GooTube、Viacomからの手厳しいコンテンツ取り下げ要求に直面
by Michael Arrington on 2007年2月3日

Googleは、「MTV、Daily Show、SouthPark、BETその他10万以上にのぼる著作権によって保護されているコンテンツを(サイトから)取り下げるように」という手厳しい要求をViacomから受けた。これは、Viacomのコンテンツに対し、Googleによる補填方法を模索する何ヶ月にも及ぶ話し合いがまとまらないのを受けてのことだ。問題となっているビデオクリップは10億回以上も閲覧されている。

Viacomは用意された声明の中で次のように述べている

YouTube、Googleと何ヶ月にも及び継続的に討議してきた。その中で、ViacomがYouTubeユーザーに対しコンテンツを提供可能にするよう、YouTubeが(Viacomに)適正な市場価格を支払う意思がないことが明白になった。YouTube、Googleは、繰り返し約束してきたフィルタリング・ツールを未だ導入することなく、膨大な数の動画を不正にホストし、ストリームを継続。コンテンツ制作のコスト、取り組みに関わった人たちの努力に対して(利益を)還元することなく、YouTubeとGoogleはこれらコンテンツにより生み出された利益を独占している。YouTubeのコンテンツをGoogle Video Searchに加えることは、本課題について事態をさらに悪化させるものだ。

これ以外のほとんど全ての配信者は、エンターテイメントコンテンツの適正な価値を認識し、コンテンツ・プロバイダーとの合意に至るよう必要な手順を採用している。

Googleは大手テレビネットワークと契約締結の発表寸前まで来ているという噂が流れていたにもかかわらず、現在まで、大手テレビ局の番組をYouTubeに配信するための長期契約はひとつも合意されていない。CBSとの広汎な契約が締結間近と報じられ、CESでの発表が期待されていた。しかし発表は実現せず、事情通は「Googleは自分たちが何がしたいのか本当に見定めるため、今は単に時間稼ぎをしているのではないか?」と疑っている。噂では、Viacomとの交渉でGoogleはいったん申し出た条件をいくつも後になって取り消したので、交渉のテーブルにいたViacomの幹部たちは苛立ちを隠せなかったという。今日の差し止め要求を含めたViacomの声明は、この苛立ちのはっきりした現れのようである。

GoogleがYouTubeを買収したとき、多くの人々が、こういったビデオ共有サイトは昔のNapsterと同様の運命をたどるのではないか、著作権保有者からの訴訟によって閉鎖に追い込まれるのではないか、という懸念を示した。こういった懸念はGoogleが著作権保有者と直接交渉を開始し、コンテンツの掲載に関して巨額のライセンス料金と広告収入の分配を申し出たことで下火になっていた。しかし現在Googleが一つも大きな契約をまとめられずにいるので、懸念は以前にも増して大きく再燃しそうだ。 IPTVの将来はまだまだ予断を許さないものがある。

[原文へ]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/nbc-piles-on-google-youtube-strategy-in-question/ TechCrunch Japanese アーカイブ » NBCもGoogleに追い討ち―YouTube戦略に疑問符

    [...] NBCの新しいCEO、Jeff Zuckerは就任と同時に時間を無駄にせず行動に移った。Financial Timesの記事によると、ZuckerはYouTubeをやっつけた。その内容は1週間前にViacom が10万以上のビデオクリップをYouTubeから削除するよう要求したときのものとほとんど同じだ。実際、文言があまりに似ているのでこの2つの件は同調して行われたと見てもよいくらいだ。Zucker氏は次のように述べた。「YouTubeはオンラインプラットフォーム全体で著作権のフィルタリング技術を実際に機能させる必要がある。YouTubeはそうするつもりがあれば、フィルタリングを実行できることは証明されている」と述べた。これはYouTubeがポルノや差別的発言などを自動的にブロックする技術を持っていることを指している。「彼らは能力がある。問題はそれを実行する意思があるかどうかだ」とZucker氏は付け加えた。現在、YouTubeに著作権のあるコンテンツをフィルターする能力が (ライバルも同様だが)あることは間違いない。ただしそれを実行すればYouTubeのいちばん重要なコンテンツが空洞化してしまう。裁判所の命令がなければYouTubeはフィルタリングを実施するつもりはないだろう。一方でネッテワークテレビ局としてはYouTubeに番組がコンテンツとして掲載されることを望んでいる。 視聴率が上がるからだし、オンラインからの収入も欲しいからだ。そこで疑問は、双方が望んでいるのに、なぜ〔合意が〕実現しないのか、だ。 例の悪名高いネットワークテレビ局のジョイントベンチャー によるYouTubeの対抗馬の立ち上げというのは今だに実現していないし、将来も実現しそうにない。YouTubeには現実に代替チャンネルとなり得るようなライバルは存在しない。つまりYouTubeとテレビ局はお互いに相手を必要としているのだ。合意が成立しない原因のひとつは、ビデオクリップから現実に生成されるはずの金額にあるのかもしれない。もしユーザーにビデオクリップごとに一つ、あるいは二つくらいのビデオCMを見させることに成功したとすれば、そこで当然金が稼げる。しかしビデオクリップの回りにCMを配置しただけではネットワーク局が満足するような収入は生まれない。1ドルのCPMは閲覧1回について0.1セントしか生まない。10回の閲覧でもわずか1セントだ。ネットワーク局は人気番組の場合、視聴者1人あたり30セント以上の広告料を稼いでいる。Googleはどうやら当初過大な約束をして、それが守れないでいるようだ。われわれがオフレコで耳にしたところによると、テレビ局側の最大の不満は、交渉過程でGoogleが一度提示した条件を後になって取り消すことが繰り返し起こった点だという。Googleは自分たちが満足するような条件がどういうものになるのか、依然として模索中のようだ。そういう条件は実現不可能かもしれないのだが。NBCに話を戻すと、新しいSNSサービスの計画に要注目だ。これはFinancial TimesのZuckerに関する別記事で報じられていたが、NBCはここ数週間のうちにインターネット上のSNSをローンチすることを予定しているという。これは他の報道を裏付けるものだ。この記事やこの記事参照。[原文へ] NBC YouTube [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/youtube-hands-over-users-info-to-fox/ TechCrunch Japanese アーカイブ » YouTube、ユーザー情報をFoxに手渡す

