グーグルの対Facebook作戦「Maka-Maka」とは?
by Erick Schonfeld on 2007年10月30日

googleogo.gif対Facebook投資で苦杯を舐めたグーグルが、ソーシャルネットワーキングの戦場で大襲撃に向け自力で準備を進めている。グーグルプレックス内部で出回っている作戦コードネームは「Maka-Maka」(Makamaka?)。

Maka-Maka(マカマカ)は、自社アプリ全てにソーシャルなレイヤーを構築するグーグルのグランドプランを包括する。その詳細は既に一部リークしている。特にGoogle Readerのフィードエンジン(社内では Reactorと呼ぶ)を使って他アプリ用に「アクティビティ・ストリーム」を作る計画などはこちらの耳にも入っている。これはFacebookのニュースおよびミニフィードと同類だが、Maka-Maka(マカマカ)はそのずっと上をゆくものを作っているようだ。

Maka-Maka(マカマカ)は段階別に公開に踏み切る。所見は11月初頭。前ここで報じたように新APIを公開し、Facebookを“内側からひっくり返す”。このAPIのセットを使ってディベロッパーはグーグルのソーシャルネットワークOrkut、iGoogleなどにアプリを構築できるほか、最終的には他のアプリも作れるようになる。前記事をち復習してみよう。:

グーグルは来る11月5日新API一式を発表する。これでディベロッパーはGoogleのソーシャルグラフのデータをレバレッジすることが可能となる。とりあえず第1弾はOrkutとiGoogle(グーグルのトップページのパーソナライズ版)。そこからGmail、 Google Talkなど徐々に他のグーグルのサービスにまで拡大していく。

これまでに分かった情報では、グーグルが当初目指した11月5日の予定日には若干の遅れが生じる可能性も出てきた。「もっと時間が必要でしょう」と本プロジェクト担当の外部ディべロッパーが言っている。「厳しいでしょう」と別のソースも同意見だが、目下の予想では11月5日の週(たぶん8日か9日)に何か発表があり、一番可能性が高いのはグーグルの既存ソーシャルネットワークOrkut関連の内容に限定されるのではないか、という話になっている。また、このAPI発表と併せて、API上にアプリを製作するパートナーが50社ぐらい発表になるようだ。(Facebook用アプリを開発しているディベロッパーのトップ企業-RockYou、Slide、iLike、SocialMediaなど-はほとんどここに入っている。新顔も数社)

全視線がグーグルに集中しているわけだが、何か地を揺るがすようなものがゲートから飛び出してくることは期待しない方がいい。これらのアプリの多くは、Facebookで既に出回っているもののコピーキャットだ。(それはちょうどFacebook初期のアプリも他所のウェブからポートしてきたものだったのと同じ) この第1ラウンドではグーグルも、Facebookが積んだ掛け金に追いつく以上のことはしない。忘れてならないことだが、あのFacebookだって初日から最高のアプリが生まれたわけではないのだ。とりあえずFacebookは現状6か月分リードしている。

米国内におけるグーグル最大の問題はOrkut本体である。comScoreの統計によると、Orkutは世界全体では月間ビジター数2460万人だが、米国内は同50万人止まり。せっかくのクールなアプリも友だちが誰も使っていなかったら良くない。

そこでMaka-Makaでは、もっと大きなプランも隠し持っている。Maka-Makaはグーグルにとっても極めて重要な戦略的事業だ。その総責任者は上も上、グーグル全アプリの総括責任を務めるJeff Huber(エンジニア部門VP)だ。氏がオンレコで語ったところによると、グーグルは自社プラットフォームに開発者を封じ込めるのでなく、ウェブをプラットフォームとして活用する方向で競争プランを進めているという。実現のとっかかりとして最初からAPIは両側通行で導入するようだ。つまりどういうことかと言うと、グーグル用に製作したアプリは他のサイトに持ち出して使えるようになる、ということだ。(これがOrkut内部や他のグーグル内部のユーザープロフィール情報にまで範囲を拡大するかどうかは、プライバシー問題との兼ね合いもあり未知数だが、アプリそのものは外部に持ち出し可能となる)。さらに他ソーシャルサイトからのデータもグーグルのソーシャルアプリにインポート可能となる。

さらに大きなビジョンもある。グーグルの全アプリと全サービスをMaka-Makaでひとつにすることだ。グーグルのアプリを何個使っているかにもよるが、グーグルは既にわれわれの情報をかなり握っている。必要なのは、ただそれを一つにすること。連絡先はGmailにあるし、フィードはGoogle Reader、IMの友だちリストはGtalk、今後の日程はGoogle Calendar、ウィジェットはiGoogleにある。そして忘れちゃならないのが検索履歴…。 いずれグーグルは様々な方法でこれを全て一つにしていく。 また、ウェブのあちこちのソーシャルサービスに散らばっているこちらの個人情報も回収し、開発者にソーシャルレイヤーへのアクセスを与え、水面下でアプリを全部ひとつに繋げさせるだろう。

グーグルにとって本当のキラーアプリは何か? それはOrkutをFacebookのクローンに養成することではなく、全てのGoogleアプリをソーシャルアプリに変えることなのだ。そしてこちらが全く気づかないうちに「また1個別のソーシャルネットワークに入っていました」という状況をつくることである。

[原文へ]

