Googleがまたワイヤレスゲームにボールを投げ入れた:WiFi 2.0
by Erick Schonfeld on 2008年3月25日

white-space-balls.jpgGoogleが、$4.6B(46億ドル)に手をつけず〈かつ〉ライバルたちに自分のルールを押しつけて、FCCの700Mhz帯域オークションから降りるやいなや、このブロードバンドワイヤレスのゲームにまた1つボールを投げ入れた。本日(米国時間3/24)、GoogleはFCCに対して、デジタルテレビへの移行に伴い空きの出るテレビ放送信号の未使用「ホワイトスペース」を、長距離ワイヤレスブロードバンドアプリケーション用の非ライセンス帯域として開放するよう提案した。この帯域は“Wifi 2.0″、即ち無料でライセンス不要で現行wifiよりもはるかに遠くまで届くものになる可能性がある。

Googleのいうこのホワイトスペースとは、テレビ帯域の一部で、チャンネル2~51のための余分な帯域のことだ。デジタルテレビ信号はアナログ信号よりも効率が良いため、2009年2月(米国内でのデジタルテレビ移行完了時期)以降はこの余分が不要になる。では、この余分の帯域で何をしよう。Googleは、無料で開放して様子を見よう、と言っている。

悪くない考えだ。WiFiで何が起きたか見てみよう。ここまで普及して便利になったのは、誰もネットワーク構築のためだけに、何十億ドルという入札をしなくてよかったからに他ならない。それに、このホワイトスペースをオークションにかけたとしても、政府は果していくら取れるかわからない。この帯域は、$19.6B(196億ドル)で落札されたばかりの(分離された)700MHz帯域ほどクリーンではない。干渉の問題がたくさんある。しかし、GoogleやDell、Microsoftをはじめとする各社は、こうした問題は程度の差こそあれ解決が可能だとしている。

どうしてGoogleは、どのワイヤレス技術で行くか決心できないのだろう。多様性、これこそがポイントだ。Googleは、既存のモバイルネットワークでも、700MHz帯域に構築される次世代モバイルネットワークでも、ライセンス不要のWiFi 2.0ネットワークでも、WiMaxネットワークでもどこででも、ワイヤレスブロードバンドのインターネットサービス時代の案内役として出来ることは何でもやりたいと思っている。(じっさい、最近また表面化した噂によると、SprintとClearWireが両社のWiMaxネットワークを併合しようとして出資者を探しているが、インテルは興味を示さないと思われ、Googleが、700MHz帯域で使わずに済んだ$4.6B[46億ドル]の一部を注ぎ込んで、その契約を成立させるかもしれないという。ただしWiMaxにはまた別の技術的問題がある)。

さらにGoogleは、できるだけ多くの会社にAndroid電話を作ってもらい、できるだけ多くのネットワーク用にワイヤレスデバイスを作ってもらうことによって、さらに多くの人たちが、パソコンの前にいない時でもウェブを検索しGoogleのアプリケーションを使えるようになって欲しいと考えている。

どのボールからも目が離せない。

(写真提供:SideLong

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

  • http://jp.techcrunch.com/archives/why-cable-and-wimax-shouldnt-mix/ TechCrunch Japanese アーカイブ » ケーブルとWiMaxが一緒になるべきではない理由

    [...] どうしてGoogleがこのリングに上がろうとしているのはわかる。ブロードバンドワイヤレスネットワーク普及のためならどんなことでもするから。しかし、ComcastとTime Warner Calbleは手を引くべきだ。この投資の背後にある論理は、ケーブル会社がWiMaxネットワークを使って、VerizonとAT&Tが(電話線経由のデレビ番組で)自分たちの庭に入ってくるのを防ごうとするもののようだ。聞くところによると、ケーブル会社は、WiMax上でホワイトレーベルの携帯電話と高速インターネットワークサービスを始めるか、あるいは自社のテレビコンテンツをコンピューターや新しいデジタルデバイスに配信することができるらしい。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080507why-google-invested-in-clearwire/ TechCrunch Japanese アーカイブ » グーグルがClearwireに出資した理由

    [...] ワイヤレスブロードバンド界の案内役がやりたくてしょうがないグーグルは、その実現のためなら大金もホイホイ注ぎ込む。つい先ごろ米連邦通信委員会(FCC)の無線周波数帯オークションに$4.6B(46億ドル)投じ(これは結局Verizonに負け払わずに済んだ)、WiFi 2.0イニシアチブを支援した同社が、今日(米国時間5/7)また$500M(5億ドル)ポンと出し Clearwire-Sprint WiMax新規事業強化に乗り出した。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20080818google-uses-youtube-to-try-to-rally-public-support-for-wifi-20/ TechCrunch Japanese アーカイブ » グーグル、「WiFi 2.0」支持の世論盛り上げにYouTubeを活用

    [...] 問題の周波数帯はアナログテレビ放送用シグナルにある“ホワイトスペース”と呼ばれるもので、TV放送局が全面デジタル移行後は不要となる。このホワイトスペースは、1社が所有しない、より広い範囲の無線技術「WiFi 2.0」の基礎固めに活用できる。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/20081104googles-election-day-victory-fcc-approves-unlicensed-use-of-white-spaces-spectrum/ Google、投票日に勝利:FCCが「ホワイトスペース」帯域の非ライセンス利用を承認

    [...] Googleをはじめとするハイテク企業は、今日(米国時間11/3)ワシントンで大きな戦いに勝った。投票日に行われた会議で FCCは、テレビ放送のデジタル化に伴い開放される「ホワイトスペース」帯域の、非ライセンス利用を承認した。Googleはこれまで長い間、この帯域をWiFi 2.0的なものにするためのロビー活動の先頭に立ってきた。通信会社およびプロスポーツ団体は、この帯域開放に反対し、ワイヤレスヘッドホンなどの近接したライセンス済電波と干渉を起こすと主張している。 [...]