    [...] それにしても、Viacomからのコンテンツ取り下げ要求、NBCからの厳しいことば、それに今回の事態と(これだけのことが)全て2月の前半に起こっている。近い将来、YouTubeは今とは全く異なる立場にあることもあり得るかもしれない。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/good-news-bad-news-at-gootube/ TechCrunch Japanese アーカイブ » GooTubeについての良いニュース、悪いニュース

    [...] 次に悪いニュースだが、ViacomはYouTubeについて激しい攻撃を公然と始めた。YouTubeに対して10万を超す動画クリップの取り下げを要求して以来、「MTV、Comedy CentralそれにNickelodeonサイトへのトラフィックは先月から、急激な伸びを見せている」と今日(米国時間3/2)、発表。今回の発表は「YouTubeに掲載しているプロモーション用クリップがオフラインテレビの視聴者数増加に役立っている」というCBSの発表とは食い違う内容となっている。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/viacom-drops-a-1-billion-nuke-on-google/ TechCrunch Japanese アーカイブ » Viacom、Googleに核攻撃を仕掛ける

    [...] もし、今日(米国時間3/13)付けで報道された$1 B(10億ドル)に及ぶ損害賠償を求める訴訟が、これから予測されるべき事態の兆候だとしたら、そのように思った人たちは間違っていたかもしれない。訴えを起こしたのは最近、YouTubeに対して反感をつのらせているViacom。FoxがGoogle/YouTubeに不満を抱いている旨のメッセージを広く知らせる為に、陰でひそひそとWall Street Journal紙に対して話したのとは異なり、Viacomは真っ向から正面攻撃にうって出た。膨大な数のコンテンツ取り下げ要求、それに加えて、今日の$1 B(10億ドル)の損害賠償を求める、というシンプルな要求だ。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/forget-youtube-go-to-these-sites-if-you-want-hard-core-copyright-infringing-content/ TechCrunch Japanese アーカイブ » ハードコアな著作権侵害コンテンツを見たいなら、YouTubeなど忘れてこちらをどうぞ

    [...] YouTubeは明らかにウェブ上で最も人気の高い動画共有サイト。しかし、動画コンテンツの再生時間制限、DMCAからのコンテンツ取り下げ要求それに10億ドルに及ぶ損害賠償請求訴訟などで、YouTubeの深刻な著作権侵害を行う能力はダメージを受けた。しかし、より規模の小さなサイトがその隙間を埋めるため進出している。 [...]

  • http://jp.techcrunch.com/archives/viacom-snubs-google-again-partners-with-yahoo-on-search-advertising/ TechCrunch Japanese アーカイブ » ViacomのGoogleいじめ再発~今度はYahooと検索広告で提携

    [...] 今年はViacomがずっとGoogleに冷たい。2月にはGoogle/YouTubeに大量のDMCA準拠の削除要求を出し(負けないぐらいマスコミに騒がれ)、その1ヶ月後には数十万ドルの賠償金を求めGoogleを提訴。その谷間にYouTubeと有料コンテンツ分野で競合関係にあるJoostと提携契約を結んだ。 [...]