  • http://pixnews.jp/story/4473/ ソーシャルニュース:PixNews

    グーグルの対Facebook作戦「Maka-Maka」とは?…

    Facebookの投資失敗で完全に予定が狂ったな…

  • http://jp.techcrunch.com/archives/details-revealed-google-opensocial-to-be-common-apis-for-building-social-apps/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Googleの野心的「OpenSocial」APIの詳細判明―木曜日にローンチへ

    [...] Googleに野心的なソーシャル・ネットワーク・プロジェクトが存在することは、まず9月初旬にこの記事で報じたが、さらに今週この記事でフォローした。プロジェクトの正式名称はOpenSocial (このサイトは木曜にオープンする)で、われわれの以前の予想をはるかに超える広がりをもつものと判明した―デベロパーは自分の選んだSNS(「ホスト」と呼ばれる)用にGoogleが提供する一連の共通APIを使ってアプリケーションを開発することができるようになる。これはまた もうひとつ ソーシャル ネットワークのプラットフォームを作る試みではない。最近、次から次へと新しいSNSプラットフォームが生まれてくるために、デベロパーは困難な選択を強いられている。ソーシャル・ネットワークのためにアプリケーションを書き、メンテナンスするためには当然コストがかかる。単純にコストパフォーマンス上の制限から、大半のデベロパーは一つか二つの主要なSNSだけを選び、他は無視することを余儀なくされている。Googleが提供しようとしているのは、多くのネットワーク上で共通に作動するアプリケーシュンをデベロパーが簡単に開発できる仕組みである。この試みを首尾よく成功させることができたら、Googleはまさに舞台の中央からネットワーク全体を支配できる。何がローンチされるのか?OpenSocialは、提携SNSの協力を得てGoogleが制定した以下の3組の共通APIからなる。 これを利用することによってデベロパーはSNSの中心となる機能と情報にアクセスすることが可能になる。 プロフィール情報(ユーザー・データ) 友達情報(ソーシャル・グラフ) 活動情報(ニュースフィード、その他、実際の活動)OpenSocialプロジェクトの参加ホストは、このAPIを利用したコールに対して適切はデータを返すことを約束している。Googleは特殊な用法を含めてあらゆる場合を想定した網羅的なAPIを提供しようとはしていない。その代わり、最もベーシックな機能を提供することだけに集中している。特殊な機能やデータを必要とする場合は、それぞれのホストが提供する固有のAPIを直接利用することになる。Facebookプラットフォームなどとは異なり、OpenSocialは独自のマークアップ言語を持たない。(Facebookはセキュリティー上の理由から、デベロパーにFBML〔Facebookマークアップ言語〕の利用を要求している)。OpenSocialでは、デベロパーは通常のjavascriptとhtml(これに加えてFlashコンポネント)を利用する。(またエンベッド・コンポネントも利用可能)。このGoogleのアプローチのおかげで、デベロパーは既存のjavascriptによるフロントエンドのコード資産をそのまま、あるいは簡単な手直しを加えただけでOpenSocialに利用できる。つまりOpenSocial標準によるアプリケーション開発は、Facebookの場合と比べてさえ、ずっと容易になる。アプリケーションは、それぞれのホストの課す制限の下で、プロフィール・ページ、キャンバス・ページの双方で完全に機能する。これと対照的にFacebookの場合は、ほとんどの機能をキャンバス・ページでしか許可しておらず、したがってウィジェットはプロフィール・ページでは制限された一部の機能しか実現できない。OpenSocialは、広告の表示を許可するか、デベロパーが事前にホストにアクセスの申請をする必要があるか(Facebookは申請する必要がある)等、ホストが課すさまざま制限の内容には関与しない。こういった制限はすべてそれぞれのホストの責任で設定し、強制するものとされる。OpenSocial API自体は最大限の自由度をもって設計されている。ローンチ時点の提携パートナーOpenSocialのパートナーは2種類ある。ホストとデベロパーだ。ホストというのはSNSのことで、現在、Orkut、Salesforce、LinkedIn、Ning、Hi5、Plaxo、Friendster、Viadeo、Oracleが参加している。デベロパーにはFlixster、iLike、RockYou、Slideなどが参加。このプロジェクトの意味するものは?OpenSocialの発足のタイミングはこれ以上ないというくらい絶好だった。このところ、新しいSNSプラットフォームが登場するたびに、新しいマークアップ言語に対応せねばならず、アプリケーションのコードを書くにもメンテナンスするにも時間とコストかかることに対してデベロパー側から悲鳴が上がっていた。誰かがこの無駄を省かせるシステムの開発に乗り出してくれなくてはどうにもならない状況だったのだ。(われわれもこの記事の最後でそういう意味のことを提案している)。さらにFacebookがすべてを支配することへの恐れが、有力なパートナーをGoogleの陣営に集める結果になった。参加ホストSNSのリストは壮観だ。デベロパーはさっそくこのAPIを利用したアプリケーションの配布に乗り出すだろう。しかも、大急ぎで。Facebook Platformのブームでは、最初にアプリケーションを出したデベロパーが非常にたやすくユーザーベースを確保できることが明らかになっている。これは早い者勝ちのゲームで、出遅れたプレイヤーは苦戦を強いられる。デベロパーはOpenSocialという新たな金鉱を発見した。すぐに皆がここに殺到してゴールドラッシュが始まるに違いない。[原文へ] Friendster Google Hi5 iLike Linkedin lixster Ning Orkut Plaxo RockYou salesforce Slide viadeo [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/most-bookmarked-techcrunch-posts-of-2007/ TechCrunch Japanese アーカイブ » 2007年TechCrunchブクマ最多エントリ

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