グーグル、Facebook潰滅のXデーは11月5日
by Michael Arrington on 2007年9月22日

昨日(米国時間9/20)、業界の名だたる権威15人前後がマウンテンビューのグーグル本社で極秘の会議に出席、同社が近く行う“Facebook問題”提起の具体策を話し合った。

会議は超極秘。出席者は全員、会議で見たものを一切外部には口外しないよう守秘義務契約書(NDA)の機密条項に署名を求められたほどだ。このNDAを破り、オフレコでそのうち3人からグーグルが何を計画しているか、話を聞きだした。グーグルの目的、それはあのFacebook プラットフォームでさえ敵わないほどオープンになってFacebookに対抗することだ。仮にFacebookが98%オープンだというなら、グーグルは100%オープンでいく。

短くするとこうだ。グーグルは来る11月5日新API一式を発表する。これでディベロッパーはGoogleのソーシャルグラフのデータをレバレッジすることが可能となる。とりあえず第1弾はOrkutとiGoogle(グーグルのトップページのパーソナライズ版)。そこからGmail、Google Talkなど徐々に他のグーグルのサービスにまで拡大していく。

11月5日にはおそらく、Orkutのソーシャルグラフ情報をレバレッジしたサードパーティーのiGoogle対応ガジェットが登場するだろう。これはグーグルの計画してい中でも、最も基礎的な実用例である。その先はもっとたくさんのことが起こる。例えば、Orkutのデータをグーグルから外部に引き出し、APIでサードパーティーのアプリケーションに移せるようになる…といったことも可能に。さらにグーグルはサードパーティーもプラットフォームの逆エンド…つまりソーシャルネットワーク各社(これはBebo、Friendster、Twitter、Diggなど数千ものネットワークのことと考えていい)でパーティーに加われるようにして、同じAPIを使って開発者もユーザー情報にアクセスできるよう計らうことも検討中という。

これは、ことによるとキラー戦略になる可能性もある。Facebookの場合、そのプラットフォームではFacebook本体の上にサードパーティーはアプリを構築することができる。ところがグーグルがもしかして計画しているのは、もっと桁違いにオープンなことだ。つまりサードパーティー各社はデータを押し込んだり引き出したり、グーグルと非グーグルのアプリに出し入れが自由になるのだ。

長期的に見てグーグルは、Orkutをソーシャルグラフ情報の最初のメインソースとして、自社サービスのスイート全体の上にソーシャルのレイヤーを追加する気なのかもしれない。先にも書いたように、そうした上でサードパーティーのネットワークをバックエンドに追加する可能性もある。ソーシャルネットワークは、より大きな流通とアテンションを得たいならこれに参加する以外に、選択の余地はない。

本プロジェクトにグーグルは主砲クラスの強打の打者を大量に投入している。Amar Gandhi(この会議には参加しなかったみたいだ)は肩書きこそ“Orkut製品マネージャー”と地味だが、元々はマイクロソフトでソーシャルネットワーキング機能をVistaに統合しようとして実現できなかった人。Brad Fitzpatrickは8月にグーグルに移ってくるまでSix Apartのチーフアーキテクトをやっていた。グーグルの事業を可能な限りオープンにする部分は、この彼が総括する。Patrick Chanezonはグーグルのエバンジェリストとして猫の群れを先導していく役回り。

このFitzpatrickが書いたソーシャルグラフの関連エントリに多くの人が目ざとく気づき(前の段落でリンクしている)、点と点を結んでいった先に新勤務地グーグルが浮上、そこから「グーグルがこの領域でなにやらどえらい大きな、大きなことをやっているらしい」という噂が広まった。噂が本物と分かった今、グーグルがローンチの日取りを変えない限り、11月5日にはそのどえらい何かの始まりが見えてくるはずだ。

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/5app_to_the_future/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 5. アプリ・トゥー・ザ・フューチャー: プラットホーム、API、アプリケーション

