Google ペイパークリック型 ビデオ広告- なぜ私が「負け」に賭けるか
by Michael Arrington on 2006年5月23日

Google は新しくクリック保障型(PPC)のビデオ広告サービスをローンチする。Adsense を利用してシンジケートされる。Google の通常のテキスト広告のように、広告主は広告スポットを入札し、ユーザーがビデオをクリックすれば課金される仕組み。このビデオ広告を載せる Google ブログはこちら。 悪いことに、Adsense を配信するパブリッシャーはビデオ広告の表示からは手を引くことができないようである。私の所管:広告主、パブリッシャー、ビューワーの間でヒットするサービスになるとは思えない。

まず、Google は自分達のドッグフードを食べる必要がある。独自のサイトでこのビデオ広告を載せる方向では考えていない。なぜ?おそらく、初期の段階でテストしたところ、コンシューマーは “邪魔にならないテキスト広告” ほどビデオ広告をクリックしたいと思っていないと分かったのだろう。もしくは、おそらく ”超” がつくほどすっきりとしたサイトに、このような煩わしい広告で汚したくないと思っているのかもしれない。どちらにしろ、Google検索に連動することなしでは、広告主はこのサービスに興味を持たないことは確実である。

二つ目は、誰かがビデオをクリックすると、ウェブサイトに導かれるわけではないという点。 ROI を期待するのなら、さらなるアクションが発生しなければいけない。売り上げや他追跡可能なアクションを結果とする Adsense のほうが好まれる。 ビデオではそれができない。ウェブはマルチメディアの配信を急速に簡単にはしたけれど、人々はまだテキストを好むのだ(だからブログはポッドキャストよりも人気なのだ)。

三番目は、小規模のビジネスはすでに通常のテレビ広告によるすばらしい方法を持っている。 SpotRunner は、小規模ビジネスの広告作りを支援しており、低価格で通常のテレビに広告を配信してくれる(たとえば、カリフォルニア州の中心部にESPNチャンネルで$44)。

4番目に、人々はビデオ広告をクリックしたくない。ほんとうに、全くこういった類のものは見たくないのである。もし、 HondaのすばらしいCog広告のように、ほんとうにかっこいい案があるなら、バイラル的に広まるであろうが。それを見るユーザーにお金を払う必要はない。

5番目に、広告制作は手間がかかる。昔に比べれば簡単になったけれども、テキスト広告を作成するよりも時間がかかる。Adsense の広告主の一部だけが参加するであろう。そうなると、キーワードによる広告の入札価格を顕著にさげることになる。

6番目に、これらすべての要素は低い PPC とクリックスルーレートに繋がる。Adsense パートナーはテキスト広告での収益ほど稼ぐことはできない。それに、この広告はスペースを多くとると思うのだけど(グラフィックはウェブサイトの look and feel を邪魔する性質がある)。パブリッシャー側はこんなものを採用しないだろう。

Google のボタンをクリックすることで広告主と直接連絡が取れる(家庭の電話が鳴る)”Click To Call experiement”のように、このアイデアは影の薄いものとなるだろうと確信している。

そして、私の見解が正しいにしろ間違っているにしろ、パブリッシャーにとってビデオ広告からは手を引いたうえでadsense ad を表示させる仕組みを Google は提供しなければならない。

更新:Seamus McCauley氏も、このトピックに関し聡明な意見を持っている。今ではなくなってしまった Google Printと次第に衰えた click-to-call サービスのように関しても述べている。いいブログだ。

  • http://jp.techcrunch.com/archives/startup-cries-foul-at-googles-new-radio-ads-product/ TechCrunch Japanese アーカイブ » スタートアップ企業、Googleの新ラジオ広告サービスを非難

    [...] しかしGoogleのサービスはラジオスポット広告の販売、出稿、統計調査だけにとどまらない。Googleはまた広告主が独自の広告を製作するクリエーティブの手助けも行う。全体としてみるとこのサービスはSpot Runner (紹介はここに)がテレビ業界で行っているものにたいへん良く似ている。Google Radio Adsに関する最近のCNETの記事は― Googleはまた経験の浅いラジオ広告主とラジオ広告制作のプロとの仲介も手助けする。Google Audio AdsのベータテスターRichard Swezeyはカリフォルニア州Santa Monicaに本拠を置くBedlounge.comの執行副社長だが、彼はGoogleが広告クリエーティブマーケットと呼ぶプログラムを利用して携帯用のリクライニング枕の広告のためのラジオ広告制作を手助けしてもらったと語る。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/youtube-delivers-knock-out-punch-to-competitors/ TechCrunch Japanese アーカイブ » YouTube、ライバルにノックアウトパンチを浴びせる

    [...] YouTubeの共同ファウンダーChad Hurleyは、ここ数ヶ月のうちに収益を投稿者に分配する計画があることを示唆した。BBCは、これを(動画開始前に挿入される)3秒間のプレロール広告になるのではと推測しているが、Chad Hurley自身はコメント中で具体的には触れていない。YouTubeの数百万にも上るビデオクリップは巨大な資産だ。広告主にとっては〔YouTubeに出稿できるとなれば〕ビデオ広告を制作して、 Google AdSense Videoを利用し始める理由ができたことになる。おそらく3種類の関係者が収入の分配にあずかろうとするものと思われる。ビデオコンテンツの所有者:オリジナルの所有者(ビデオの所有者を特定し、オーディオ/ビデオコンテンツの利用料金を請求できるよう、オーディオトラックから「指紋」を抽出して著作権者を特定するシステムがしばらく前から稼動中)ビデオコンテンツの制作者:コンテンツをマッシュアップしてカスタマイズされたビデオクリップを制作した投稿者パブリッシャー —:ビデオコンテンツをウェブサイト上で公開していたユーザーまたは企業 ここでいろいろ疑問が涌いてくるが、その一つはYouTubeのビデオクリップに広告が挿入された場合、YouTubeの外のサイトでビデオを〔エンベッドして〕再生した場合にも広告が表示されるのかどうかという点だ。もし私がそのビデオのパブリッシャー(エンベッドしたビデオを表示しているサイトの運営者)なら、自分のサイトで表示された広告の収益の分配を求めるだろう。しかし、もし私がMySpaceのユーザーだったら、最終的なパブリッシャーはMySpaceということになる。MySpaceにはYouTubeのビデオが満載だが、MySpaceは外部の広告をサイト内で表示することを許していない。またMySpaceは何の理由も説明せずサードパーティーのウィジェットを時折ブロックすることがある。YouTubeは多分、MySpace内に〔無断で〕ビデオ広告を表示するような危険は冒さないだろう。GoogleはすでにMySpaceと親密な関係に入っており、MySpace内にストリームされるビデオ広告の収入の分配に関する話し合いが始まるものと思われる。 またYouTubeはMySpaceから理由なく締め出されるという仕打ちを受けたことは一度もない。YouTubeのライバルはみな広告収入の分配でYouTubeに対する特色を出そうと努力してきた。しかしダントツ首位のYouTubeが広告掲載というゲームに参入してくるとなれば、投稿者がRevver、Guba、Metacafeなどのマイナーなサイトを利用する動機はどんどん低くなってしまうだろう。Revverは2人のファウンダーを失い、GubaはCEOと2人の幹部を失うなど、ライバルたちの苦闘はすでに始まっている。編集部注: この記事はゲスト寄稿者Steve Polandによるもの。Steveは、自身のブログTechquila Shotsでウェブのスタートアップのアイディアについてのブレーンストーミングを展開している。[原文へ] Guba Revver YouTube [...]