上で最高のものにしている。無敵の勢いだ。これまでのZoho関連記事はこちら(日本語記事)。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/google-powerpoint-clone-coming/ TechCrunch Japanese アーカイブ » GoogleのPowerPointクローン間近

    [...] Googleアプリケーションのヘッダーファイルとおぼしきものを誰かがGoogle Docs & Spreadsheetsのドキュメントにして載せている。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/thinkfree-apps-to-get-bigger-and-better/ TechCrunch Japanese アーカイブ » ThinkFreeアプリ、拡張・改善される

    [...] ThinkFreeのCEO、TJ Kangが今日(米国時間3/20)、この後、Ajax WorldでAjaxアプリケーションとThinkFreeのオンラインの文書、スプレッドシート、プレゼンテーション用エディタなどの将来について語る。4月にThinkFreeは、アップロードされた文書、特にマイクロソフト〔オフィスの〕文書をより正確かつ効率的に処理できる新しいAjaxアーキテクチャーをリリースする予定だ。ThinkFreeの新しいアーキテクチャーは他のAjaxエディタが失敗する部分、つまり大きなサイズのファイルを処理したり、アップロードされたファイルのフォーマットを正確に維持したりする点に取り組んでいる。文書エディタの能力の例として、Google DocやZoho Writerではパンクしてしまうこのようなファイルが、ThinkFreeでは扱えることがデモされている。Googleはファイルサイズが1MBでギブアップしてしまうし、Zoho Writerではフォーマットが正しく維持できなくなる。(たとえばこれ)。Googleはファイルサイズの上限を小さく (512 KB)することによって広範囲のユーザーを確保しようとしている。というのは Ajaxを利用したエディタはブラウザの処理できるメモリサイズが限界になるからだ。ZohoはGoogleほど上限は低くないものの、ユーザーはサイズの大きな文書を処理する場合、コンテンツを追加する(特に画像)につれてメモリ消費量が増大していくことに注意を払っていなければならない。こういった問題を回避するため、ThinkFreeの新バージョンが完成した場合、メモリーは4層に分けて管理される。ThinkFreeはクライアント側にはブラウザのメモリとキャッシュにユーザーがいちばん必要としそうなデータだけを置き、それ以外のデータはサーバのメモリとハードディスク内に置かれる。文書の見栄えの処理の困難を解決するため、ThinkFreeはアップロードされたMicrosoftファイルのフォーマットを管理する機能を設けている。Ajaxエディタはマイクロソフト文書を正確にエミュレートするためには信頼性に欠ける。CSSはレイアウトを記述するのに便利な手段だが、複数のカラムや、画像がアンカーされたテキストなどのややこしいフォーマットを扱う能力に乏しい。この問題を回避するために、ThinkFreeはアップロードされた時点での文書のフォーマットを記憶しており、オリジナルのフォーマットを損なうような編集作業を行おうとするとユーザーに警告し、ダウンロード時にはMS文書のフォーマットを再適用する。技術的な詳細についてはThinkFreeのプレゼンテーションを参照。このリニューアルでいちばん目立つのはこの文書エディタの改良だが、ThinkFreeではプレゼンテーションのオンラインアプリのバージョンアップにも取り組んでおり、WYSIWYG Flexエディタを追加する。ThinkFreeには現在25万の登録ユーザーがおり、そのうち10%がアプリケーションを週に1度以上利用している。ThinkFreeにはより強力なJVMによるファイルエディタもあるが、Ajax版の方がより多く利用されている。近い将来、パワーユーザーはThinkFreeのデスクトップエディタの軽量版を利用してオンライン文書との同期を管理することができるようになるとのこと。ThinkFreeは、韓国最大の検索エンジンNaver(Kangの推定によれば韓国の検索トラフィックの67%を占める)との間で3年にわたる提携を結んでいる。これはNaverユーザーのメールに添付された文書をブラウザ内で処理するためのものだが、現在ほぼ1年を経過したところだ。[原文へ] thinkfree [...]