    [...] 「Facebook戦略をグラフにする7つのステップ」(全8回) 第6回「5. アプリ・トゥー・ザ・フューチャー: プラットホーム、API、アプリケーション」Facebookを語るうえでFacebookプラットホームとそれをまとめ上げるAPIとアプリの話をしないわけにはいかない。去る5月にプラットホーム公開したことによって、Facebookが今日のウェブで最もエキサイティングで革命的なアプリケーション開発環境を提供したことは間違いない。過去の回でも書いたように、すでに数百のスタートアップがFacebookアプリを作り、近いうちに大物企業を含む数千のアプリが出荷されるだろう。どのアプリも大成功しているというわけではないが、早期参入組の成功例は、Slide.com、RockYou、SocialMedia、iLike、Flixster、HotOrNot、Renkooなど多数ある。こうした会社はFacebookのユーザーコミュニティーで招待や通知、プロフィール、フィードなどを介してバイラルに広まるFacebookアプリを開発、販売することによって何百万というユーザーを獲得した。サクセスストーリーの中には、スタート時にアプリへの招待やインストールリクエストの基準が甘かったことに乗じたものもあるが、後にFacebookが規制を強化したあとでも、引き続き新しいアプリケーションが追加され、爆発的な伸びをみせてユーザに受け入れられている。 Facebookプラットホーム解剖図(提供:Yee Lee) しかし、こうして多くのアプリが暮らすこの環境も、急速な成長と変化をとげている。Facebookはすでに、アプリを評価する基準を大きく変更し、当初はアプリのユーザー数に注目していたものを、最近では日毎のアクティブユーザー数に重点を移し、総リーチ数よりもユーザーの取り込みを重視したものとなっている(すばらしいやり方だと思う)。評価基準の変更の他に、Facebook APIにも大きな変更が加えられ、必死に書いたコードがあっという間に無駄になったデベロッパーからは若干の不満が寄せられた。変更のほとんどは、大量のアプリ招待状や通知、メッセージを送ったり、ユーザーをハメて意向に反したことをやらせるスパム度の高いアプリを減らすこのが目的で、ユーザーを守るためだった。変更のおかげで、以前よりも安全で活気のあるエコシステムになり、新しい機能も増えたが、週替りのルール変更によって、時に予想外なことが起きたりシステムが不安定になるといった弊害もあった。それでもデベロッパーのほとんどが、この機会をリスクに勝るものと考えているようで、GoogleやLinkedIn、MySpaceなどからソーシャルプラットホームやソーシャルAPIが間もなく出てくると言われながらも、デベロッパーたちの関心も話題も行動も、あい変わらずFacebookが他を圧倒している。現時点ではFacebookのひとり勝ちだ。GoogleやMicrosoft、Yahooらのインターネット巨人たちもみな、大量の支持者やプラットホームを持っていることを考えると、比較的新参者のFacebookとして驚異的な偉業といえる。これまでのところ、リッチなウェブ環境とソーシャルネットワークプラットホームを組み合わせて、ソーシャルのわかるアプリやオブジェクトを作り出したところはFacebook以外に誰もいない。とはいえ、ウェブ業界全体がソーシャルアプリケーションとソーシャルグラフの可能性を認識すれば、一日も早く戦えるプラットホームとAPIをひっさげ、総出でFacebookを射ち落としにかかることは間違いない。第6回 「お金を払って参加する: 広告ネットワーク、スポンサー付記事、有料配信」へ続く [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/googles-response-to-facebook-maka-maka/ TechCrunch Japanese アーカイブ » グーグルの対Facebook作戦「Maka-Maka」とは?

    [...] Maka-Maka(マカマカ)は段階別に公開に踏み切る。所見は11月初頭。前ここで報じたように新APIを公開し、Facebookを“内側からひっくり返す”。このAPIのセットを使ってディベロッパーはグーグルのソーシャルネットワークOrkut、iGoogleなどにアプリを構築できるほか、最終的には他のアプリも作れるようになる。前記事をち復習してみよう。: グーグルは来る11月5日新API一式を発表する。これでディベロッパーはGoogleのソーシャルグラフのデータをレバレッジすることが可能となる。とりあえず第1弾はOrkutとiGoogle(グーグルのトップページのパーソナライズ版)。そこからGmail、 Google Talkなど徐々に他のグーグルのサービスにまで拡大していく。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/details-revealed-google-opensocial-to-be-common-apis-for-building-social-apps/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Googleの野心的「OpenSocial」APIの詳細判明―木曜日にローンチへ

    [...] Googleに野心的なソーシャル・ネットワーク・プロジェクトが存在することは、まず9月初旬にこの記事で報じたが、さらに今週この記事でフォローした。プロジェクトの正式名称はOpenSocial (このサイトLは木曜にオープンする)で、われわれの以前の予想をはるかに超える広がりをもつものと判明した―デベロパーは自分の選んだSNS(「ホスト」と呼ばれる)用にGoogleが提供する一連の共通APIを使ってアプリケーションを開発することができるようになる。これはまた もうひとつ ソーシャル ネットワークのプラットフォームを作る試みではない。最近、次から次へと新しいSNSプラットフォームが生まれてくるために、デベロパーは困難な選択を強いられている。ソーシャル・ネットワークのためにアプリケーションを書き、メンテナンスするためには当然コストがかかる。単純にコストパフォーマンス上の制限から、大半のデベロパーは一つか二つの主要なSNSだけを選び、他は無視することを余儀なくされている。Googleが提供しようとしているのは、多くのネットワーク上で共通に作動するアプリケーシュンをデベロパーが簡単に開発できる仕組みである。この試みを首尾よく成功させることができたら、Googleはまさに舞台の中央からネットワーク全体を支配できる。何がローンチされるのか?OpenSocialは、提携SNSの協力を得てGoogleが制定した以下の3組の共通APIからなる。 これを利用することによってデベロパーはSNSの中心となる機能と情報にアクセスすることが可能になる。 プロフィール情報(ユーザー・データ) 友達情報(ソーシャル・グラフ) 活動情報(ニュースフィード、その他、実際の活動)OpenSocialプロジェクトの参加ホストは、このAPIを利用したコールに対して適切はデータを返すことを約束している。Googleは特殊な用法を含めてあらゆる場合を想定した網羅的なAPIを提供しようとはしていない。その代わり、最もベーシックな機能を提供することだけに集中している。特殊な機能やデータを必要とする場合は、それぞれのホストが提供する固有のAPIを直接利用することになる。Facebookプラットフォームなどとは異なり、OpenSocialは独自のマークアップ言語を持たない。(Facebookはセキュリティー上の理由から、デベロパーにFBML〔Facebookマークアップ言語〕の利用を要求している)。OpenSocialでは、デベロパーは通常のjavascriptとhtml(これに加えてFlashコンポネント)を利用する。(またエンベッド・コンポネントも利用可能)。このGoogleのアプローチのおかげで、デベロパーは既存のjavascriptによるフロントエンドのコード資産をそのまま、あるいは簡単な手直しを加えただけでOpenSocialに利用できる。つまりOpenSocial標準によるアプリケーション開発は、Facebookの場合と比べてさえ、ずっと容易になる。アプリケーションは、それぞれのホストの課す制限の下で、プロフィール・ページ、キャンバス・ページの双方で完全に機能する。これと対照的にFacebookの場合は、ほとんどの機能をキャンバス・ページでしか許可しておらず、したがってウィジェットはプロフィール・ページでは制限された一部の機能しか実現できない。OpenSocialは、広告の表示を許可するか、デベロパーが事前にホストにアクセスの申請をする必要があるか(Facebookは申請する必要がある)等、ホストが課すさまざま制限の内容には関与しない。こういった制限はすべてそれぞれのホストの責任で設定し、強制するものとされる。OpenSocial API自体は最大限の自由度をもって設計されている。ローンチ時点の提携パートナーOpenSocialのパートナーは2種類ある。ホストとデベロパーだ。ホストというのはSNSのことで、現在、Orkut、Salesforce、LinkedIn、Ning、Hi5、Plaxo、Friendster、Viadeo、Oracleが参加している。デベロパーにはFlixster、iLike、RockYou、Slideなどが参加。このプロジェクトの意味するものは?OpenSocialの発足のタイミングはこれ以上ないというくらい絶好だった。このところ、新しいSNSプラットフォームが登場するたびに、新しいマークアップ言語に対応せねばならず、アプリケーションのコードを書くにもメンテナンスするにも時間とコストかかることに対してデベロパー側から悲鳴が上がっていた。誰かがこの無駄を省かせるシステムの開発に乗り出してくれなくてはどうにもならない状況だったのだ。(われわれもこの記事の最後でそういう意味のことを提案している)。さらにFacebookがすべてを支配することへの恐れが、有力なパートナーをGoogleの陣営に集める結果になった。参加ホストSNSのリストは壮観だ。デベロパーはさっそくこのAPIを利用したアプリケーションの配布に乗り出すだろう。しかも、大急ぎで。Facebook Platformのブームでは、最初にアプリケーションを出したデベロパーが非常にたやすくユーザーベースを確保できることが明らかになっている。これは早い者勝ちのゲームで、出遅れたプレイヤーは苦戦を強いられる。デベロパーはOpenSocialという新たな金鉱を発見した。すぐに皆がここに殺到してゴールドラッシュが始まるに違いない。[原文へ] Friendster Google Hi5 iLike Linkedin lixster Ning Orkut Plaxo RockYou salesforce Slide viadeo [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/most-bookmarked-techcrunch-posts-of-2007/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 2007年TechCrunchブクマ最多エントリ

    [...] グーグル、Facebook潰滅のXデーは11月5日 [...]